
1990年の登場以来、空冷4気筒エンジンの鼓動感と普遍的なネイキッドスタイルで多くのライダーを魅了し続けるカワサキ・ゼファー750。この名車のスタイリングをさらに引き立てるフルエキゾーストマフラーが、ナップスとモリワキエンジニアリングの共同企画によって誕生した。伝統の「モナカ管」形状と上質なブラック塗装を組み合わせた、ナップス限定販売となる特別な一本の詳細をお伝えする。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:NAPS、モリワキエンジニアリング
名車Z2の面影を宿す。空冷4気筒エンジンを搭載したゼファー750の普遍的な魅力
レーサーレプリカ全盛の時代に「バイクらしさ」への回帰を掲げて登場したのがゼファーシリーズだ。そのナナハンモデルとして1990年にデビューしたゼファー750は、かつての名車Z2を思わせる丸みを帯びた燃料タンクや、シンプルな空冷4気筒エンジンを採用。
前後17インチホイールによる軽快なハンドリングを持ち合わせ、時代が変わっても色褪せないオーソドックスな魅力で、今なお根強い支持を集め続けている名車だ。
伝統のシルエット。独自のプレス加工で生み出されるアルミ製モナカ管サイレンサー
そんなゼファー750の魅力を高める新たなフルエキが、ナップスとモリワキエンジニアリングによって登場した。その最大の特徴は、モリワキ創業初期から受け継がれる「モンスター」伝統のサイレンサー形状。
一般的な筒状ではなく、2枚のアルミ板を高精度のプレス加工で立体的に成形し、内部構造を組み込んでから張り合わせる独自製法を採用している。この製造工程が和菓子の最中に似ていることから「モナカ管」と呼ばれており、丸型や楕円形にはない独特の無骨な存在感を放っている。
機械には真似できない職人技。美しく均等に重なるウロコ模様の溶接ビード
アルミ板を歪ませることなく接合するには、長年の経験と高度な技術が欠かせない。このマフラーの溶接は、モリワキのレース活動を支えてきた熟練の職人が担当。サイレンサーカバーやテールピースの継ぎ目には、手作業で丁寧に積み重ねられた均一なビードが並ぶ。まるで工芸品のように美しいウロコ模様は、量産品にはない温もりと高い精度を証明するディテールとなっている。
サビを抑えつつ心地よい重低音を響かせるステンレス製エキゾーストパイプ
エキゾーストパイプには、スチールよりも耐腐食性に優れたステンレス素材を採用。内部からのサビを防ぎ、長期間にわたってコンディションを維持しやすくなっている。また、素材の特性を活かし、全回転域で耳障りな高周波音を効果的にカット。空冷ナナハンらしい重厚感と力強さを併せ持つ、いつまでも聴いていたくなるような心地よい排気音を作り出した。
熱に強い独自のブラック塗装。長く美しさを保つための補修用スプレーも用意
マフラー全体を覆うのは、モリワキ独自の技術による耐熱ブラック塗装。繰り返される過酷な熱変化にも耐えうる強固な塗膜を形成し、しっとりとした上質な質感を長くキープする。
さらに、走行中の飛び石などで小さな傷がついた場合でも、マフラーと同じ仕様の専用補修用スプレーが用意されている。美しい外観を維持するためのアフターサポートが充実している点も、所有する満足感を高めてくれるポイントだ。
センタースタンドがそのまま使える。低中速のトルクと扱いやすさを両立した実用設計
レーシーなルックスながら、日常使いへの配慮も行き届いている。社外マフラーでは取り外すことが多いセンタースタンドを、装着したまま使用可能。チェーンの清掃や日々の保管がスムーズに行える。また、4-1集合方式を採用しつつ内部構造を最適化し、ゼファー750の持ち味である低中速域の豊かなトルク感を損なうことなく、高回転域への爽快な吹け上がりを高次元で両立させた。
適合はカワサキ・ゼファー750およびスポークホイール仕様のゼファー750RS(型式:BC-ZR750C)の全年式。近接排気騒音は92dBに抑えられており、安心のJMCA公認の車検対応マフラーだ。重量は約7kgと、重厚な見た目に反して取り回しへの影響も抑えられている。
ナップス限定販売で手に入るこだわりのフルエキゾースト
モリワキの職人技とナップスの企画力が結集した「ゼファー750/RS用 モリワキモンスターブラックマフラー」は、2026年5月25日より全国のナップス店舗およびオンラインストアにて限定販売開始済み。価格は15万9500円(税込)。かつての憧れを形にしたいベテランライダーから、新鮮なスタイルを取り入れたい若い世代まで、ゼファーの魅力をさらに引き上げたいオーナー必見のアイテムと言えそうだ。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(カスタム&パーツ)
ネオクラの大本命に「極上の足つき&座り心地」をボルトオン! 往年のCB-Fを彷彿とさせるスタイリングで注目を集める2026年型CB1000F。ノーマルのシート高は795mmと比較的親しみやすい数値では[…]
