
2025年のMotoGPシーンは、日本メーカーの劇的な変化や新世代ライダーの台頭、そしてレジェンドたちの交流など、ファンの胸を熱くさせるトピックが目白押しだった。ヤングマシンでとくに注目を集めた記事をランキング形式で紹介しよう。
●文:ヤングマシン編集部
1位:【SCOOP!】逆襲のスズキ、MotoGP復帰の可能性
スズキが2027年のレギュレーション改定に合わせ、850ccでMotoGPへ復帰するとの衝撃スクープだ。生産終了したGSX-R1000/Rの後継機も、この新レギュレーションに準じた850ccで復活する可能性があるという。
社内でのレース部門復活の噂や、元開発ライダー津田拓也の動向など、復帰に向けた状況証拠は整いつつある。直4エンジンでの「逆襲」にライダーの期待は高まるばかりだ。
いよいよスズキの大逆襲が始まるかもしれない! スズキを一躍、世界的メーカーに押し上げたカリスマ経営者、鈴木修氏が昨年の12月27日、94歳で死去し騒然となった。そんな年末に、海外二輪メディアのMCNが[…]
2位:「ドゥカティの音」に抱いたモヤモヤの正体
イタリアGPにおけるドゥカティの「音」に注目が集まった。共通ECUでは不可能なはずの気筒休止を思わせる独特なサウンドは、他メーカーとは明らかに異なるトラクションコントロールの制御を示唆している。
共通ソフトが頼りない現在、点火時期や燃料噴射のマッピングを極限まで突き詰めているドゥカティの技術力が、加速時のロスの少なさと圧倒的な強さを支えているようだ。
電子制御スロットルにアナログなワイヤーを遣うベテラン勢 最近のMotoGPでちょっと話題になったのが、電子制御スロットルだ。電制スロットルは、もはやスイッチ。スロットルレバーの開け閉めを角度センサーが[…]
3位:ヤマハの「ペナペナフレーム」とクアルタラロの躍進
ヤマハが長年の安全志向を捨て、剛性を抜く「攻め」の設計にシフトした。フランスGPで投入された新フレームは、コーナー進入で震えるほど薄い「ペナペナ」仕様だ。
欧州流の「しなりで力を逃がす」考え方を取り入れたことで旋回力が向上し、ファビオ・クアルタラロの凄まじい予選アタックを引き出した。日本メーカーのモノ作りが大きな転換期を迎えたことを象徴する内容だ。
運を味方につけたザルコの勝利 天候に翻弄されまくったMotoGP第6戦フランスGP。ややこしいスタートになったのでざっくり説明しておくと、決勝スタート直前のウォームアップ走行がウエット路面になり、全員[…]
4位:セパンで見えたヤマハ復調の秘密は「薄さ」にあり
マレーシア公式テストで1周目から速さを見せたヤマハの秘密をノブ青木が解説。注目は、ライバルであるドゥカティを徹底的に観察して設計された、ピボットまわりの極薄メインフレームだ。
従来の剛性過多を容赦なく削ぎ落とし、旋回性能を高めるための「肉薄」設計が功を奏している。2チーム4ライダー体制への復帰も重なり、開発スピードと精度が飛躍的に向上していることが伺える。
イケてるマシンはピットアウトした瞬間にわかる 今年も行ってまいりました、MotoGPマレーシア公式テスト。いや〜、転倒が多かった! はっきり認識しているだけでも、ホルヘ・マルティン、ラウル・フェルナン[…]
5位:「キング」ケニー・ロバーツが今なお尊敬される理由
世界GP王者・原田哲也が、ケニー・ロバーツの偉大さを語った。ヒザ擦りスタイルやスリックタイヤ導入など、現代レースの基礎を築いたケニーは、引退後もその発言力と存在感で「キング」であり続けている。
原田が若手時代、ダートトラックでトレーニングしていた頃に「あのボーイは速くなる」と予言された先見の明や、現役時代のオファー秘話など、レジェンド同士の深い絆が垣間見えるエピソードだ。
チーム・ロバーツの誘いを断った唯一のライダー 年末年始に5泊6日でお邪魔した、アメリカ・アリゾナ州のケニー・ロバーツさんの家。家族ぐるみで仲良くさせてもらっていますが、実は僕、現役時代にケニーさんが監[…]
