
ハイグリップタイヤと比較すれば、スポーツツーリングタイヤはライフが長いものである。とはいえ、ダンロップ・スポーツマックス・ロードスマートⅣの耐久性と持続性は、既存の常識に収まるレベルではなかった。
●文:中村友彦 ●写真:真弓悟史 ●BRAND POST提供:ダンロップ
1万2000㎞で約80%の性能維持を認識
内外出版社は初代ヤマハMT‐09を社用バイクにしている。そして2024年8月にその車両を試乗した僕は、数年前に装着したと言うダンロップ・スポーツマックス・ロードスマートⅣの耐久性にビックリした。と言うのも、すでに1万2000㎞を走っていたにも関わらず、ロードスマートⅣは新品時の約80%と思える性能を維持していたのだ。
1万2000kmを走っても“性能”や“走り”が続く! ダンロップ スポーツマックス ロードスマートⅣ使用レビュー
もっとも、タイヤのライフは車両の特性や使い方や保管状況などで変わるので、例えば高速ツーリングがメインなら、1万2000㎞は普通なのかもしれない。でも内外出版社のMT‐09は、市街地・峠道・高速道路をまんべんなく走っていて、そんな使い方で1万2000㎞を走行して約80%の性能を維持していることは、僕にとっては驚きだったのだ。
また、これまでの自分の経験を振り返ると、ミゾが十分に残っていても、ある程度の距離を走ったタイヤは明確に性能が劣化し、ロングライフ指向のスポーツツーリングタイヤでも1万㎞を超えると、体感では新品時の50%以下?と感じるケースが珍しくなかった。だからこそ、僕はロードスマートⅣの持続性に驚いたのである。
そして2024年の僕は、このフィーリングなら+3000㎞は余裕だろうと思った。でも編集部は1万5000㎞以降もロードスマートⅣを使い続け、現在の走行距離は2万1000㎞!!
その数値を聞いた僕は、いくら何でも……と思ったのだが、一方で2万㎞以上を走った2輪用タイヤの状況を知りたい気はしないでもない。そこで、記事にできるかどうかはさておき、2万1000㎞を走ったロードスマートⅣを履くMT‐09で、ツーリングに出かけてみることにした。
開発時のコンセプトは4つの〝続く性能〞
本題の前に大前提の話をしておくと、2020年から発売が始まったロードスマートⅣは、〝興奮が、続く〞、〝気持ちが、続く〞、〝性能が、続く〞、〝走りが、続く〞という、4つの〝続く〞がコンセプトのスポーツツーリングタイヤである。
そして仕事を通して過去にこのタイヤを何度も経験した僕は、ツーリング中に遭遇する気温や路面状況の変化にすこぶる強く、峠道ではスポーツライディングが存分に楽しめ、ロングランでの心身の疲労が相当に少なく、走行距離が伸びてもそういったフィーリングがほとんど変わらない、という印象を抱いていた。
とはいえ、約1年半ぶりに内外出版社のMT‐09と対面した僕は、2万1000㎞を走ったロードスマートⅣに淡い期待を抱くのは止めようと思った。パッと見で終わっているレベルではないけれど、フロントはもう少しでスリップサインが出そうで、前後とも本来のラウンド形状は維持していなくて(中央部が平らになっている)、センター付近のミゾの深さを測ると、新品時のフロント:4.5㎜/リア:7.0㎜に対して、現状は1.8㎜/4.2㎜。さすがにこの状況では、本来の資質は味わえないだろう。
2万1000㎞を走ったロードスマートⅣ。残溝の深さは、フロント1.8㎜/リア4.2㎜で、そろそろスリップサインが出てきそうなフロントに対して、リアはまだ十分にミゾが残っている。とはいえ、前後とも中央部の摩耗が顕著で、本来のラウンド形状は維持していない。
既存の常識に収まらない驚異の耐久性と持続性
ところが2万1000㎞を走ったロードスマートⅣは、予想外の大健闘を見せてくれたのだ。冷間時から接地感が明確で温まりが早いことは相変わらずだし、高速道路での安定性や路面の凹凸の吸収性は決して悪くないし、グリップ力にも不満は感じない。撮影日は体験できなかったので、日を改めて雨天走行をしてみると、ウェット性能の露骨な衰えも感じなかった。
もっとも、峠道での運動性は以前ほど好感触ではなく、フロントタイヤの内向性の強さや、直進状態から車体を傾ける際の抵抗に多少の違和感を覚えた。と言っても、しばらく走って慣れが進むと、そのあたりは徐々に気にならなくなったのだが、ロードスマートⅣ本来の安心感や旋回性を知る身としては、現状をOKとは言い難い。だから僕は、2万㎞までイケると断言するつもりはないのだが……。
1万2000㎞走行時と現状のフィーリングから推察するなら、おそらく1万5000㎞くらいまでは新品時の80%弱、1万7000〜8000㎞までは新品時の70%くらいの運動性を維持していたんじゃないだろうか。いずれにしても、既存のスポーツツーリングタイヤの常識で考えれば、やっぱりロードスマートⅣの耐久性と持続性は抜群に高いのだ。
もちろん、タイヤのライフに対する考え方は人それぞれで、峠道での運動性が衰えようとも、スリップサインが出るまで使い続ける人、スリップサインが出たら出たほうだけを交換する人はいると思う。僕としてはその考え方を否定するつもりはないけれど、自分の愛車にロードスマートⅣを履くとなったら、タイヤの劣化や前後のバランスの悪さを感じながらのツーリングは楽しくないので、峠道でのハンドリングに違和感を抱いた時点で、前後セットで交換するだろう。
性能が続き過ぎ!【DUNLOP SPORTMAX ROADSMARTⅣ】装着後”21,000km”走行インプレッション!!
ダンロップ・スポーツマックス・ロードスマートⅣ
ツーリングタイヤに求められるロングライフ&オールウェザーはもとより、豊かな接地感と軽快なハンドリングが、「走りたい」という気持ちを駆り立てる。走りが、興奮が、そして性能が続くツーリングラジアルだ。
スポーツマックス ロードスマートⅣ
※本記事はダンロップが提供したもので、一部プロモーション要素を含みます。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。













