
2026年3月のカワサキ関連の記事は、ライダーの実用性を高める専用カスタムパーツのリリースから始まり、過去のデザインや名車の歴史を紐解くコラム、さらには釣りに特化した異色の水上バイクの発表など、バラエティに富んだ展開だった。月末には空力を大幅に進化した次世代フラッグシップモデルの国内導入もアナウンスされ、スポーツマインドを刺激するニュースが続いた。これら1ヶ月の注目すべき動きを振り返る。
●文:ヤングマシン編集部
エリミネーター専用の小型フォグランプが登場
人気の400ccクルーザーであるエリミネーターの弱点ともいえる夜間走行時の視界を劇的に改善する、SP武川製の専用LEDフォグランプキットが発売された。消費電力をわずか約6.5Wというウインカーバルブ以下の低電力に抑えつつ高輝度を実現しており、車体の発電系やバッテリーへの負担を最小限にとどめている。
発光色はホワイトと、悪天候時の乱反射を防ぎ路面を的確に照らすレモンイエローの2色が用意されている。ラジエター横のボルトを利用する専用設計により、カウルへの不可逆的な加工を施すことなくスマートに取り付けでき、インジケーターランプ内蔵スイッチも付属するなど実用性の高い仕上がりとなっている。
郊外や悪天候時の視認性悪化問題 普通二輪免許で乗れる400ccクラスにおいて、レブル250と並び圧倒的な支持を集めているカワサキ・エリミネーター。ニンジャ400由来の398cc並列2気筒エンジンがもた[…]
マッハIIIからZ1へ至るカワサキデザインの系譜
カワサキの歴史的な名車にまつわるデザインの変遷を紐解くコラムが公開された。1969年に登場した500SSマッハIIIは、圧倒的な加速力という性能面だけでなく、左右非対称の3本出しマフラーや細長いタンクなど、当時の常識を覆すスタイルで北米市場の心を掴んだ。
その後、250SSから750SSに至る3気筒シリーズでは、市販車初となるテールアップカウルを導入し、ポップな色彩とともに軽快さをアピールした。このSSシリーズで培われた挑戦的なデザインのDNAと美的センスが、ティアドロップ型タンクなどを備えた1972年登場の歴史的名車Z1の洗練されたスタイリングへと見事に結実していく過程が詳解されている。
“速さこそ正義!”の先駆けだったマッハ カワサキといえば風を切り裂く「ザッパー」。シグナルGPで「速ければ正義!」という実にシンプルなイメージがあります。60代以上のライダーは特にその印象が強いと思い[…]
釣りに特化した異色の専用ジェットスキーが発表
カワサキが、水上バイクの最上位機種をベースにした釣り専用モデル「JET SKI ULTRA 160LX-S ANGLER」を2026年4月18日に発売する。波に強いディープVハルと1,498ccの強力な自然吸気エンジンを備え、目当てのポイントへ素早く到達できる。
コンソールにはプロも愛用するガーミン製の7インチGps搭載魚群探知機を標準装備している。さらに、横向きに座りやすいフラットなベンチシート、足置きになるサイドフロート、ロッドホルダー4本分を備える収納パック、55Lの大型クーラーボックスなど、アングラーの要求を満たす実用的な専用装備が多数盛り込まれた意欲作だ。
釣り人のための機能を追加した、Kawasakiのジェットスキー 日本を代表するバイクメーカーとして知られるKawasaki(カワサキモータースジャパン)は、2輪車だけでなく、ジェットスキー(水上バイク[…]
Z900RSの美観を保つスライドレール一体型ステー
ネオクラシックモデルの代表格であるZ900RSに向け、積載性とスタイリングを両立させるデグナー製のスライドレール一体型サドルバッグサポートがリリースされた。通常、バッグ装着時にはサポートステーと吊り下げ用レールが個別に必要となるが、本製品は両機能を一体化することでスマートな外観を実現している。
堅牢なスチール素材に落ち着いたブラック塗装を施し、バッグを取り外した状態でも車体の美しいシルエットを損なわない。また、Z900RSの車体に合わせた緻密な左側専用設計により、走行中の振動によるタイヤやチェーンへの巻き込みを確実に防ぎ、ライダーが安心して長距離ツーリングを楽しめるよう配慮されている。
電子制御と5psアップで走りを磨いた最新Z900RS カワサキZ900RSは、最高出力111ps/8500rpmを発揮する水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ、948ccエンジンを搭載したネオク[…]
世界初の倒立フォークを備えた最強レプリカの記憶
1980年代後半のレーサーレプリカブーム真っ只中にカワサキが満を持して投入した「ZXR400」の軌跡を振り返る。ツアラー路線のZX-4で後塵を拝したカワサキが、1989年に発売した初の本格レプリカモデルだ。
市販車として世界初となる倒立フロントフォークを採用したほか、新気導入システムのK-CAS、エンジンを卵のように包み込む高剛性アルミフレームのE-BOXなど、ワークスレーサー直系の最先端技術を惜しみなく注ぎ込んだ。
その実力は圧倒的で、デビュー年に鈴鹿4耐を制覇し、翌年には全日本選手権でタイトルを獲得するなど、90年代後半まで最強の4ストロークレプリカとして君臨し続けた名車である。
