
エンジンオイルの違いが体感性能となって現れることは、ベテランライダーならきっと経験したことがあるはず。一般道路も整備が進み、走りやすい環境となっている昨今では、原付2種モデルで走る里山ツーリングが大人気だ。ここでは、常用高回転の走りが楽しいモンキー125のオイル交換と、ブレーキメンテナンスを実践しよう。今回はサンデーメカニックのクチコミでも話題のエンジンオイル添加剤、スーパーゾイルブランドの物を用いてみた。
●文/写真:モトメカニック編集部 ●外部リンク:パパコーポレーション
気楽に常用高回転を楽しめる原付2種モデルだからこそ、エンジンオイル交換に気を配りたい
ホンダ横型エンジンの伝統でもある、粘り強くトルクフルな走りを現代に伝えているホンダモンキー125。スーパーカブ125に始まった、新世代空冷横型125ccエンジン搭載モデルは、モンキー、ハンターカブCT125、ダックス125などとモデル拡充を進め、数多くのファンに愛されている。
FI(フューエルインジェクション)仕様による扱いやすさは圧倒的で、キャブ時代とは大違いである。本質的にバイクいじりを楽しみたいのならキャブ仕様に分があるが、始動性を含めた扱いやすさや走りやすさでは、FI仕様に圧倒的なアドバンテージがある。
そんな扱いやすさ、走りやすさが影響しているのかも知れないが、これまでの4ミニ以上に気楽に常用高回転を楽しめるマシンキャラクターでもある。
それ故に、エンジンオイル交換には気を配りたい。何故なら、ピストンクリアランスがそもそも大きいのか、エンジンが冷えているときに聴こえるスラップ音が気になることもある。このモンキー125は、走行8000キロ程度だが、エンジン暖機時には明確にスラップ音が聞こえる。
エンジンが冷えている状態なのに高回転ユースで走ってしまうと、エンジン部品の摩耗は著しく早まってしまうことになる。特に、ピストンスカートの摩耗はスラップ音に直結するので、暖機運転の重要性は、こんな部分からも理解することができる。
暖機運転の励行と同時に、エンジンオイルにも気を配りたいところ。摺動摩擦が連続的に起きているエンジンでは、その際に発生する抵抗によって摩擦熱が起きやすい。
そんな摩擦熱に反応して摺動部に金属化合物を形成し、金属表面を平滑にしつつ摺動抵抗やメカノイズを減らす効果を生むべく造られたのがスーパーゾイルだ。
肉眼ではピカピカに輝いて見える金属表面だが、実は、想像以上のキズでただれていることが多い。そんな凸凹表面を埋めるように平滑にする働きを持つのがスーパーゾイルで、結果的には摩擦抵抗を低減する働きを持っている。
走行距離を伸ばした旧車はもちろん、高年式車両でも、摩擦熱が発生するエンジンで大きな抑制効果を発揮してくれるはず。
【シンセティックゾイル 10W-40(金属表面再生剤配合・100%化学合成オイル) 】
スーパーゾイル成分を高度な技術で配合し、優れた油膜特性と浸透性、さらには金属表面再生効果によって、より一層高いエンジン保護性能を発揮するのが100%化学合成の4サイクルエンジン用シンセティックゾイル。低温域から高温域まで、幅広いレンジをカバーする潤滑性能を誇り、2輪車はもちろん4輪車でも高性能を発揮。オイル粘度は10W-40を採用している。高温になりがちな空冷エンジンにも適している。●価格:4730円(1000ml)/●価格:1万8480円(4000ml)
【スーパーゾイルECO for 4cycle(金属表面再生剤・4サイクルエンジン用)】
添加剤もラインナップ。たとえば通称ゴールドラベルで知られる「スーパーゾイル for 4cycle」の成分配合を、さらに濃縮精製しているのがスーパーゾイルECO。ゴールドラベルの10%添加に対して、半分の使用量である5%の添加でも同等の効果を発揮し、コスト的にもアドバンテージがある。長年に渡って、メーカー純正指定オイルやブランドオイルを利用し続けているユーザーにとっても、スーパーゾイルの添加によってさらなる安心が得られる。●価格:7480円(200ml)/●価格:1万780円(320ml)/●価格:1万4080円(450ml)
シンセティックゾイルを利用してオイル交換を行った。中古車購入直後で走行距離は8000km台。シンセティックゾイルの利用でスムーズかつ気持ち良い走りに期待したい。
(左)オイル交換時は事前にドレンボルトサイズに合致したドレンガスケットを準備しよう。オイル交換の都度購入するのではなく、何枚かセット購入しておくと後々便利だ。(右)オイルレベル確認はクラッチカバー下側にある覗き窓で行う。車体を直立にして平地で目視確認しよう。エンジンオイルの入れ過ぎは、ブリーザーからの吹き出し原因になる。
ディスクブレーキは定期的なクリーンナップとメンテナンスが必要不可欠!