2つのスタイルでスタイリングや好みに合わせて選べる 立ちゴケや万が一のスリップダウン……想像するだけで胃が痛くなるが、転倒時に真っ先に地面へヒットしやすいクランクケース周辺を保護してくれるのがこのアイ[…]
120馬力の3気筒と歴代最軽量フレーム!「YZF-R9」が誇るトータルバランス ヤマハのスーパースポーツラインナップにおいて、新たな中核を担っている「YZF-R9 ABS」。”Re-DNAed Sup[…]
XSR155&Z900RS SE用 純正のボテッとした大型リアフェンダーを削ぎ落とし、リフレクターやLEDライセンスランプまでセットにしたオールインワン仕様。追加パーツ不要のボルトオン設計で、届いたそ[…]
レバー比変更で力いらず!劇的な「軽さ」を実現するメカニズム このパーツの肝は至ってシンプルかつ合理的。エンジン側のクラッチレリーズアーム長(テコ比)を変更することで、力学的にレバー操作に必要な握力を引[…]
最新の関連記事(モリワキエンジニアリング)
スーパースポーツ譲りの心臓と流麗なフォルムを持つCB1000F カスタムパーツの真価を知るには、まずベース車両の素性を把握しておこう。2025年11月に発売されたCB1000Fは、最高出力124psを[…]
衝撃を逃がすモリワキの専用パッド まずはベース車両について振り返っておこう。2025年11月に発売が開始されたCB1000Fは、最高出力124psを発揮する水冷直列4気筒エンジンを搭載。低回転から高回[…]
待望のホンダ・ネオクラシック 124psを発揮するスーパースポーツ譲りの999cc直列4気筒エンジンを搭載し、2025年に満を持して登場したホンダ「CB1000F」および上級仕様の「CB1000F S[…]
新生CBのスポーツ性を示すイメージリーダー まだ市販車が登場していないにもかかわらず、2025年の大阪/東京モーターサイクルショーのホンダブースにはCB1000Fコンセプトのフルカスタム車が展示されて[…]
ME125W[1977]:オリジナルフレームの原点 レースが2ストローク全盛の時代に、ホンダCB125JXの空冷4ストローク単気筒SOHCエンジンを大胆にチューン。自然循環式のオリジナル水冷シリンダー[…]
人気記事ランキング(全体)
レーサーの設計思想を公道へ! Hondaが本気で作った2スト250 1983年、Hondaは同社初となる2ストローク250ccスポーツモデル「MVX250F」を発売した。90度V型3気筒という独創的な[…]
400cc4気筒が若者たちの憧れになった時代 日本で400ccクラスのスポーツバイクが大きな存在感を持つようになった背景には、1975年に変更された二輪免許制度がある。新たな制度では400ccを境に免[…]
独自にチューンしたF5型V8ユニットを搭載 ご存じの通り、ストックのZ8がサーキットの匂いを感じさせるスパルタンな仕立てだったのに対し、アルピナが目指したのは「どこまでも快適に、エレガントに長距離を走[…]
重慶ショーで「CB250SSコンセプト」が世界初公開!2027年春に市販 中国・重慶市で開催された「2026中国摩博会(重慶モーターサイクルショー)」。そこでホンダはニューレトロスタイルのコンセプトモ[…]
道具としての高い完成度により、警察車両として採用された 世界恐慌下の1932年に誕生したこのモデルは、本来、バイク乗り向けではなく自動車ディーラーや整備工場の「出張メンテナンス(サービス)用車両」とし[…]
最新の投稿記事(全体)
一度は希少になった「400cc×4気筒」が、いま再びアツい! いま、400ccクラスの4気筒エンジンに再び注目が集まっている。 そもそも400ccと4気筒の組み合わせは、日本のバイク史において決して新[…]
7月の欧州発表から待望の日本解禁!「SV-7GX」が10月13日発売 スズキは、2026年7月8日に欧州で公開されていた新型クロスオーバーモビリティ「SV-7GX」を、2026年10月1日に日本国内向[…]
最終戦仕様は“バガーレーサー風へ” 前戦・富士ラウンドで大幅な軽量化を行ったフロントカウルに続き、今回投入されたのがクロックワークス製のカーボンウインドシールドだ。本来は上側に反りのあるフレアタイプだ[…]
先着200名にBMW Motorrad純正Tシャツをプレゼント 今回のテーマはズバリ「走って感じる。着て楽しむ。」 期間中にディーラーで対象車両(一部を除く現行モデル全車種!)に試乗し、試乗後のアンケ[…]
高速に乗らないと行けない海ほたるPA 編集部がある上野を出発して渋滞している国道4号線に入った。車重が137kgと軽くてスリムなので市街地はとても走りやすい。通勤通学にはもってこいのバイクだ。そして目[…]
- 1
- 2







































