![[コレがあれば自分でタイヤ交換できる!] 軽い力で着脱できるストレート製バイクタイヤチェンジャー](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/08/Straight_TireChanger05.jpg)
工具メーカー・ストレートから発売されている「バイク用タイヤチェンジャー」は、バイクいじり好きのサンデーメカニックやセミプロなど、プロ仕様のタイヤチェンジャーを導入するほどではないものの、DIYでタイヤ交換する機会が多いユーザー向けの製品だ。
●文/写真:栗田晃(モトメカニック編集部) ●外部リンク:ストレート
タイヤを固定し“マウントヘッド”を回転させる
本記事で紹介するタイヤチェンジャーは、じつは以前から製品化されていたのだが、実際に使用したユーザーの意見やアドバイスを受け、それらを反映したマイナーチェンジモデルだ。
タイヤショップなどの据置型タイヤチェンジャーがタイヤを回転させるのに対して、この製品はタイヤを固定して“マウントヘッド”と呼ばれる部品を回転させる。この部品がもっとも重要で、リムとビードの隙間を広げながらビードを外すための形状にはいくつものノウハウがある。
ストレートでは、据置型チェンジャーで実績のあるマウントヘッドを採用することで最大のハードルをクリア。T型フレームにセットしたシャフトにホイールを通し、シャフトを軸にマウントヘッドを一周回転させることで、ビードがリムから外れてタイヤが外れるという算段である。
このように書くといかにも簡単に使えるような印象だが、実際にはいくつかの作業上のポイントがある。
まず、ビードダウンキーパーなどを活用してビードを確実に落としておくこと。次に、マウントヘッドとリムの位置関係/マウントヘッドの角度を適切に調整すること。また、シャフトに差し込んだホイールの表裏を2個のテーパーコーンでがっちり固定することも重要。
ホイールもマウントヘッドもガッチリとしたフレームにセットされている据置型チェンジャーを見ても明らかなように、タイヤ着脱時にはチェンジャー自体の剛性がモノを言う。その点では組み立て式のストレート製が不利なのは明らかだ。だからこそマウントヘッドがビードをスムーズに起こせるようにセッティングを整えることが重要なのだ。
「そんな神経を使うなら、今までどおりタイヤレバーで作業するよ」と言いたくなる気持ちも分からなくもないが、セッティングが決まれば、驚くほどにあっけなく軽い力でタイヤが外れるから仰天なのだ。ここではカスタムペイント仕様のホイールで作業してみたが、タイヤレバーでこじることなく、リムを傷つけることなく着脱ができた。
正直に言えば、コツを会得するまでに試行錯誤を要するため、すべてのユーザーが一度で成功するタイプの製品ではないかもしれない。だが作業前の条件が整えば、プロ用と同じマウントヘッドの能力に文句のつけようはなく、太いタイヤでも軽い力で着脱できるのは確かである。
【ストレート バイク用タイヤチェンジャー 15-079】ホイール中心を支えるシャフトに差し込むフレーム先端のマウントヘッドを回転させることで、リムからビードを外してタイヤを着脱する。適用ホイールサイズは、アクルスシャフト径がφ12mm以上で17インチ以下。●ストレート会員価格:1万2800円
タイヤチェンジャーのキモとなるマウントヘッドは、据置型チェンジャーで実績のある部品を採用。リムと接触する可能性のある内面には、傷つきを防止する樹脂製ガイドが取り付けられている。
4個のイモネジで固定するマウントヘッドは、後部のボール部分がリムの端面に添うように調整する。このセッティングが決まらないと、ビードがうまく外れないなどの不具合の原因となるので要注意。
タイヤチェンジャーを使って作業開始
タイヤチェンジャーにセットする前に、表裏いずれもビードブレーカーで全周のビードを落としておく。リムに近い位置を押し込む方が落としやすいが、勢い余ってリムを傷つけないように注意する。
タイヤレバーでもタイヤチェンジャーでも、ビードに過大な負荷をかけないようにビードダウンキーパーを併用するのはとても有効。ストレートでは1個売りと4個売りで販売している。
T型フレームのシャフトにホイールを差し込んだら、回転防止用のストッパーの位置を調整して固定する。スポークやリムを傷つけそうな場合は、ストッパーにウエスやスポンジなどを巻き付けておこう。
テーパーコーンでホイールを固定し、マウントヘッドの高さと位置を調整する。マウントヘッドが付くマウントヘッドフレームは、2個の固定用ディスクでシャフトに挟み込んで固定する。
