
2026年の幕開けとなる1月、東京オートサロンでの異色コラボ発表に始まり、海外オークションでの驚きの落札結果、そして待望のネオクラシックモデルの国内発売決定とスズキは濃いニュースばかりだった。新型車から往年の名車まで、ライダーの冒険心を刺激するスズキの注目トピックを振り返る。
●文:ヤングマシン編集部
東京オートサロンで「一狩りいこうぜ!」 DR-Z4Sモンハンコラボ仕様
まずは、東京オートサロン2026での衝撃的な一台だ。スズキブースに現れたのは、カプコンの人気ゲーム『モンスターハンターワイルズ』とコラボした「DR-Z4S MONSTER HUNTER WILDS Edition」。ゲーム内でプレイヤーの相棒となる乗用動物「セクレト」をモチーフにしており、単なるラッピングとは一線を画す作り込みがなされている。
外装にはあえてダメージ加工風の塗装が施され、過酷なフィールドを駆け抜けたリアリティを演出。車体左側のスエード調サイドバッグや、鮮やかなオレンジ色のアクセントパーツなど、セクレトの特徴が実車装備として巧みに落とし込まれている。
足まわりには砂の侵入を防ぐガードカバーまで装着する徹底ぶりだ。このプロジェクトは2023年から進められていたそうで、スズキ社内のモンハンファンたちの熱意が結実した形と言えるだろう。ジムニーのカスタムモデルとともに「一狩りいこうぜ!」と言いたくなるモンハンの世界観を体現した、遊び心あふれる展示となった。
新型DR-Z4Sがゲームの「相棒」へと変貌を遂げたコンセプト このコラボモデルでモチーフとなったのは、『モンスターハンターワイルズ』に登場する乗用動物「セクレト」。セクレトは、プレイヤーが広大なフィー[…]
伝説のサバイバー、パリダカ完走のDR650が200万円で落札
続いては、海外オークションでの胸アツなニュースだ。1994年のパリ・ダカール・ラリーで、スズキ車として唯一完走を果たした「DR650」が競売にかけられ、約200万円で落札された。当時のパリダカはパリ~ダカール~パリという過酷なルートだったが、この個体は見事に生還している。
特筆すべきは、その仕様が意外なほどシンプルである点だ。29~36Lのビッグタンクや予備タンク、マップケースなどのラリー装備こそあるものの、エンジンやサスペンションはほぼストック状態と推察される。ライダーのジル・フランクルが「安くて壊れにくい」と評したDR650の堅牢性が証明された形だ。
オドメーターは2万7846kmを刻んでおり、計算上はパリダカ2回分に相当するため「93年も走ったのでは?」という謎も残されているが、真実は闇の中。30年近く生産された名車のラリー仕様に200万円の値がついたことは、スズ菌保菌者にとって誇らしい事実といえよう。
DR650は安くて壊れづらくて、ラリーにうってつけ! 1994年のパリ・ダカール・ラリーは前述の通り、古式ゆかしくパリをスタートして、ダカール砂漠を横断、そしてパリのゴールを目指すルートでした。これは[…]
待望の発売日決定! ネオクラシックの本命「GSX-8T/8TT」
2025年から注目を集めていたネオクラシックモデル「GSX-8T」と「GSX-8TT」が1月30日に国内発売された。価格はネイキッドの8Tが129万8000円、カウル付きの8TTが138万6000円と、当メディアの予想がほぼ的中した設定となっている。
8Tはかつての名車「T500」を、8TTは70年代のロードレーサーを現代的に再解釈したデザインが特徴だ。しかし中身は最新鋭。定評のある775cc並列2気筒エンジンに、クイックシフターを含む電子制御システム(S.I.R.S.)を標準装備し、走りの妥協は一切ない。
見逃せないのがタンク容量だ。ベースの8Sから2L増量された16Lタンクや、USB Type-Cポートの装備など、ツーリングユースを見据えた実用性の向上が図られている。国内販売目標は2台合わせて840台。この春、公道での遭遇率が高まりそうな予感を感じさせるモデルだ。
発売日は1月30日、価格は予想通りの120万円台から スズキ株式会社は1月22日、新型ストリートバイク「GSX-8T」および「GSX-8TT」を2026年1月30日より日本国内で発売すると発表した。 […]
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ニュース&トピックス)
作品の舞台となった山梨の魅力を訴求する企画展「ゆるキャン△と山梨▲」 本展を担当する山梨県立博物館学芸課の海老沼真治さん自身も『ゆるキャン△』ファンで、今回の企画も「いつか博物館とコラボした展示をやり[…]