最後に出てきたスゴイやつ 1988年、GPZ400Rでストリート路線を進んでいたカワサキが、スポーツ性能を追求したZX-4を投入する。E-BOXフレームの採用など、実力こそ確かだったものの、ツアラー然[…]
ウイングレット大型化の新型ZX-10R/RR登場
カワサキモータースジャパンは、フラッグシップスーパースポーツの2026年モデル「ニンジャZX-10R」およびサーキット志向の「同ZX-10RR」を2026年夏に発売する。最大の特徴は、従来のボックス型から突出した形状へと刷新された大型ウイングレットであり、ダウンフォースを約25%向上させてコーナリング時の接地感やコントロール性を高めている。
また、新たに5インチTFTフルカラーメーターを採用し、専用アプリと連携したターンバイターンナビや音声コマンドにも対応した。エンジンはユーロ5+規制に適合させつつ従来通りのパフォーマンスを維持しており、最新の空力と電子制御で次世代の走りを実現している。
新しい顔にウイングレットも装備! カワサキモータースジャパンは、海外で先行発表していた「ニンジャZX-10R」と「ニンジャZX-10RR」の2026年モデルを今夏に発売予定と発表した。サーキットパフォ[…]
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ニュース&トピックス)
命と未来を守る20日間の誓い:第51回二輪車安全運転推進運動 生身の体で風を切り、その流れと一体になるバイク。その楽しさを支えるのは、揺るぎない安全と安心だ。一般社団法人 日本二輪車普及安全協会(以下[…]
Z900RS 2027年モデルに新色 カワサキの大人気レトロスポーツ「Z900RS」シリーズの2027年モデルが発表され、8月1日より順次発売を開始した。前年モデルで電子制御スロットルや双方向クイック[…]
三重SA・PA推しテイクNo.1が決定! 今夏の全国推しグルメもまとめて 鈴鹿8耐やF1日本グランプリが鈴鹿サーキットで開催される三重県。その三重県のサービスエリア/パーキングエリアの店舗を対象に、中[…]
EVビジネススクーター「ギアレヴ」発売 ヤマハを代表するビジネススクーター「ギア」のDNAを受け継ぐ原付一種EV「ギアレヴ」と「ニュース ギアレヴ」が、先月17日に発売された。ホンダ製着脱式バッテリー[…]
予測不能な雨の鈴鹿、極限状態に挑む熱気 2026年7月5日、「2026 FIM世界耐久選手権 “コカ・コーラ” 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第47回大会」が開催された。昨年に続き2度目の観戦となる若月[…]
人気記事ランキング(全体)
激動の物価高を乗り切る「価格据え置き」の価値 世界的なインフレによってあらゆるパーツや原材料が高騰するなか、スズキは2026年8月発売の新型でも、2025年7月18日発売の前年モデルの価格である98万[…]
7.0リッターV8ツインターボ×軽量カーボンボディ まずは、750馬力を絞り出すエンジンこそサリーンの真骨頂かと。フォード製の巨大な7.0リッターV8エンジンに、ギャレット製のターボをツイン装備。しか[…]
350cc単気筒から648cc並列2気筒へ!伝統のファミリーに宿る力強い鼓動 2023年に発表された「BULLET 350」は、350ccのJシリーズ単気筒エンジンを搭載したシンプルな空冷モデルだった[…]
Screenshot 真夏のツーリングを終えて帰宅すると、暑さと疲れから「早くバイクをガレージにしまいたい」と思うものです。しかし、走行直後のバイクには虫汚れが付着していたり、発汗によるヘルメットやジ[…]
軽快さや速さを強調しない従順なグランドツアラー ’71年からスズキが発売を開始した、2スト並列3気筒のGTシリーズを語るうえで、好対照の機種としてよく話題に上るのが、同じ時代に販売され、同様のエンジン[…]
最新の投稿記事(全体)
「バブ」と親しまれた、ホンダ・ホークCB250Tの系譜と魅力 1977年、ホンダが250ccクラスに投入した初代「ホークCB250T」は、空冷4ストローク並列2気筒OHC3バルブエンジンを搭載し、最高[…]
350cc単気筒から648cc並列2気筒へ!伝統のファミリーに宿る力強い鼓動 2023年に発表された「BULLET 350」は、350ccのJシリーズ単気筒エンジンを搭載したシンプルな空冷モデルだった[…]
軽快さや速さを強調しない従順なグランドツアラー ’71年からスズキが発売を開始した、2スト並列3気筒のGTシリーズを語るうえで、好対照の機種としてよく話題に上るのが、同じ時代に販売され、同様のエンジン[…]
7.0リッターV8ツインターボ×軽量カーボンボディ まずは、750馬力を絞り出すエンジンこそサリーンの真骨頂かと。フォード製の巨大な7.0リッターV8エンジンに、ギャレット製のターボをツイン装備。しか[…]
宣伝一流、販売三流で経営が悪化 全日本、そして海外でもモトクロスライダーとして活躍していた吉村太一が、レースを引退してライダーズスポットタイチ(以下アールエスタイチ)を創業したのは1975年のことだ。[…]
- 1
- 2








































