
先月を中心とした最近のヤマハ関連ニュースは、新時代を予感させるEVモデルの全国展開から、歴史に名を刻む名車の生産終了や復刻パーツの登場まで、非常に濃密な動きを見せた。スクーター界に旋風を巻き起こす電子制御CVT搭載モデルや限定車の発表もあり、ライダーたちの注目を集めている。ここからは、実用性とスポーツ性を兼ね備えた最新ラインナップや話題のカスタム事情など、多様なトピックを時系列順に振り返っていく。
●文:ヤングマシン編集部
EVビジネススクーター「ギアレヴ」発売
ヤマハを代表するビジネススクーター「ギア」のDNAを受け継ぐ原付一種EV「ギアレヴ」と「ニュース ギアレヴ」が、先月17日に発売された。ホンダ製着脱式バッテリーを2個搭載し、30kgの荷物を積んだ状態でも傾斜12度の坂を登り切る力強いトルクを発揮する。狭い路地で重宝する後進アシスト機能も備えている。
30kgフル積載でも余裕の登坂力。EVがもたらす極上のトルク 「荷物をたくさん積んだ状態での坂道発進は、どうしてもパワー不足を感じてしまう」。そんな配達現場のリアルな悩みを、ギアレヴはモーターの圧倒的[…]
原付一種EV「JOG E」が全国発売
地域限定で先行販売されていた原付一種EVスクーター「JOG E」が、先月17日に全国発売された。ホンダ製バッテリー「モバイルパワーパック イー」を搭載し、満充電で53kmの走行が可能だ。今回からバッテリーと充電器のセット販売も開始された。車両本体のみを購入しバッテリーシェアリングを利用することもできる。
ホンダの心臓を宿した、ヤマハの新しい「ジョグ」 「EVスクーターに興味はあるけれど、どこのメーカーのシステムが安心できるのだろう」。そんな疑問を持つライダーにとって、この一台はひとつの信頼できる答えに[…]
「YZF-R6」レースベース車が生産終了
600ccスーパースポーツの絶対王者として君臨してきた「YZF-R6」のレースベース車が生産終了を迎える。先月1日から最終モデルとなる2027年モデルの予約受注が期間限定で開始された。最高出力118.4PSを発揮する高回転型4気筒エンジンとYZF-R1譲りの足回りを備えた名機を新車で手に入れる最後の機会だ。
レースを戦うために研ぎ澄まされた、妥協なきスペック 「最新の電子制御と、エンジンを限界まで回し切る快感を両立した生粋のサーキット用レーシングマシンが欲しい」。そんなハードコアなスポーツ走行愛好家にとっ[…]
シグナスXのR1Mルック限定モデル
125ccスポーツスクーター「シグナスX」に、YZF-R1MのDNAを注入した「CYGNUS X SPECIAL EDITION」が今月25日に800台限定で発売される。マットチタンのベースカラーにカーボン調パネルを配し、ゴールドキャリパーや専用サスペンションなど、過激なスポーツ装備が特徴だ。
最高峰「R1M」をまとった、只者ではない凄み 「毎日の通勤路でも、レーシングマシンに乗っているかのような特別感に浸りたい」。そんなライダーの欲求を、このスペシャルエディションは完璧に満たしてくれる。 […]
電子制御CVT搭載「アエロックスABS」
スクーターでありながらマニュアル車のような操作感を楽しめる軽二輪モデル「アエロックス ABS」が、8月31日に発売される。最大の特徴である電子制御CVT「YECVT」により、スロットルやボタン操作で最大3段階のシフトダウンが可能だ。YZF-Rシリーズを思わせるアグレッシブなデザインも大きな魅力だ。
スロットル操作でシフトダウン!? 電子制御CVT「YECVT」の衝撃 「スクーターはアクセルをひねるだけで楽だが、スポーツ走行ではどうしても物足りない」。そんなライダーの不満を過去のものにするのが、ア[…]
幻の名車「Sakura」特別展示
2007年の東京モーターショーで異彩を放ったヤマハのコンセプトモデル「XS-V1 Sakura」が、鳥取県若桜町で開催中のデジタルスタンプラリー「よくばりロマン紀行 SEASON3」で特別展示されている。1000cc空冷Vツインエンジンを想定した和のフォルムを持つ貴重な実車を、11月29日まで間近で観察できる。
時代を超えて響く1000cc空冷Vツインの美学「XS-V1 Sakura」 ヤマハが企業理念である「感動創造」をモーターサイクルという形で具現化し、アートの世界観で乗り物の楽しさを表現したコンセプトモ[…]
「YZF-R9」27年モデルが北米で発表
新世代3気筒スーパースポーツ「YZF-R9」の2027年モデルが先月、北米市場で発表された。890ccエンジンや最軽量アルミフレーム、ブレンボ製キャリパーといった高性能な基本構成と価格は据え置きつつ、マットファントムブルーと蛍光レッドホイールを組み合わせた斬新な新色が追加され、日本への導入も期待されている。
目を奪われる新色「マットファントムブルー×フルーレッド」の衝撃 「フルカウルのスポーツバイクに乗るなら、誰とも被らない個性的なカラーリングで個性を主張したい」。そんなライダーの所有欲を強烈に刺激するの[…]
アエロックス専用アクセサリーが発表
今月31日に発売される新型軽二輪スクーター「アエロックス ABS」の魅力を高めるワイズギア製専用アクセサリーが発表された。足つきの不安を解消する約30mmのローダウンシートや、走行中の振動を抑えるパフォーマンスダンパー、スポーティなハンドガードなど、実用性とドレスアップを両立するアイテムが揃っている。
YZF-Rの血統と電子制御CVTがもたらす新感覚の走り アクセサリーの紹介に入る前に、ベースとなる新型車「AEROX ABS」の特長をおさらいしておきたい。最大のトピックは、ライダーの操作に合わせて減[…]
XSR155のスクランブラーカスタム
タイの著名カスタムブランド「K-SPEED」が手掛けた、XSR155のスクランブラー仕様が紹介された。余分なパーツを削ぎ落としたマットブラックの車体に、小型LEDウインカーやライトガード、極太ブロックタイヤをボルトオンで装着している。同ブランドのパーツは日本からも購入可能で、手軽に本格カスタムが楽しめる。
マットブラックに統一したスカチューンXSR155 タイ国内で今、一番勢いがあるといっていいカスタムブランド「K-SPEED」。ブランド代表のタナディッツ氏によって、2002年にタイ・バンコクのパーツシ[…]
まとめ:ヤマハの過去と未来が交差した1ヶ月
先月は、ビジネスと日常の両面でEV化を推進する「ギアレヴ」や「JOG E」が全国発売された一方、「YZF-R6」の生産終了という一つの時代の区切りとなるニュースが重なった。今月以降は、アエロックスの発売やシグナスX限定車の登場など、スクーター市場における熱い展開が控えており、引き続き同社の動きから目が離せない。
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