●記事提供:ライドハイ編集部
チェーンの張り調整が必要なのは、チェーンが徐々に伸びるからだけど……
バイクのチェーンのメンテナンスといえば「清掃・潤滑」と「張り(あそび)のチェック」。まず、チェーンを長持ちさせるには清掃や潤滑をマメに行うことが大切だ。
近年のビッグバイクのシールチェーンの高価なものは、持ちがよくなっているが、小中排気量車はまだまだマメなメンテナンスが必須。オフロードバイクで林道やガレ場、ウエット路面を走った後や、洗車後も同様だ。
そして張りが適切であることも大切。
張りすぎているとサスペンションがストロークせず動かなくなるため危険だし、遊びが多すぎるとガシャガシャ異音がしたり、加減速のショックが大きくなる。スプロケットも減っていたりすると、最悪の場合は走行中にスプロケットから外れてしまうこともある。何より張りが適切でないと、チェーンの伸びが早くなって、寿命が短くなってしまうのだ。
チェーンのドコが伸びている? じつはドコも伸びていない!?
……とはいえ、チェーンのドコが伸びているのだろう? なんとなくゴムのように全体的にヘタって伸びているイメージもあるが、いまどきのチェーンは非常に頑丈で、金属でできたプレート部分はよほどのトラブルが無い限り伸びたりしない。
じつはチェーンを構成しているパーツは、どこも伸びない。
しかし、チェーンの1コマ1コマを繋いでいるピンとブッシュが、ホンのわずかに摩耗していくことで、ピンとブッシュの隙間が目に見えないくらいずつ、徐々に広がっていく。するとその隙間が大きくなった分だけ、結果としてチェーン全体が長くなるワケだ。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
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