
カワサキは欧州と北米で、ブランニューのアドベンチャーモデル「KLE500」および上級仕様「KLE500 SE」を発表した。エンジンはニンジャ500やエリミネーター500に準じた451ccパラレルツインを搭載し、前21/後17インチホイールを履く。北米における価格は現地のエリミネーター500シリーズと同等かやや上に設定されている。
●文:谷田貝洋暁(ヤングマシン編集部)
ラリースタイルのアドベンチャーモデル爆誕!
カワサキが欧州&北米で2026年モデルとして発表した「KLE500」シリーズは、「LIFE’S A RALLY. RIDE IT.」というスローガンを体現する、ラリースタイルのアドベンチャーモーターサイクルだ。
カワサキが突如発表した「KLE500」シリーズ。日本国内モデルとしてはKLE400(1991年)、KLE250アネーロ(1993年)でお馴染みのKLEのペットネームが久々に復活!!
近年のラリーレーサーのようなスリムなスタイルを採用した「KLE500」シリーズ。右が「KLE500」で左が上級仕様「KLE500 SE」で強化ハンドガードの有無やスクリーンの高さ、メーターの仕様などが異なる。
欧州や北米で販売されているエリミネーター500やニンジャ500にも搭載されている451ccパラレルツインエンジンを採用し、扱いやすさとスポーツ性を両立。これに軽量な高張力鋼製トレリスフレーム、ロングトラベルのサスペンションを組み合わせ、“小顔”のフロントカウルやZ900などによく似た2眼LEDヘッドライトで特徴的なスタイリングを構成している。
気になるのはそのキャラクターだろう。カワサキのアドベンチャー系のモデルといえば真っ先に思い浮かんでくるのはヴェルシスシリーズだが、実はヴェルシスシリーズは純然たるロードバイクであり、オフロード性能に関しては言及されていないのだが、この「KLE500」シリーズは、“経験豊富なアドベンチャーライダーから、これからオフロード走行に挑戦したいライダー まで、幅広い層をターゲットとしている ”とのことで、フロントには21インチスポークホイール&210mmのストロークを確保したKYB製φ43mm倒立フォークを装備。
ホイール: フロント21インチ、リア17インチのスポークホイールを装備。軽量なアルミリムと耐久性の高いスチールスポークを組み合わせている。
ただし、リヤに関してはオフロード性能が強いアドベンチャーバイクが履く18インチホイールではなく17インチスポークホイールをセット。このキャラクターから察するに、BMWのF800GSやスズキのVストローム800DEのようなロードセクションでのパフォーマンスを強く意識したアドベンチャーバイクのようだ。
180度クランクレイアウトのパラレルツインエンジンらしく、エンジン性能曲線も非常に伸びやか。低回転域のトルクと高回転域での素早い加速を両立させているという。
このほか車体構成を見てみても、オフロード強化型のアドベンチャーバイクがしなやかで滑りやすい路面でもトラクションを稼ぎやすいセミダブルクレードル系のフレームを採用するのに対し、「KLE500」シリーズはダイヤモンドフレームを採用。
下道、高速道路はもちろん、未舗装路の走行性能も考慮された「KLE500」シリーズ。
エンジン特性に関しても、エンジン性能曲線を見るにエリミネーターと似たようなぶん回し系キャラクターのようだが、そのキャラクターがアドベンチャー系の車体を得てどういう走りをするのか実に気になるところ。ぶん回し系のエンジンとリヤ17インチサイズのリヤホイールの組み合わせは、おそらくテールハッピーな特性が強く出た、スライドコントロールが面白いマシンに仕上がっていると思われる。
フロント21インチでオフロード走行に対応しながら、リヤ17インチの小径ホイールでテールハッピーなキャラクターか!?
ちなみに現段階では日本国内への導入の有無、排気量の400cc化などを含めいっさい不明。続報を待たれたし!!
KLE500 / SEのスタイリング
カラーリングはSTDがメタリKックカーボングレー×エボニー。“SE”がパールブリザードホワイト、パールストームグレー(欧州仕様のみ)、メタリックブルーイッシュグリーンだ。
なお、スペックは未発表。北米サイトには価格が6599ドル~7499ドルとあり、同地域のエリミネーター(500)のABS仕様と比較した場合、標準モデルの6799ドル/エリミネーターSEは7099ドルだ。無印KLE500はやや安く、KLE500 SEは少し高価になっている。北米でのスペックについては「COMING SOON」とあるので、こちらもそう待たされることはなさそう?
KAWASAKI KLE500 SE[2026 EU &U.S. model]Pearl Blizzard White
KAWASAKI KLE500[2026 EU &U.S. model]Metallic Carbon Gray / Ebony
シート高は870mmとやや高めだが、ローシートやハイシートも用意されている。
KLE500 シリーズのディテール
リラックスできる自然なアップライトポジションのために高めに設定されたアルミ製ファットタイプのハンドルバーを採用。シッティ ング、スタンディングの双方で快適な操作が可能。(写真は“SE”)
重量わずか約18.96kgという軽量な高張力鋼製トレリスフレームを採用。エンジンをストレスメンバーとして使用するスポーツバイク由来のダイヤモンドフレームで、重心を下げることで、軽量な取り回しと安定性を両立している。
燃料タンク容量は16ℓを確保。スタンディング時のコントロール性を考慮しスリムな形状となっている。
KLE500(標準仕様)とKLE500 SE の相違点は?