ビードが落ちた状態で、リムとマウントヘッドの位置と高さを調整する。マウントヘッド裏側の樹脂製ガイドがリムに当たるか当たらないかの位置で、ヘッドを1周回して隙間を保っていることを確認する。
マウントヘッドとビードの滑りを良くするため、ビードクリームをたっぷり塗布する。ストレートのスプレータイプのクリームは、ビードとリムの隙間が狭い部分にも塗布しやすく便利。
タイヤレバーをマウントヘッドのボール部分の尻尾部分に当てながら挿入し、ビードを引き上げてボール部分に引っかける。タイヤレバーを使うのはこの時だけで、リムを傷つけるリスクがその分低下する。
ビードクリーム塗布前の画像と比較すると、マウントヘッドのボール部分とビードの位置関係の違いが分かるだろう。リムとビードの隙間にボールが入った状態で回転することで、ビードからリムが外れていくのだ。
表面のビードが外れたら、裏面のビードもボール部分に引っかけてマウントヘッドを回転させることでタイヤを外すことができる。リムプロテクターとレバーを駆使して外す手間が大幅に低減できる。
タイヤを組み込む際は取り外しと逆に、マウントヘッドのボール部分でビードを押さえるようにしてリムにはめ込んでいく。この際、マウントヘッドと対角線上でビードが入っていない部分が浮き上がろうとするので、タイヤを押さえながらマウントヘッドを回すのがコツ。また、ホイールを固定するテーパーコーンのイモネジの締め付けが緩いと、ホイール自体が浮き上がり、マウントヘッドとの位置関係がずれてうまくいかなくなるので、イモネジはしっかり締め付けることが重要だ。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
バイクいじりの専門誌『モトメカニック』のお買い求めはこちら↓
モトメカニックの最新記事
「キャブボディ摩耗」こそFCRが抱える問題 FCRにはセッティング以外にも、長年使用することで発生する特有の問題があります。それがキャブボディ内部の摩耗です。 FCRのスロットルバルブは、操作抵抗を軽[…]
キースターの燃調キットは純正キャブ用だけじゃない キースターの燃調キットといえば、旧車ユーザーやレストアラーにはおなじみの存在です。原付きからビッグバイクまで500車種以上の純正キャブレターに対応し、[…]
持っていても買い足したいショートヘッド&マグネット仕様 短辺が長すぎず、サイズを一発で判別できるよう軸部に配色したL型レンチは他にもあるが、ボルト保持のために長辺側の先端にマグネットを装備して[…]
クロームメッキメンテの決定版 クロームメッキ部品のサビは、メッキ皮膜に存在する目に見えないほどの小さなクラックや穴から浸入した水分が原因で成長する。そして地中深くから吹き出すマグマのように、ニッケルメ[…]
頼れる規格部品「NTB」ブランド 旧車や絶版車で認めざるを得ないのは「人気車種は恵まれている」ということ。例えばカワサキZ1。流通価格は天井知らずだが、部品は純正、社外品を問わず手に入りやすい。ところ[…]
最新の関連記事(メンテナンス&レストア)
「キャブボディ摩耗」こそFCRが抱える問題 FCRにはセッティング以外にも、長年使用することで発生する特有の問題があります。それがキャブボディ内部の摩耗です。 FCRのスロットルバルブは、操作抵抗を軽[…]
今回はシートの張り替えのお話 古~いバイクのシート。表皮がすっかり劣化して、柔軟性が失われるのを通り越してバリバリのカチカチ。つまんでみると「パキッ」という音とともに割れる始末。 このシート表皮を張り[…]
キースターの燃調キットは純正キャブ用だけじゃない キースターの燃調キットといえば、旧車ユーザーやレストアラーにはおなじみの存在です。原付きからビッグバイクまで500車種以上の純正キャブレターに対応し、[…]
気が付けば18万キロ 車に使っているスパークプラグ「イリジウムプラグ」って、すっごい長寿命じゃないですか。期間が空いてしまうので、ついついチェックするのを忘れていて、車検のたびに思い出してはいたのです[…]
サビて固着したネジやナメて外せなくなったネジを簡単に外せる デイトナから発売されている「バイク用ショックドライバーセット(品番:95392)」は、錆びついて固着したボルトや、ネジ緩み止め剤が塗布された[…]
最新の関連記事(タイヤ)
25,651kmを走ったものの、リアタイヤはまだ溝が3mm以上残っている! 装着して25,651kmを走ったものの、ワインディングロードなどのスポーツ走行でのフロント荷重などで早く減ったフロントタイヤ[…]
