ハーレー専門誌『ウィズハーレー』最新号vol.17が9月13日に発売! 「このハーレーが欲しい! 今、オススメのサーティファイド」とキャッチタイトルを付けた巻頭特集では、中古車市場で引っ張りだこの人気となっているスプリンガーにはじまり、絶版車たちに焦点を当て正規ディーラーやプロショップを巡って集めた最新情報を満載!! さらにCVOロードグライドやCVOストリートグライドを富士スピードウェイでテストライドし、ミルウォーキーエイトVVT121のライドフィールを確かめたほか、ターボ搭載マシンにも乗るなど、内容盛りだくさんです!!
●文:ウィズハーレー編集部(青木タカオ)
このハーレーが欲しい! 〜今、オススメのサーティファイド〜
唯一無二の存在感がそこにはある
ソフテイルではステップボード装着のクラシックスタイルがFLST系、フットペグとしたのがFXST系と区別。どちらにもスプリンガーモデルは存在した。そして、旧き良き時代のハーレーダビッドソンをトリビュートするモデルとして、強烈な存在感を放つスプリンガーモデルだ。
熟成され、信頼性の高さから人気のある後期エボリューションモデル。その中でもヘリテイジスプリンガーは引く手あまた。スプリンガーフォークにトラディショナルなスポークホイールがセットされ、前後16インチのホワイトウォールタイヤを履く。ヴィンテージモデルを踏襲したトゥームストーン型のテールランプも採用された。
今のうちに入手せよ空冷スポーツ
初代がショベルヘッド時代の1957年に発売され、長きに渡って愛され続けてきたスポーツスター。中古車市場ではまだまだ存在感は強く、新旧さまざまなモデルを見つけることができるが、限定1300台、日本でだけ発売されたXL1200X フォーティーエイトファイナルエディションは特に人気。
アイコンとなっているのが、スポーツスターの象徴である小振りなタンク、そして16インチのフロントワイドタイヤ。専用パーツとしてボバーソロサドル/太いグリップ/クロームのエアクリーナーカバー/クラシックタイマーカバーなどを装備する。迷っている時間はない!!
ダイナシリーズも注目株へ!
2017年式を最後に生産を終了したダイナシリーズは注目株といえる。リヤサスペンションをツインショックにし、剛性の高いフレームでハードな走りにも対応。完成度の高い2015年式以降のFXDLローライダーは特に人気が高い。タンク上の2連メーターや2in1マフラーがアイコンで、シートの腰骨が当たる部分に脱着式のパッドが備わり、好みに合わせ2つのポジションが選べるのも嬉しい。
その手があったか!! RTカウルでスピードクルーザー
本特集では、ノーマル車両に限らずカスタムも紹介。カスタムワークスゾンでは、ロードキングポリスにFXRTスタイルのオリジナルフェアリングを装着。いま大人気の“RTカウル”をツインカム初期のFLHPEIに組み合わせた。なるほど、その手があったか!! と思わず唸る。
世界中にコアなファンを持つFXRP。FXRTが今や大人気だが、そのポリス仕様はまた強烈といっていいほどで、まさに“お宝”だ! というのも、一般ユーザー向けの市販モデルが当時不人気で、警察や保安官用に出荷された数はそれ以上、圧倒的に少ない。入札によって納入は決まり、今回取り上げた1990年代のモデルは、性能面でかなわなかったBMWの数が比較的に多いという背景もあり、なおさら希少となっている。
ミルウォーキーエイトVVT121を解き放つ
刷新したフェアリングでフロントマスクを新しくしたCVOの新型ストリートグライドとロードグライドを富士スピードウェイで走らせた! 新型Vツインエンジンは可変バルブタイミング機構を搭載し、排気量を1977ccにまでスケールアップ。倒立フォーク&ラジアルマウントキャリパーの足まわりなど見どころの多い最高峰モデルを存分に走らせる環境が整ったぞ!!
もう待ちきれないと言わんばかりにピットでエンジンを始動させると、すぐにGOサインが出た。全長 4563メートルのレーシングコースは誰も走っていない。目視で後方確認しつつ、ゆっくりと入っていき、コーナーをひとつクリアするたびにアクセル開度を大きくしていく。そして、最終コーナーを抜ければ、およそ1500メートルも続く長いホームストレートに入る。さぁ、M8VVT121のポテンシャルを解き放つときが来た!!
ボア・ストローク103×117.5mmで1977ccの排気量を獲得。注目は可変バルブタイミング機構、そして楕円形の吸気ポートを持つ新作ヘッドでウォーターラインを刷新している。最高出力115PS/最大トルク8%アップのNEWパワーユニットを徹底解説する。
ターボチャージャー搭載で別次元へ
排気圧力で過給用タービンを回転させ、コンプレッサーがシリンダー内に混合気を圧縮して送り込むターボチャージャー。通常のバイクでは一般的ではないものの、ハーレーのカスタムワールドでは強い存在感を放つ。神戸ニューオーダーチョッパーショーで「WITH HARLEY MAGAZINE PICK」を進呈した超弩級モンスターを走らせた!