2kgの軽量化と6%のパワー向上がもたらす、息をのむような「超・接近戦」のシナリオ モータースポーツを愛する者にとって、最も心が躍る瞬間は、最終ラップの最終コーナーまで誰が勝つか分からない、一瞬の隙も[…]
命と未来を守る20日間の誓い:第51回二輪車安全運転推進運動 生身の体で風を切り、その流れと一体になるバイク。その楽しさを支えるのは、揺るぎない安全と安心だ。一般社団法人 日本二輪車普及安全協会(以下[…]
Z900RS 2027年モデルに新色 カワサキの大人気レトロスポーツ「Z900RS」シリーズの2027年モデルが発表され、8月1日より順次発売を開始した。前年モデルで電子制御スロットルや双方向クイック[…]
三重SA・PA推しテイクNo.1が決定! 今夏の全国推しグルメもまとめて 鈴鹿8耐やF1日本グランプリが鈴鹿サーキットで開催される三重県。その三重県のサービスエリア/パーキングエリアの店舗を対象に、中[…]
最新の関連記事(スズキ [SUZUKI])
’70年代初頭に起こった国産4社の熾烈な戦い 昨今ではほとんど皆無になってしまったけれど、’70〜’90年代の2輪の世界には、フラッグシップと共通の機構を備える350〜400ccが数多く存在した。その[…]
4スト4気筒に匹敵する扱いやすさを目指して ’69年末から開発が始まった新世代のGTシリーズは、同年10月の発表と同時に世界を震撼させた、ホンダCB750フォアを仮想敵に設定していた。 もちろん、直接[…]
軽快さや速さを強調しない従順なグランドツアラー ’71年からスズキが発売を開始した、2スト並列3気筒のGTシリーズを語るうえで、好対照の機種としてよく話題に上るのが、同じ時代に販売され、同様のエンジン[…]
激動の物価高を乗り切る「価格据え置き」の価値 世界的なインフレによってあらゆるパーツや原材料が高騰するなか、スズキは2026年8月発売の新型でも、2025年7月18日発売の前年モデルの価格である98万[…]
レーサーの皮膚と心臓をそのまま移植した「HAYABUSA X-1」 1999年に新設されたS-NK(Xフォーミュラ)クラスにおいて、ヨシムラはデビューしたばかりのスズキ・ハヤブサで参戦し、同年の王座と[…]
人気記事ランキング(全体)
三輪ソーラーEV「スリールオータ」 スリールオータは、電気だけで動く極めて実用的な小型三輪モビリティだ。ドアがない仕様は「側車付き軽二輪車登録」、ハードドアを装備した仕様は「ミニカー登録」と、ユーザー[…]
ガソリン代ゼロ!50cc原付やキックボードを凌駕する圧倒的な経済性 この高い経済性は、毎日の通勤や通学における移動コストを最小限に抑え、家計を大きく助けてくれる。車体重量の面でも、重いエンジン部品を多[…]
スマートさでエレクトロタップを圧倒するのがギボシ端子による接続 スマートフォンより大きな画面で情報が読み取りやすく、ドライブレコーダー一体式の製品もあり、価格的にもスマホよりリーズナブルなものも多いこ[…]
際立つ「3つの特別装備」とグラフィックの所有感 日本では2017年に生産終了して以来、復活が待たれているタフ125ccスクーターのBW’S。実は現在でも台湾では販売が続いている。このたび、現地で登場し[…]
7.0リッターV8ツインターボ×軽量カーボンボディ まずは、750馬力を絞り出すエンジンこそサリーンの真骨頂かと。フォード製の巨大な7.0リッターV8エンジンに、ギャレット製のターボをツイン装備。しか[…]
最新の投稿記事(全体)
鳥の翼から紡がれる伝統のS字シルエットと現代機能のスマートな統合 いわずと知れた日本を代表し、世界で愛される名車スーパーカブ。そのプレミアムモデルであり、長兄となるのが125ccエンジンを積んだC12[…]
「世界最良」を掲げた開発陣の執念。ホンダの衝撃を超えて生まれた奇跡 1960年代、米国で高まる4ストローク需要に応えるため、カワサキは1966年に750cc4気筒の開発に着手していた。しかし、1968[…]
作品の舞台となった山梨の魅力を訴求する企画展「ゆるキャン△と山梨▲」 本展を担当する山梨県立博物館学芸課の海老沼真治さん自身も『ゆるキャン△』ファンで、今回の企画も「いつか博物館とコラボした展示をやり[…]
’70年代初頭に起こった国産4社の熾烈な戦い 昨今ではほとんど皆無になってしまったけれど、’70〜’90年代の2輪の世界には、フラッグシップと共通の機構を備える350〜400ccが数多く存在した。その[…]
際立つ「3つの特別装備」とグラフィックの所有感 日本では2017年に生産終了して以来、復活が待たれているタフ125ccスクーターのBW’S。実は現在でも台湾では販売が続いている。このたび、現地で登場し[…]
- 1
- 2




































