
「ハーレーの魅力あふれる最後のビンテージ・1990年代のエボリューションモデルを少しでも多くの人に乗ってもらいたい」と、株式会社プロトの直営店・リグニスはニューフリスコスタイルのカスタムコンプリートを受注開始した。鼓動やトルク感などが魅力のエボは、すでに生産終了から20年以上が経過し、故障やメンテナンス等、所有するにあたって不安要素が多いのが現実。そこでプロトでは、良質なハーレー中古車をベースに各部をオーバーホールし、安心して乗り出すことができるようにしている。専用設計のオリジナルパーツを使い、今人気のフリスコスタイルのコンプリートカスタムとして仕上げたぞ!!
●文:ウィズハーレー編集部 ●写真/外部リンク:プロト直営店リグニス
ニューフリスコスタイルのカスタムコンプリートをリグニスにて受注開始
「プロトカスタムコンプリート フリスコ」は、1996〜99年までのソフテイル中古車をベースとして、エンジンをフルオーバーホール。新車に近い状態で安心して乗ることができる。エボリューションエンジンの代名詞・S&Sエアクリーナーがセットされ、Vツインエンジン特有の歯切れのよい排気音を堪能できるショットガンスタイルのエキゾーストは、もちろん車検対応品。
【安心の車検対応仕様:6カ月保証/ロードサービス付き/全国配送】 ■製作/販売:プロト直営店リグニス ■ベース車:1996〜1999 ソフテイル中古車/エンジンフルオーバーホール済み ●車両本体価格:269万5000円〜
長距離でも楽に乗れる軽量クラッチを採用しているのもポイント。足つき性と座り心地にこだわって製作した専用のシート(写真は試作品)は、ETC車載器(ミツバ製確認済み)をシート下に収納できる。
フリスコスタイルを決定づけるのはスポーツスタータンク。ミッドコントロールで、ステップペグはビレットタイプだ。トリプルツリーも専用設計で、ハンドルライザーは6インチか8インチが選択可能。コンパクトにするため、ウインカーはトレンドの極小サイズを採用した。※車両仕様は一部異なります。
ニューフリスコカスタムコンプリート 〜リグニスよりウィズハーレー青木タカオへ挑戦状!
プロトカスタムバイクの歴史:ゼロエンジニアリング→量産車ロードホッパー→コンプリートの流れ
今回紹介したフリスコに至るまで、プロトは過去にもさまざまなカスタム車両を生み出してきた。
1992年、愛知県岡崎市でカスタムショップ「ゼロエンジニアリング」が産声を上げた。オートバイの総合パーツメーカー株式会社プロトの一事業部としてスタートしたゼロエンジニアリングは、1点ものの個性的なカスタムハーレーによって、スタートして間もない時期から人気を博していく。
ゼロエンジニアリングにはオーダーが殺到し、納車数年待ちという状況に陥ることとなる。ごく一部の人だけが味わえるカスタムバイクではなく、ゼロスタイルの魅力を多くのライダーたちが共有できないか。そう考えたプロトは、新車で購入できる市販車両の開発に着手したのであった。
【ロードホッパー誕生/2003年】オーナーだけが満足すればいいカスタムバイクと異なり、メーカーとしての市販モデルである以上、ライディングの技量を問わない操作性/信頼性/安全性/耐久性を高い次元で実現し、なおかつ法規制に則ったものでなくてはならない。以来さまざまな試行錯誤と膨大な距離のテストランを重ね、2003年にロードホッパーが誕生した。
【ロードホッパー生産終了/2017年・プロトコンプリートバイク誕生】スプリンガーフォークをはじめとするゼロエンジニアリングの各パーツを専用設計で製作し、コンプリートバイク「ZDC80B」として販売スタート。2022年グッドデザインアワードを受賞し、高く評価されたのは記憶に新しい。
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