プロたちも認めるナンバーワン!
珠玉のチョッパーが神戸に集結する毎年恒例のインドア・カスタムショー「ニューオーダーチョッパーショー」が今夏も開催。参加するビルダーどうしが投票し決定する「ベストチョッパー」は、LUCK MOTORCYCLESのアーリーショベルだった!
なにゆえオマージュしたのは1968年?
新東名高速道路を120km/hで巡航しているのは、1968年式FLHエレクトラグライドをオマージュした、エレクトラグライドハイウェイキング。プレミアム復刻シリーズ「アイコンコレクション」として世界限定1750台で発売された。カラーは写真のハイファイオレンジ(1000台)と、ハイファイマゼンタ(750台)の2色が設定され、日本に上陸するのはそれぞれ114台のみ。生まれながらにして、極めて希少価値の高いプレミアムモデルである。
手の込んだペイントは誰の目にもすぐ留まり、サービスエリアのパーキングスペースに駐めれば、観光バスから下りてきた団体旅行のおじさまだったり休憩中のサラリーマンらから「いいですねぇ」と、しみじみと話しかけられる。
たとえオートバイに興味がなくとも、とびきり贅沢なラグジュアリー仕様であることが、一目でわかるのだろう。「ハーレーダビッドソンです」と答えると「やっぱりねぇ」と相手は納得して、どこか嬉しいそうに頷く。なかにはスマートフォンで写真を撮る人もいる。
しかし、FLHエレクトラグライドの初年度でもないし、なにゆえオマージュしたのは1968年? そこには深い意味があった!!
オマエら夜道に気をつけろ!
上記の企画で試乗したのは、エレクトラグライドハイウェイキングのハイファイオレンジ。もう一方のハイファイマゼンタは、声優/歌手/バイクユーチューバーとして多方面で活躍中の夜道雪ちゃんが、実車を目の当たりに! 車体色を見て開口一番「髪の色も合わせて、赤にしてきました!!」とニッコリ笑う。
読者のため、全9パターンのイラスト付きサイン色紙を描き下ろししてくれたので、こちらをプレゼント。ゼッタイに欲しい、お見逃しなく!!
創業120周年を祝う米国本社ミルウォーキーへ!
2022年に親愛なる父親を亡くした、WITH HARLEYアンバサダー・秋田ライダーえむちゃん。「お父さんのように、私も生きているうちにやりたいことをなんでもやろう!」と、勤めていた会社を辞め、アメリカツーリングを決意。まずは創業120周年に湧くH-D米国本社を構える地、ミルウォーキーへ!
パレードに参加するためのレンタルハーレーはどこで借りる? 集合場所と時間を間違った!? 泣いて笑って、心を揺さぶられる。秋田ライダーえむちゃんの「NEVER STOP RIDING」連載初回スペシャル!!
「いま私、アメリカに来ている。街中がハーレーであふれている。こんな体験ができるなんて信じられない。いつの間にか、涙があふれていた」
富士の麓が今年もアツかった!
1998年の第1回以来、毎年恒例となり22回目の開催となった『ブルースカイヘブン』。音楽/キャンプ/モーターサイクルが融合した日本最大級のライフスタイルフェスとして定着しているが、創業120周年およびハーレーオーナーズグループ(H.O.G.)設立40周年を機に、今年は誰でも楽しめるよりオープンな催しへとアップデートさせた。
その取り組みのひとつが『ブルースカイミーティング』で、2023年4月の福岡を皮切りに、5月の日光(栃木)、そして7月の苫小牧(北海道)と全国各地で「ミニブルスカ」ともいえるスピンオフイベントが行われ、真夏の本番へと向かう盛り上がりは最高潮へと達しようとしていた。
そして、ついに快晴の空の下、富士スピードウェイの東ゲートが開く。全国から集まったハーレーの大群が、次々に会場入りし、仲間たちと挨拶を交わす。ここにいるすべてが仲間であり、ハーレーダビッドソンのおかげで繋がっている。
福岡、栃木、北海道、そして今年もまた富士の麓へ。全会場に出展し、一部始終を目の当たりにしつつ、その最中にいることができた我々ウィズハーレー・チームにとっても、青空のもとゲートオープンした瞬間は胸が熱くなった。
ハーレー乗りたちが誌面にタップリ登場!!
新旧ジャンルを問わず、車両、カスタム、パーツなどハーレーに関わる情報をギッシリ詰め込んだウィズハーレー。その一方で、ハーレーを満喫するユーザーたちが誌面にたくさん登場するのも特徴になっている。今号もステキなスマイルであふれかえっている!!
今号も内容盛りだくさん!
目次をご覧いただければ一目瞭然。どさん娘ライダーもたくさん登場する北海道のイベントやツーリングレポート、在庫100台超のプロショップグランドオープン式典参加、普通二輪免許で乗れるアンダー400モデル最新情報、ナックルヘッドといったファン垂涎のヴィンテージモデルまでを網羅。『WITH HARLEY Vol.17』は9月13日、全国の書店や通販サイトにて発売、どうぞお見逃しなく!!
