
累計生産台数1億台を突破し、世界中で愛され続けるHondaの「スーパーカブ」。その普遍的な魅力は、バイクの枠を超えてついに私たちのリビングへとやってきた。それが保管期限が切れ、廃棄されるはずだった実車の未使用シートを「家具」として蘇らせるアップサイクルプロジェクトによる一脚。Honda社内有志と熟練の木工職人がタッグを組み、100台限定で生み出された「スーパーカブチェアークラシック」だ。
愛車と過ごす時間を、家の中まで拡張する
ガレージに停めたスーパーカブを眺めながらコーヒーを飲む時間は、オーナーにとって至福のひとときだ。「この普遍的なデザインを、家の中でも楽しむことはできないだろうか」。そんなカブを愛する人々の密かな願いを、見事に形にしたプロダクトが登場した。
それが、Honda公認のオフィシャルライセンスプロダクト「スーパーカブチェアークラシック」だ。小学館のライフスタイル誌『DIME』の企画をきっかけに、Honda社内有志によるアップサイクルプロジェクト「.uppar(アッパー)」とのコラボレーションによって誕生したこのスツール。
単なる「バイク風の家具」ではない。驚くべきことに、スーパーカブの“実車シート”をそのまま座面として採用しているのだ。
あの「座り心地」をリビングで味わうひととき
毎日の過酷な業務から長距離ツーリングまで、あらゆる場面でライダーのお尻を守り続けてきたスーパーカブのシート。長時間の乗車でも疲れにくいクッション性、日本人の体型にフィットしてまたぎやすいフォルム、そして圧倒的な耐久性。Hondaが細部まで検討を重ねて開発したその実用性が、そっくりそのまま「家具としての座り心地」に直結している。
ダイニングで本を読む時、あるいは玄関で靴を履く時。このスツールに腰を下ろせば、愛車に跨った時と同じ、あの「安心感」に包み込まれる。お尻が記憶しているカブの感触を、ヘルメットを被らなくても日常の中で味わえるのは、カブファンにとって贅沢な時間と言えるだろう。
木工職人が宿した、カブを彷彿とさせる「機能美」
実車のシートをそのまま使うとなれば、それを支える脚部には極めて高い技術とデザイン性が求められる。この難題に挑んだのが、静岡県焼津市の木工家具メーカー「木工のデン」の神野克昭氏だ。強度に優れたブナ材を採用した脚部は、ただ丈夫なだけではない。前脚部分には、カブのアイコンでもある「レッグカウル」をイメージした美しい湾曲形状が取り入れられている。
さらに、Hondaの企業カラーを彷彿とさせる紅白の塗装が施され、木目を交差させて組み上げる独自の技法によって、イスとしての高い耐久性を確保している。後方の座面下には、Honda公認の証であるロゴ入りプレートが静かに輝く。所有欲をくすぐる演出だ。
「バイクのシートを家具として成立させる」という困難なミッションは、幾度もの試作を経て、生活空間に自然に溶け込む上質なインテリアへと見事に昇華されたといえよう。
廃棄の運命から救われた「100台限定」の奇跡
この「スーパーカブチェアークラシック」が持つもうひとつの大きな魅力は、その誕生のストーリーにある。座面に使用されているシートは、Hondaが修理交換用に保管していたものの、期限切れとなり「廃棄対象」となっていた未使用の補修部品である。
「まだ使える部品を、なんとかして生かしたい」。そんなHonda社員たちの熱い想いが、このアップサイクルプロジェクトを突き動かした。補修部品という性質上、用意できるシートの数には限りがある。そのため、このスツールは「100台限定」の完全受注生産となる。
価格は4万9500円(税込・別途特別送料2000円要)。決して安い買い物ではないが、一生モノの木工家具であること、そして何より「世界で100人しか手に入れられない、Honda公式のストーリーを背負ったアイテム」であることを考えれば、その価値は十二分にある。
予約受注期間は2026年5月15日から7月31日までとなっており、小学館の総合通販サイト「小学館百貨店」にて申し込みが可能だ。発送は2027年2月以降となる。あなたの部屋にカブの息吹をもたらす特別な1台。予定数に達して後悔する前に、この魅力的なプロジェクトに参加してみてはいかがだろうか。
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