
ホンダは、3月20日より開催の大阪モーターサイクルショーで新型車「CBR400R FOUR E-Clutch Concept」を世界初公開した。同時発表のCB400SFと基本骨格を共有したフルカウルスポーツだ。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●写真:真弓悟史 ●外部リンク:ホンダ
新設計の4気筒エンジンを搭載するフルカウルスポーツ
CB400スーパーフォア Eクラッチコンセプトと同時発表でフルカウルスポーツも登場だ! 大阪モーターサイクルショーで姿を現したのは、こちらもいちおうコンセプトモデルという扱いの「CBR400R FOUR E-Clutch Concept」。こちらも市販車の正式発表へと繋ぐものと見て間違いないだろう。
ホンダの4気筒400ccフルカウルスポーツという意味では、1993年に登場した最終型CBR400RR(並列4気筒)から33年ぶり、1996年に最終カラーがリリースされたRVF(V型4気筒)から30年ぶりとなる。
ホンダはCBR400R FOUR E-Clutch Conceptを、「New Generation Sport “普段使いから得られる高揚感”」の開発コンセプトに基づいて開発し、「走りそのものに集中するシーンで得られるより一層の充実感」を目指した。金属を削り出したようなソリッドな面表現を取り入れたフルカウルモデルで、近未来的な灯火器のデザインとあわせて最先端マシンの持つ高い性能を表現した、としている。
Eクラッチ搭載を前提とした新設計エンジンやスチール製パイプフレームといった心臓部&基本骨格は同時発表のCB400スーパーフォア Eクラッチコンセプトと共有しながら、フルカウルをはじめとした専用外装とセパレートハンドル、スポーティなマフラーなどを採用。シートも専用設計だ。
ライディングポジションはステップ~シートの位置関係をCB400SFと同じくしつつ、セパレートハンドルにより上半身をやや前傾させたものに。ハンドルの切れ角はネイキッド比でわずかに減少したが、取り回しで困るほどではないという。
メーカーが公開したリリースにはCBR400R FOUR E-Clutch Concept、CB400 SUPER FOUR E-Clutch Conceptともに「ファンライドの最大化を目指した車体/足まわりからなる新プラットフォームに、新設計の直列4気筒エンジンを搭載。クラッチコントロールを自動制御する『Honda E-Clutch』やダイレクトなスロットルレスポンスに寄与する『スロットルバイワイヤシステム』など各種の電子制御を採用し、より上質なライディング体験を提供します」と書かれている。
こちらもMCショーに先立って撮影する機会に恵まれたので、細部にわたってその姿をお届けしたい。なお、細かなスペック等はコンセプトモデルという名のもとにまだ伏せられたままだ。
【開発者インタビュー】
CB400 SUPER FOUR E-Clutch ConceptとCBR400R FOUR E-Clutch Conceptの両方について話を伺ったがここではCBR400R FOURについて触れた部分を抜粋してお届けする。エンジンなどのメカニズムに言及した部分はCB400SFコンセプトの記事を参照してもらいたい。
──ハンドルの切れ角ってどうなっているんですか?
「ネイキッドのほうはかなり切れますが、CBR400R FOURコンセプトのほうはセパレートハンドルで少し低めになっていることあって、若干切れ角は少なくなっています。が、通常の取り回して著しく何かに困るということはありません」
──足着き性は?
「ネイキッド(CB400SF)と同レベルです。むしろ少し前端が狭まっているので、こちらのほうがより安心感があるかもしれません。見た目はクールな感じというか、やや無機質にも感じられる面構成のデザインですが、またがるとかなり安心感を感じていただけるかなと思っています」
──デザインについては?
「日本主導だったネイキッドに対し、こちらは中国がメインで考えたものです。2年ほど前からこうしたフルカウルモデルのバイク熱が凄く上がっていて、そこに対してホンダが今持っていないのでやりましょうとなりました」
──2気筒のCBR400Rもありますよね。これとの棲み分けはどうなりますか?
「こちらも同様にゆったりしたライディングポジションです。スーパーフォアに対してはハンドル位置だけ少し下がってスポーティになっていますが、今までのCBR-R(RRではなくR)と同じ流れになりますかね」
──なるほど。4気筒650があって、2気筒400があって、今度の4気筒400があって、でもそれぞれエンジン特性などでキャラクターは立っていそうです。これが400RRではなく400Rになっているところが全てを表しているように感じます。行き過ぎたバイクがどうなるか、すべてのメーカーに昔の反省があるでしょうから……。
「そうですね……。コイツのコンセプトはニュージェネレーションスポーツと言って、ようはレース寄りのCBRではなくて日常寄りのスポーツを感じられるCBRを作りたかった。それをお客様にも感じていただけたらいいなと思っています。レーダーチャートでいえば、六角形のどこかひとつが飛び抜け出ているけど他が欠けているというよりは、なるべく綺麗な形を狙ったという感じなのかなと思います」
このほか、ネイキッドと同様、関係者筋によればEクラッチ仕様のみのラインナップになる可能性が高いとのこと。正式発表は夏頃か?!