夏の猛暑が招く「空気圧高すぎ」のブラインドスポット 多くのライダーは「空気圧は自然に減るもの」と思い込んでいる。そのため、しばらく放置していても「少し減っているくらいだろう」と楽観視しがちだ。しかし、[…]
50ccモンキーとゴリラが持つ普遍的な魅力と足回りの課題 1967年に誕生し、超小型・軽量な車体でレジャーバイクというジャンルを確立したモンキー。そして1978年、大容量9.0Lタンクとマニュアルクラ[…]
「スポーツマックスQ5」シリーズ&「トレイルマックス」シリーズのタイヤ開発者トークも! TESTER 元レーシングライダー 高橋裕紀さん 各種カテゴリーでのチャンピオン獲得やMotoGPへの参[…]
ライフの末期を迎えても段減りや偏摩耗はナシ‼ どうしてこんなに耐久性と持続力が高くて、守備範囲が広いんだろう?2万1000㎞を走ったロードスマートⅣを体験した僕の中には、素朴な疑問が芽生えてきた。 そ[…]
人気記事ランキング(全体)
下町の匠が挑む新ジャンル!丸ハンドルと全天候型ボディを持つ「Blue Jay」 スーパーコンピュータの冷却配管部品やオリンピック競技用機材などを手がけてきた西川精機製作所。同社が開発した「Blue J[…]
レーサーの姿と技術を公道へ持ち込んだRG250Γ 1983年3月に発売されたRG250Γ(ガンマ)は、ひと目でレーシングマシンを連想させるスタイルによって、当時のライダーに強烈な衝撃を与えた。車名の「[…]
荒野を駆け抜けた友情と青春!『機甲創世記モスピーダ』が放つタイムレスな魅力 1983年10月から1984年3月まで全25話が放送されたタツノコプロ制作のTVアニメ『機甲創世記モスピーダ』。謎の宇宙生命[…]
決勝出走は28台、新たなクラスも誕生 2024年を最後に、その歴史に幕を降ろしていた鈴鹿4耐が9月6日(日)に復活しました。1年の休止とも言えるので意外に早い再開とも言えるでしょう。 これまでの流れを[…]
ティザー画像だけでは、もぉ我慢できない! 復活することがわかった空冷スポーツスター。ハーレーダビッドソン米国本社が新型として再登場させることを成長戦略のひとつとして明らかにし、日本法人ハーレーダビッド[…]
最新の投稿記事(全体)
伝統の「メグロK3」最新モデルが登場!前年型からデザインと諸元を継承 カワサキプラザ専売モデルとして展開されている「メグロK3」に2027年モデルが登場した。今回の更新では、カラー&グラフィックおよび[…]
◆ ライフスタイル別おすすめモデル ① 特に日常・通勤での使い勝手を重要視したい「スーパーカブ110 / 110 Lite」「スーパーカブ C125」 ■ スーパーカブ110 / 110 Lite の[…]
【絶対応募】エントリーはWEBから一瞬! カワサキモータースジャパンが発表したこの「Ninja 1100SXプレゼントキャンペーン」。応募方法は特設サイトのエントリーフォームから申し込むだけと超お手軽[…]
決勝出走は28台、新たなクラスも誕生 2024年を最後に、その歴史に幕を降ろしていた鈴鹿4耐が9月6日(日)に復活しました。1年の休止とも言えるので意外に早い再開とも言えるでしょう。 これまでの流れを[…]
豪華ノベルティをGET!「Leather Fair」開催 今シーズンは、レザー素材が持つ豊かな表情と、ユーザーの手に渡ってから育まれていく経年変化に着目し、ヌバック・茶芯レザー・ワックススエードなど、[…]
- 1
- 2


![ストレート|バイク用タイヤチェンジャー 15-079|[コレがあれば自分でタイヤ交換できる!] 軽い力で着脱できるストレート製バイクタイヤチェンジャー](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/08/Straight_TireChanger02a-768x512.jpg)
![ストレート|バイク用タイヤチェンジャー 15-079|マウントヘッド|[コレがあれば自分でタイヤ交換できる!] 軽い力で着脱できるストレート製バイクタイヤチェンジャー](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/08/Straight_TireChanger04a-768x512.jpg)
![ストレート|バイク用タイヤチェンジャー 15-079|イモネジで固定|[コレがあれば自分でタイヤ交換できる!] 軽い力で着脱できるストレート製バイクタイヤチェンジャー](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/08/Straight_TireChanger03a-768x512.jpg)
