
ホンダ・CB1000F / CB1000F SE(2026年モデル以降)適合のモリワキエンジニアリング製「バックステップキット BLACK/SILVER」が登場。10〜20mmアップ、30〜40mmバックの全4ポジションに調整可能で、レーシングミル90mmステップバーによる高いホールド性を誇る。正チェンジ仕様、タンデムステップ・サイドスタンド使用可能と公道での実用性を確保し、純正およびモリワキ製マフラーに対応している。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:モリワキエンジニアリング
待望のホンダ・ネオクラシック
124psを発揮するスーパースポーツ譲りの999cc直列4気筒エンジンを搭載し、2025年に満を持して登場したホンダ「CB1000F」および上級仕様の「CB1000F SE」。歴代CB750Fをモチーフとした流麗なボディデザインの内に、SHOWA製SFF-BPフロントフォークや6軸IMUといった最新の電子制御を秘めたこのマシンは、まさにホンダ・ビッグ1の系譜を継ぐ新時代のフラッグシップだ。
市街地からツーリングまで幅広いシーンでの扱いやすさが追求されているが、マシンのポテンシャルが高ければ高いほど、ライダーは自らの体格やライディングスタイルに合わせた「最適なポジション」を求めるようになる。その要求に対し、モリワキエンジニアリングが論理的な解答として提示したのが、CB1000F専用「バックステップキット」だ。
緻密なマシンコントロールを生む4ポジション
本製品最大の技術的トピックは、ライダーの体格や走行シチュエーションに応じて選択できる4段階のポジション設定にある。具体的には、純正ステップ位置を基準として、A:10mmアップ/30mmバック、B:10mmアップ/40mmバック、C:20mmアップ/30mmバック、D:20mmアップ/40mmバックという緻密な調整幅を持っている。
この10〜20mmのアップ幅と、30〜40mmのバック幅は、CB1000Fのディメンションを崩すことなく、フロントタイヤへの荷重感覚を高め、ワインディングでの深いバンク角における踏み込みを確実なものにする。
長距離ツーリングでは疲労の少ないAポジション、スポーツ走行を主眼に置くならDポジションといった具合に、マシンのキャラクターを自在にチューニングすることが可能だ。
グリップ力と操作性を担保するパーツ群
ライダーの入力とマシンの挙動を直結させるため、足が触れるインターフェースには徹底した作り込みが見られる。ステップバーには強力なグリップを発揮する「レーシングミル90mm」を採用。
雨天時やハードなスポーツライディング時においても、ブーツ底の滑りを防ぎ、確実なステップワークを約束する。 また、シフトチェンジやブレーキング時に直接触れるペダルノブにはラバーが装着されており、ブーツへの攻撃性を和らげつつ、正確な操作感触をライダーに伝達する設計となっている。
公道走行の必須要件を満たす適合と注意点
スポーツ性能を高めるアフターパーツでありながら、公道での実用性を一切犠牲にしていない点も本製品の特徴である。シフトパターンは正チェンジ仕様であり、純正のサイドスタンドおよびタンデムステップがそのまま使用可能だ。
ブレーキのストップランプスイッチやリターンスプリングは純正部品を移植する設計となっており、保安基準を満たす機能を確実に維持できる。 適合車種は2026年モデル以降の「CB1000F」および「CB1000F SE」。マフラーに関しては、純正マフラーのほか、モリワキエンジニアリング製マフラーへの適合が確認されている。
なお、装着にあたっては純正のチェンジロッドを使用するが、長さ調整時にはロッドのネジ部のかかりが両端で最低6mm(6回転)以上になるよう設定する必要がある。これを怠ると走行中にロッドが外れる危険があるため、組み付け時のクリアランス調整には細心の注意を払おう。
ライダーとマシンの一体感を向上させよ!
CB1000Fが持つスーパースポーツ譲りの動力性能。その凄みを真に引き出すのは、エンジンチューンでもマフラー交換でもなく、ライダーとマシンを繋ぐ「接点」の最適化だ。
純正の扱いやすさに不満がなくとも、モリワキのバックステップキットがもたらすホールド感とダイレクトな操作性は、CB1000Fのハンドリングに明確な変化をもたらす。堅実な設計と精緻な作り込みを誇るこのパーツは、マシンとの対話をより深く楽しみたいライダーにとって、必須のアップデートと言えるだろう。
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