また楽しく走るためには、極めて重要な装備がブレーキシステム。特に、ディスクブレーキは定期的なクリーンナップとメンテナンスが必要不可欠で、メンテナンス後の違いは体感しやすい。
キャリパーピストンとマスターシリンダーのスムーズな作動は、劇的な違いとなって現れることが多く、特に、ブレーキキャリパーは「ピストンの揉みだしクリーニング」が効果的である。
露出させたピストンを洗浄し、磨く作業がそれだが、今回はスーパーゾイル・ラバーグリースを併用し、キャリパーピストンの作動性を向上させようと試みた。
また、マスターシリンダーのオーバーホールや分解洗浄時にも、カップシールやシリンダー内壁にスーパーゾイル・ラバーグリースを塗布することで、指先でのレバータッチの変化も感じた。
バイクにとって大切な「走る・曲がる・止まる」の基本3要素のひとつだからこそ、定期的なブレーキメンテナンス時にも高性能ケミカルを利用しよう。
【スーパーゾイル ラバーグリース(金属表面再生剤配合・ラバーグリース)】 金属×ゴムの接触摺動面に潤滑効果を発揮するラバーグリースにスーパーゾイル成分を配合。組み立て時のゴム部品保護はもちろん、作動初期のゴム部品の摺動性を高めてくれる。グリース基油にはブレーキフルードと同系統の特殊合成潤滑油を使用し、DOT4系統のブレーキフルードとの相溶性が適している。化学的安定性も高く、高温領域に於いても酸化しにくく、残留スラッジの発生に対しても安心だ。●価格:2420円(100g)
【スーパーゾイルスプレー(金属表面再生剤配合・潤滑スプレー)】
スーパーゾイル成分を配合したスプレー式のオイルがスーパーゾイルスプレー。使いやすさが好評で、エンジンの組み立て時には、摺動部への吹き付けや、即座に潤滑したい箇所へスプレーするなど「組み立てオイル」としても利用しやすく便利。各部の潤滑を向上させるだけではなく、パーツの延命にも貢献する。ツーリング時に携帯することで、万が一のオイル切れや2サイクルエンジンのダキツキトラブルの対処にも最善を尽くせる。●価格:1078円(80ml)/●価格:2420円(280ml)
ディスクブレーキのメンテナンス手順
ディスクブレーキ車はドラムブレーキ以上に定期的なクリーニングとメンテナンスが必要不可欠。特に、キャリパーピストンのコンディションがレバータッチを左右する。
ブレーキパッドを吊るピンを緩めてからキャリパー本体を取り外し、あらかじめ緩めたピンを抜いてブレーキパッドを取り外す。スプリングプレートの向きは忘れずに。
キャリパーピストンツールを広げてタガとしてボディにセットした。並列ピストンの片側が押し出されないように固定した状態で、ブレーキレバーを数回握り込んでみよう。
片側のピストンを押さえているので、もう片側のピストンがブレーキレバーのポンピングで押し出される。ピストン外周かつ先端側の汚れを歯ブラシでゴシゴシ落とそう。
パーツクリーナーを吹き付けながら歯ブラシで何度も磨いてピストン外周の汚れを除去しよう。汚れが落ちて輝きが蘇ったら、キレイなウエスを使ってピストンを磨こう。
ブレーキキャリパー寄りのピストン外周は、汚れを落としにくくラバーグリースも塗布しにくい。そんなときには、キャリパーピストンプライヤーを使ってピストンを回そう。
露出部分がキレイになったらラバーグリースを少量塗布して指先で薄く伸ばそう。指先が届きにくい部分へは、綿棒を利用するのが良い。塗り過ぎず薄く塗布しよう。
2個のキャリパーピストンを同時にボディ内へ専用工具で押し込む。ピストンシールによってはみ出した無駄なグリースは、キレイな綿棒でしっかり拭き取ろう。
フロントフォーク・インナーチューブの汚れは、靴磨きの要領でウエスを使って拭き取ろう。汚れ落としが済んだら、ラバーグリースを摺動部に指先で薄く塗布しよう。
バイクに跨りブレーキレバーを握り込んだ状況で、フロントフォークを何度もストロークさてみよう。こうすることで塗布したラバーグリースが摺動面に入り込み作動性が良くなる。
ブレーキレバーを握った指先に違和感がある際には、マスターシリンダーのピストンを先細プライヤーで90~180度回してみよう。ダストブーツを切らないように要注意。
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