
東京オートサロン2026において、ひと際異彩を放つ存在がGORDONのブースに登場した。それがホンダの誇るグランドツアラー「ゴールドウイング」をベースに、独自の美学と最新技術を注ぎ込んだ「GORDON GL1800トライク Type F」だ。圧倒的なワイドボディと快適性を両立したこのマシンの迫力は一見の価値あり!
●文/写真:石川順一(ヤングマシン編集部) ●外部リンク:GORDON
Type Fが提示する圧倒的なワイド&ロースタイル
トライクの創造から製造までを一貫して手がけているGORDON。「クオリティ&オリジナリティ」というポリシーを掲げており、ドイツ的な頑固な主張とアメリカ的なおおらかな遊び心を融合させた「GORDONスタイル」を提唱している。
そんな彼らの最新作となるのが「GORDON GL1800トライク Type F」だ。ベースとなるのは、日本が世界に誇るグランドツアラー、ホンダ・ゴールドウイング(2BL-SC79)だ。Type Fの最大の特徴は、新設計のリヤサスペンションを採用した大胆なワイドボディ化にある。
まずGORDONオリジナルの「ワイドマルチリンク独立懸架」サスペンションにオーバーフェンダーを組み合わせることで、トライク特有の走行安定性をさらに向上。足元を支えるのは、WORK製の20インチ大径ホイールと、リア235/30ZR20という超扁平・広幅のダンロップタイヤだ。この圧倒的なタイヤサイズが、リアビューに凄まじい重厚感をもたらしている。
さらにデザインは「直線を意識」した構成。特にフロントまわりは機能性と見た目を兼ね備えたフォグランプを左右に設置しつつ、風を切り、見るものを圧倒する迫力を追求していることがよくわかる造形だ。
操作性を左右する足まわりの独自のセッティング
トライクは二輪車と異なり、バンクさせる必要がなく転倒の心配がないというメリットがある。一方で、構造上ハンドルの取り回しが重くなりがちだが、GORDONは独自のフロントフォークを用意することで、ハンドリングを意図的に軽く調整している。これにより、巨体でありながら片手でも運転できるほどの直進安定性と操作性を実現したという。
パワーユニットに関しては、信頼性の高いゴールドウイング純正の1800cc水平対向6気筒エンジンをそのまま採用。ブレーキまわりもフロントは純正を活かしつつ、リアにはレクサスのキャリパーを流用するというユニークな構成を採っている。前後キャリパーに施されたGORDON独自の奥深いワインレッドカラーの塗装に至っては、目を引く美しさだ。
贅を尽くした装備とカスタマイズの高い自由度
細部へのこだわりは、排気系やエクステリアにも及ぶ。マフラーは自社製の4本出しを採用。元来の6気筒排気を一度集約してから4本に分岐させることで、性能よりも視覚的なインパクトを重視したラグジュアリーな演出がなされている。リアセクションにはレクサスのテールランプを流用しつつ、専用カバーでスモーク化。まるで高級車のような質感だ。
また面白いのが、このショーモデルの構成はあくまで参考にすぎないということ。実はGORDONのトライクはフルオーダーに近いカスタマイズが可能なのだ。シートの張り替えやボディの塗装、ホイールの選定、さらにはマフラーの出口数に至るまで、オーナーの要望に応じて「世界に一台」のマシンを作り上げることができる。
1500万円という価格に見合う所有感
気になる価格だが、東京オートサロンの展示車両のスペックと構成では、車両代込みで1500万円という設定だ。すでにGL1800を所有しているユーザーが持ち込んでトライク化する場合でも、カスタム費用だけで1000万から1200万円程度は必要となるという。
高額ではあるが、新車ベースであれば2年間、中古ベースでも1年間の保証(トライク改造部分は2年)が付帯しており、クラフトマンシップに裏打ちされた安心感も提供される。単なる三輪バイクではなく、圧倒的な威圧感と美しさを備えた「モンスターマシン」を連れて歩くというライフスタイルを望むなら検討の価値ありだ。
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