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
ウィズハーレーの最新記事
新規ハーレーオーナーも多いX350&500。そんなオーナーと交流したい。10月1発目は「Webike Festival2024」が会場だ! モリワキ初のハーレー用マフラーを装着した『ウィズハー[…]
この夏、レジェンドが登場! ハーレーダビッドソンが1903年に創業して以来、120年以上ずっと本社を構え続ける米国ウィスコンシン州ミルウォーキーで、今夏、音楽とモーターカルチャーを軸とした祭典『ハーレ[…]
ローライダーST:従来のウェットカーボンとは異なる最新技術 高品位なカスタムパーツのおかげで、ローライダーSTのスタイリッシュさがいっそう際立っている。ハイクオリティなドライカーボンパーツとアルミビレ[…]
ニューフリスコスタイルのカスタムコンプリートをリグニスにて受注開始 「プロトカスタムコンプリート フリスコ」は、1996〜99年までのソフテイル中古車をベースとして、エンジンをフルオーバーホール。新車[…]
パンアメリカ1250スペシャル:ARH搭載で足つき性問題を払拭。タフな冒険の相棒に選びたい ダート走行も前提にしたアドベンチャーツーリング。6種のライディングモードを設定でき、トラクションコントロール[…]
最新の関連記事(新刊案内)
この夏、レジェンドが登場! ハーレーダビッドソンが1903年に創業して以来、120年以上ずっと本社を構え続ける米国ウィスコンシン州ミルウォーキーで、今夏、音楽とモーターカルチャーを軸とした祭典『ハーレ[…]
元々はツアラーが…謀略でスーパースポーツに?! MT-07をベースに、倒立フォークやブレンボ製ラジアルマスターシリンダーなどの専用パーツを与えられたYZF-R7。弟分のYZF-R25よりスリムな体躯や[…]
所ジョージさんの愛車完成!! ハーレーのレジェンドエンジン・ナックル&パンヘッド、そしてショベルの3基を合体させたから驚きを隠せない! サンダンスのレトロモッドの集大成と呼べるものは、所ジョージさん[…]
ロードグライド&ストリートグライド:ニューフェイス最速テスト 創業1903年、アメリカ合衆国ウィスコンシン州ミルウォーキーで誕生したハーレーダビッドソンは、2023年に120周年という大きな節目を乗り[…]
【全21車】’25年モデルの注目モデル、Dragonスクープ! ニューモデルスクープ。それは真実を探し当てる喜びの裏側に、空想上の動物“龍”の如く、実在しない幻も存在する混沌の世界です。’24年最初の[…]
人気記事ランキング(全体)
1441cc、自然吸気のモンスターは北米で健在! かつてZZ-R1100とCBR1100XXの対決を軸に発展し、ハヤブサやニンジャZX-12Rの登場からのちにメガスポーツと呼ばれたカテゴリーがある。現[…]
エンジンもシャーシも一気に時代が進む 第1回の記事では、新型CB400がトータルバランス路線を取り、77psを発揮するカワサキZX-4Rのような高性能路線には踏み込まない…という情報に対し、プロは「バ[…]
125ccスクーターは16歳から取得可能な“AT小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限[…]
日本で登場したときの想定価格は60万円台か カワサキはタイに続き北米でも「W230}を発表。空冷233cc単気筒エンジンはKLX230のものをベースとしているが、レトロモデルにふさわしいパワー特性と外[…]
通勤エクスプレスには低価格も重要項目! 日常ユースに最適で、通勤/通学やちょっとした買い物、なんならツーリングも使えるのが原付二種(51~125cc)スクーター。AT小型限定普通二輪免許で運転できる気[…]
最新の投稿記事(全体)
ナチュラルカラーの「パールシュガーケーンベージュ」と「パールスモーキーグレー」を追加 ホンダは原付二種に人気モデル「CT125ハンターカブ」にニューカラーを追加、一部仕様を変更して2024年12月12[…]
CL250は『これ1台で良い』とポジティブに思えるバイク! 大パワーや豪華装備の大型バイクに乗り慣れると、250ccっていう排気量のバイクは感覚的に『メインバイク』だと思えなくなってしまいがちです。私[…]
燃料タンクも新作! サスペンションカバーやディープフェンダーも特徴 ホンダは、昨年11月に車両の姿を公開し、後日国内で発売予定としていた新型モデル「GB350C」をついに正式発表、2024年10月10[…]
最小クラスのRシリーズも元気いっぱい! 欧州では新型モデルの「R9」「R3」と同時に2025年型の「R125(日本名:YZF-R125)」、そして北米では「YZF-R7」が発表された。これらはニューカ[…]
欧州ではR125、R3、R7、R9、さらにサーキット専用R6 RACE、R6 GYTR、R1 RACE、R1 GYTRのスーパースポーツ大艦隊を編成 ヤマハは欧州で2025年モデルの「R3」を、北米で[…]
- 1
- 2