【写真ギャラリー】Honda CBR400R FOUR E-Clutch Concept
CBR400R FOUR E-Clutch Concept
エンジンはCB400SFコンセプトと共通。Eクラッチユニットをドライブスプロケット側に搭載している。電子制御スロットルと協調制御されるのは正式発表されたばかりのCB750ホーネットやXL750トランザルプの最新世代と同様だ。
CBR400R FOUR E-Clutch Conceptのコックピット。セパレートハンドルの採用にともない、トップブリッジも専用品になっている。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(ホンダ [HONDA] | 新型小型二輪 [251〜400cc])
雑味のないクリアな鼓動感は同じ! デビューから約5年経っても色褪せないエンジンの心地よさ シンプルで親しみやすいロードスポーツ系として、ʼ21年春にデビューしたのがGB350シリーズ。ʼ24年秋にはG[…]
正解は『GB350』です! 一般的に普通二輪免許で乗れる排気量400cc以下のバイクにおいて、排気量250cc超~400cc以下のモデルは車検があって『維持費が気になる』と言われがち。だけどそんな中で[…]
CB400 SUPER FOUR E-Clutch Concept 「やっぱりスーフォアこそが原点」 東京ビッグサイトのホンダブースでは、開場直後から復活した「CB400スーパーフォア」に触れたいとい[…]
ティーザー公開からもう決まったようなものだったけど! ホンダが新型「CB400スーパーフォア Eクラッチ コンセプト」を大阪モーターサイクルショーで世界初公開した。その名の通り、いちおうコンセプトモデ[…]
久々に『コーナリング』と真剣に向き合うことになりました。 HondaGO BIKE LABでちょくちょくバイクに乗った感想文などをお届けさせてもらっている私(北岡)ですが、実のところ私の経歴というのは[…]
最新の関連記事(モーターサイクルショー/モーターショー)
スズキ伝統のVツインがクロスオーバーモデルに! SV-7GXの国内発売はいつだ!? 注目モデルの筆頭は2025年秋に開催されたミラノショーEICMA 2025で発表されたSV-7GX。兄貴分とも言える[…]
新色ライトグリーンの爽やかボディが目を引いたYZF−R3 まず会場で目に入ったのが、ヤマハが誇るスーパースポーツのYZF−R3(市販予定アクセサリー装着車)。ライトグリーンの車体が際立ち、来場者たちの[…]
「左手の自由」を手に入れた最新シリーズを積極展開。その主役はASA搭載「R1300RS」 バイクの楽しさはそのままに、クラッチ操作だけを機械にお任せする「ASA」は、コンピューターと電気駆動のアクチュ[…]
カワサキ伝統「Z」の血脈を受け継ぐ人気モデル・Z900RSの3兄弟が揃い踏み! まず注目したのはZ900RS。1970年代に一世を風靡したカワサキの名車・Z1/Z2。いわずもがな、そのシルエットを21[…]
狙うは限定品! 初日から物販エリアが大盛況 今年のプロトは一味違う。ブースの目玉として君臨するのは、ファン垂涎の物販エリアだ。プロトが取り扱う人気ブランドのロゴ入りアイテムや限定商品がズラリと並び、オ[…]
人気記事ランキング(全体)
ワゴンRはイギリスでもバカ売れだった その名もずばりアルケミスト(Alchemist=錬金術師)」と名付けられたカスタムカーは、1998年式のスズキ・ワゴンR。ご存じの通り、スズキが誇る歴史的ヒットモ[…]
フレディ・スペンサーが再び来日、天才の膝すりは健在だ! 5回目となるCBファンミーティング2026が開催された。来場者は700組以上、CBだけで600台以上が集まったという。袖ヶ浦マルッと耐久レース形[…]
クルーザースタイルが特徴的なBMW Motorrad R 12 BMW MotorradのR 12で特徴的なのは、誰がみても高級車と直感的にわかるスタイリングと細部の作り込みだ。今回の試乗車がスタンダ[…]
軽くて足つき抜群の相棒バイク 「バイクに乗りたいけれど、重くて取り回しが不安」「ちょっとコンビニに行くのに大型バイクを出すのは面倒」。そんな不満を感じたことはないだろうか。重いバイクは所有感を満たして[…]
見せかけの安さを追求しない、最初から「全部乗せ」の潔さ 昨今のミドルクラススポーツを見渡すと、カタログの車両価格こそ安く見えるものの、いざ買おうとすると違和感に気づく。「クイックシフターは別売り」「高[…]
最新の投稿記事(全体)
どう計算したって同じようにはなれない 2025年のホンダ熊本イベントでフレディ・スペンサーと話せる機会を得て、あらためて彼は「天才」だと感じたね。僕が高校時代にバイクの免許を取った頃には、もうスペンサ[…]
スペンサーの世界GPでの大活躍がAMAレースの注目度を高めた 旧くからのバイクファンなら、だれもが“ファスト・フレディ”の愛称を知っているだろう。1983年に世界GP500でチャンピオンに輝き「彗星の[…]
雑味のないクリアな鼓動感は同じ! デビューから約5年経っても色褪せないエンジンの心地よさ シンプルで親しみやすいロードスポーツ系として、ʼ21年春にデビューしたのがGB350シリーズ。ʼ24年秋にはG[…]
論より証拠! 試して実感その効果!! カーワックスやボディシャンプーをはじめ、幅広いカー&バイクケアアイテムを展開してきた老舗ブランド「シュアラスター」。美しい仕上がりを実現するケミカルで知られる同社[…]
ファッショナブルスクーター・VinoのポストはFazzioが引き継ぐ!? 排出ガス規制の強化により2025年11月で50cc原付バイクの国内生産が終了。ジョグやビーノといったヤマハの50ccスクーター[…]
- 1
- 2




















































