少数派となった正立フォークにこだわり。当時風の外観で精度と性能をアップ〈KYBフォーク〉

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少数派となった正立フォークにこだわり。当時風の外観で精度と性能をアップ〈KYBフォーク〉

ホイール、ブレーキ、サスペンションといった足周り系のプロショップとして高性能パーツの開発を行うアドバンテージ。同社の強みは、自社ブランド製品で製造に国内有数の純正パーツメーカーと協力関係を結ぶことで高い品質を実現できることだ。1988年から製造を続けているカワサキZ系のフロントフォークは、純正同様のデザインを再現しながら性能を大幅にアップしたのが特徴。ここではPMC からの依頼がきっかけとなって企画がスタートした、ADVANTAGE KYBフォークに注目したい。

●文/写真:栗田 晃 ●BRAND POST提供:アドバンテージ

PMCが販売するADVANTAGE KYBフォークはカワサキZ系のレストアやカスタムに最適

逆輸入絶版空冷4気筒車が大人気となった1990年代初頭、フロントには倒立フォーク、リヤはアルミスイングアームを装着するのがカスタムの定番だった。そのブームが落ち着いた後にやって来たのが純正指向、純正回帰の流れだ。アドバンテージでは、高性能サスペンションとしてアドバンテージSHOWAに注力する一方で、カワサキZ系に対応したKYBフロントフォークを展開。

PMCが総発売元を務めるアドバンテージKYBシリーズには「往年のスタイルの再現」と「機能面のアップデート」というテーマがある。Z系が現役だった時代、アウターチューブ形状は前後と左右で直径が異なる楕円形が一般的で、内径の精度管理が難しかった。

リフレクターベース一体式の形状も研磨が難しく、それゆえ年式が新しくなるほど真円+シンプルなアウターチューブが大勢を占めるようになったのだ。またZ1やMKⅡの純正フォークはスライドメタルやガイドブッシュがなく、経年劣化で摩耗する弱点もあった。

アドバンテージはKYBとの連携で、往年のデザインを再現しつつメタル内蔵タイプのフロントフォークを製品化し、ユーザーから高く評価されている。正立フォークの減少傾向は今後も続くと想定されるだけに、高い技術力を後世に残すアドバンテージの取り組みに注目したい。

レストア用に最適な選択肢。Z1/Z2系に完全ボルトオン

【ADVANTAGE KYB36Z フロントフォーク】インナーチューブ径:36mm / 自由長:775mm / ストローク:140mm / バネレート:0.6~0.85kgf/mmデュアルレート / キャリパーマウントピッチ:53.3mm / 対応車種:カワサキZ1/Z2(1972~1975) ●価格:20万3500円

表面にテフロンコーティングが施されたガイドブッシュとスライドメタルによって、サスペンション収縮時のフリクションロスと摩耗が大幅に減少。外観は純正デザインを再現しながら、スプリングレートや減衰力などのセッティングはPMCのテストにより決定している。

1976年以降のKZ900~KZ1000MKⅡにボルトオンで装着できるφ36mmフロントフォーク

【ADVANTAGE KYB36KZ フロントフォーク】インナーチューブ径:36mm / 自由長:800mm / ストローク:145mm / バネレート:0.6~0.85kgf/mmデュアルレート / キャリパーマウントピッチ:72mm / 対応車種:カワサキZ750~Z1000(1976~1980) ●価格:20万3500円

純正はZ1/Z2用と同様にブッシュとスライドメタル未装備なので作動性が向上すると共に、ダンパー特性の見直しでしなやかさと粘りを両立。Z1/Z2に流用する場合はアクスルシャフトやアクスルナット、ブレーキキャリパーやスピードメーターギアの変更が必要。

剛性アップに効果的なφ38mmはZ系カスタムの定番パーツ

【ADVANTAGE KYB38R フロントフォーク】インナーチューブ径:38mm / 自由長:800mm / ストローク:145mm / バネレート:0.6~0.85kgf/mmデュアルレート / プリロード調整範囲:9.5~24.5mm / キャリパーマウントピッチ:72mm
対応車種:カワサキZ1000J/R、Z1100R、Z1100GP-B2(1983~1985) ●価格:20万9000円

1980年代のスーパーバイクレーサーに採用されていたスペシャルーツパーツをベースに、剛性をアップしながら重量増加を抑えたユニバーサル仕様のフロントフォーク。PMCが企画して最初に製品化されたのがこのフォークだ。対応車種に記載されたモデル名は、ホイールやフェンダーがボルトオンで装着可能という意味で、当時はZ系カスタム(φ36→φ38への変更)の定番パーツとして活用された。


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