6位:新人・小椋藍に見る「大ちゃん以来」の王者資質
MotoGPデビュー戦でいきなり5位入賞を果たした小椋藍の衝撃を原田哲也が分析。新人離れした冷静なレースIQと、トップライダーの走りを即座に吸収する適応力は、かつての天才・加藤大治郎を彷彿とさせるという。
あえて日本メーカーを離れ、厳しい環境に身を置いた決断が、チーム内での地位をも逆転させた。日本人初の最高峰クラス王者の夢を抱かせる、期待に満ちた一稿だ。
『状況によって』と予想はしたが── 前回のコラムで「状況によってはトップ5に入る」と予想していた、小椋藍くん。MotoGP開幕戦・タイGPで、本当にやってくれました! 土曜日のスプリントレースが4位、[…]
7位:ケニー・ロバーツ家での豪華すぎる年越し
原田哲也が家族でアリゾナにあるケニー・ロバーツの自宅を訪れた際のプライベート記。そこにはエディ・ローソンやババ・ショバートら伝説の王者たちが集結し、5人のチャンピオンが顔を揃える超豪華なパーティーとなった。
広大なガレージに眠る名車や、ケニーが嘆く「若者のバイク離れ」に対する新たな企てなど、レース界の巨頭たちの今を知ることができる貴重な内容となっている。
「おいテツヤ、肉を焼いてるから早く来い!」 年末年始は、家族でケニー・ロバーツさんの家に遊びに行きました。ケニーさんは12月31日が誕生日なので、バースデーパーティーと新年会を兼ねて、仲間たちで集まる[…]
8位:モリワキの伝説「フォーサイト」とMotoGPの血統
東京モーターサイクルショーで20年ぶりに復活したモリワキブースの熱狂をレポート。1980年代の黄金期を支えたマフラー「フォーサイト」の復刻に加え、2000年代初頭に最高峰クラスに挑んだMotoGPマシン「MD211VF」も展示された。
その技術は最新のCBR600RR用マフラーにも継承されており、モリワキが培ってきた「夢とプライド」が現在進行形で生き続けていることを証明している。
XSR900GPとの組み合わせでよみがえる"フォーサイト" ベテラン、若手を問わずモリワキのブースで注目したのは、1980年代のモリワキを代表するマフラー、「FORESIGHT(フォーサイト)」の復活[…]
9位:「タイムアタックをしない」小椋藍の冷静な戦略
最高峰クラスに昇格した小椋藍が、テストでタイムアタックをあえて行わなかった理由を原田哲也が解説。目先のタイムよりもマシンの深い理解を優先する姿勢は、ライダーの本能に逆らう極めて難しい修業だが、それを地道にこなす藍の精神力は驚異的だ。
自分の思い通りにならない現代のMotoGPマシンを、どう理解し使いこなすか。新人の枠を超えた高いレースIQの凄みが浮き彫りになった。
伸び伸びとテストできるサテライト、開発が大変なファクトリー 前回は、「自分に合ったマシンを作ってもらえるかどうか」という話からずいぶん脱線してしまいました(笑)。「自分に合ったマシンを作ってもらえるか[…]
10位:ペドロ・アコスタが披露した「トラコン全抜き」の神業
ノブ青木が2025年シーズンを総括し、ペドロ・アコスタの驚異的なライディングに迫った。共通ECUのトラクションコントロールが「邪魔」だと判断したアコスタは、制御を完全に切って走行していたという。
リヤを流しながら繊細なスロットルワークでグリップを管理する「神業」が、終盤戦の快進撃を支えた。空力バランスの追求とともに、最後はライダーの感性とスキルが勝負を決める世界の凄絶さが伝わる内容だ。
KTMの進化ポイントを推測する 第17戦日本GPでマルク・マルケスがチャンピオンを獲得した。ウイニングランとセレブレーションは感動的で、場内放送で解説をしていたワタシも言葉が出なかった。何度もタイトル[…]
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