STDはハンドガードがオプションなのに対し、“SE”は金属で補強された頑丈なハンドガードを装備する。
STDは視認性に優れた高コントラストのフルLCDインストルメントパネル(左)なのに対し、“SE”は4.3インチ フルデジタルTFTカラー液晶(右)。両車ともRIDEOLOGY THE APPを介したBluetoothによるスマートフォン接続機能を標準装備し、車両情報の確認やライディングログの記録が可能。表示項目はSTDがタコメーター、速度、ギヤポジション、燃料計、オド、トリップ×2、水温、時計などなのに対し、“SE”はシフトランプ、平均速度、総時間、バッテリー電圧表示が追加されている。
【動画】New Kawasaki KLE500 Unveiling
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(新型アドベンチャー/クロスオーバー/オフロード)
サーキット激走も無問題! 新時代のアドベンチャー 2019年にカワサキがイタリアのビモータと資本提携し、最初に登場したのがNinja H2のエンジンを搭載した「TESI H2」。そのハブセンターステア[…]
前モデルからの進化:丸形LEDヘッドランプとABSユニットの刷新 「アドベンチャーモデルらしいタフな顔つきは好きだが、灯火類は最新のLEDが欲しい」。そんなライダーの要望を、2026年モデルは鮮やかに[…]
普通二輪で乗れる極上スタイル「スピード400&スクランブラー400 X」 「初めての輸入車に挑戦したいけれど、デザインの妥協は絶対にしたくない」。そんなライダーの背中を力強く押してくれるのが、400c[…]
7/1:ビモータ「TESI H2 TERA」 カワサキ「Z H2」譲りの200PSスーパーチャージドエンジンと、ビモータ伝統のハブセンターステアリングを融合させた究極のクロスオーバー。ノーズダイブを抑[…]
名機Vツインが最新の電子頭脳を手に入れた 「Vツインの鼓動感は好きだが、ツーリングを楽にする最新の電子制御も欲しい」。そんなライダーのわがままに、スズキは完璧な回答を用意した。 心臓部には、25年以上[…]
最新の関連記事(カワサキ [KAWASAKI] | 新型大型二輪 [401〜750cc])
7/1:ビモータ「TESI H2 TERA」 カワサキ「Z H2」譲りの200PSスーパーチャージドエンジンと、ビモータ伝統のハブセンターステアリングを融合させた究極のクロスオーバー。ノーズダイブを抑[…]
大型バイクの重さに疲れた大人へ。190kgの軽快ボディが日常を変える 迫力あるネイキッドに乗りたいけれど、取り回しの重さに疲れてガレージから出すのが億劫になっている。そんな悩みを持つライダーにこそ、Z[…]
伝統の「KLE」モデルが華麗に復活 昨年秋に海外で発表された、カワサキ「KLE500」シリーズは、「LIFE’S A RALLY. RIDE IT.」というスローガンを掲げて登場したアドベンチャーモデ[…]
2月14日発売:カワサキ Z1100 / Z1100 SE 自然吸気Zシリーズの最大排気量モデルとなる新型「Z1100」および「Z1100 SE」がいよいよ2月14日に発売される。排気量を1099cc[…]
ニンジャ250/ニンジャ400に続くライトウェイトスポーツ カワサキは、今春の国内導入を予告していたスポーツモデル「ニンジャ500」を正式発表。海外では2024年、Z500と同時に誕生していたモデルだ[…]
人気記事ランキング(全体)
夏の急な豪雨にも備える、コンパクトなイエローフォグ 夏は大気の状態が不安定になりやすく、ツーリング中に突然、雨が激しくなることも珍しくない。近年は局地的な大雨、いわゆるゲリラ豪雨も増えており、走行中に[…]
600台が夢を追った”アマチュアの甲子園”と彼女たちの夏 1980(昭和55)年にスタートした「鈴鹿4耐ロードレース」は、またたく間にバイクブームに沸く若者たちの情熱の受け皿となった。1980年代後半[…]
読者の魂に火をつけた、巨摩郡の「攻撃的すぎる走り」 『頭文字D』や『MFゴースト』など、モータースポーツ漫画の第一人者として知られるしげの秀一氏。その原点であり初の長期連載作品となったのが、1983年[…]
タイヤの負担を抑える、正統派ライディングスタイルで勝利を獲得 MotoGP第10戦オランダGPで、ついに小椋藍選手(SuperFile Trackhouse MotoGP Team)が優勝しましたね![…]
技術的チャレンジ精神の結晶 まずは、特徴的なスタイリングこそボーラの目玉。ウェッジシェイプの鋭利なプロポーションでありながら、ステンレス製ルーフの質感や柔らかなリアフェンダーの曲線に、ジウジアーロの気[…]
最新の投稿記事(全体)
レプリカブームの始祖が放つ魅力と、夏のガレージで進める愛車リフレッシュ 1980年。排出ガス規制の波により4ストローク全盛となりつつあった時代に、ヤマハが放った水冷2ストロークパラレルツイン、RZ25[…]
Ninjaの原点。世界最速を求めた革新モデル「GPZ900R」 特典として進呈されるカワサキ「GPZ900R」は、言わずと知れた歴史的な名車だ。1984年に誕生したこのマシンは、二輪では世界初ともいわ[…]
連日の酷暑からライダーを救う、ワークマンの次世代ファン付きウエア 梅雨が明け、本格的な夏が到来した。一転して襲いかかる危険な暑さに対し、全国の自治体が補助金制度を拡充するほど、熱中症対策は急務となって[…]
【認定バッジ】 「B+COMアドバイザー」とは? 「B+COMアドバイザー」は、B+COM製品や最新の通信方式「B+FLEX」に関する深い専門知識と、高い接客スキルを習得した販売店のプロスタッフです。[…]
予想がピタリと的中! 待望の「501cc空油冷シングル」 2021年のGB350登場時から、そのシリンダーや車体設計には大排気量版を見越したマージンがあるのではないかと、当メディアのスクープ班は追い続[…]
- 1
- 2









































































