
●記事提供: ライドハイ編集部
高回転では4バルブ、低回転は2バルブのREVメカを搭載
ホンダは1982年12月に水冷V型4気筒のVF400をリリース、VT250FにはじまったV型エンジンを750cc以上まで主力としていく勢いの中、伝統の並列4気筒は空冷のまま進化を続けていた。
そして1983年12月に登場したCBR400Fは、新世代の空冷四発をアピールするNewメカニズムとして回転数応答型バルブ休止機構、REVを搭載していたのだ。このREVは、高回転域では4バルブ、低・中回転域では2バルブに作動バルブ数が変化する仕組み。
このバルブ稼働が切り替わるとき、メカニカルノイズを伴うことから、一躍REV好きファンが誕生するほどの人気を得たのだ。
そしてこの空冷四発を誇らしげにマウントするルックスが、圧倒的な新しさと合理性で突き進むV型4気筒へのアンチテーゼとして存在感を発揮。CBR400F人気のベースとなった。
角形断面のパイプフレーム、軽量・高剛性のコムスターホイール、アンチノーズダイブのTRACもコンパクト化されるなど、最新の構成ながらトラディショナルな雰囲気を漂わせるスタイルもファンの期待に応えていた。
丸型デュアルヘッドライトのハーフカウル、エンデュランスのネームと共にカッコよさで注目の的
そのCBR400Fのトラディショナルなデザインと、丸形デュアルヘッドライトのカウルとを融合させた、CBR400Fエンデュランスがその人気を決定的な位置へと押し上げた。
CBR400Fの僅か半年後の1984年5月のデビューだったが、角形シングルヘッドライトのネイキッドと、空冷エンジンをアピールしたハーフカウルのエンデュランスとは、お互いこのコントラストの違いが際立ち、さらに人気を倍加していったのだ。
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