![ストレート|バイク用タイヤチェンジャー 15-079|ビード落とし|[コレがあれば自分でタイヤ交換できる!] 軽い力で着脱できるストレート製バイクタイヤチェンジャー](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/08/Straight_TireChanger05-768x512.jpg)
![ストレート|バイク用タイヤチェンジャー 15-079|ビードダウンキーパー|[コレがあれば自分でタイヤ交換できる!] 軽い力で着脱できるストレート製バイクタイヤチェンジャー](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/08/Straight_TireChanger07-768x1152.jpg)
![ストレート|バイク用タイヤチェンジャー 15-079|ストッパー位置を調整|[コレがあれば自分でタイヤ交換できる!] 軽い力で着脱できるストレート製バイクタイヤチェンジャー](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/08/Straight_TireChanger06-768x512.jpg)
![ストレート|バイク用タイヤチェンジャー 15-079|テーパーコーンでホイール固定|[コレがあれば自分でタイヤ交換できる!] 軽い力で着脱できるストレート製バイクタイヤチェンジャー](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/08/Straight_TireChanger08-768x512.jpg)
![ストレート|バイク用タイヤチェンジャー 15-079|リムとマウントヘッド位置調整|[コレがあれば自分でタイヤ交換できる!] 軽い力で着脱できるストレート製バイクタイヤチェンジャー](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/08/Straight_TireChanger09-768x512.jpg)
![ストレート|バイク用タイヤチェンジャー 15-079|ビードクリーム塗布|[コレがあれば自分でタイヤ交換できる!] 軽い力で着脱できるストレート製バイクタイヤチェンジャー](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/08/Straight_TireChanger10-768x512.jpg)
![ストレート|バイク用タイヤチェンジャー 15-079|タイヤレバーを挿入|[コレがあれば自分でタイヤ交換できる!] 軽い力で着脱できるストレート製バイクタイヤチェンジャー](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/08/Straight_TireChanger11-768x512.jpg)
![ストレート|バイク用タイヤチェンジャー 15-079|リムとビード間にボールが入った状態|[コレがあれば自分でタイヤ交換できる!] 軽い力で着脱できるストレート製バイクタイヤチェンジャー](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/08/Straight_TireChanger12-768x512.jpg)
![ストレート|バイク用タイヤチェンジャー 15-079|タイヤ外し|[コレがあれば自分でタイヤ交換できる!] 軽い力で着脱できるストレート製バイクタイヤチェンジャー](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/08/Straight_TireChanger13-768x512.jpg)
![ストレート|バイク用タイヤチェンジャー 15-079|リムにはめ込む|[コレがあれば自分でタイヤ交換できる!] 軽い力で着脱できるストレート製バイクタイヤチェンジャー](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/08/Straight_TireChanger14-768x512.jpg)



































