
スーパースポーツの走りとストリートでの扱いやすさを高度に融合させ、世界中のライダーから熱狂的な支持を集めるヤマハの「YZF-R9」。その2027年モデルが、北米市場にていち早く発表された。主要スペックや価格は前年モデルを踏襲しつつ、ファンの度肝を抜く斬新なニューカラーを追加。サーキットからワインディングまで、あらゆるシーンで乗り手を虜にする新世代3気筒スポーツの全貌を紹介しよう。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:Yamaha motorsports
目を奪われる新色「マットファントムブルー×フルーレッド」の衝撃
「フルカウルのスポーツバイクに乗るなら、誰とも被らない個性的なカラーリングで個性を主張したい」。そんなライダーの所有欲を強烈に刺激するのが、2027年モデルで新たに追加された新色だ。
従来の定番であるブルーはそのままに、新たに「マットファントムブルー×フルーレッド」と「レイヴン(ブラック)」の2色を投入。特にマットファントムブルーは、深い青のボディに蛍光レッドのホイールを組み合わせた前衛的なカラーリングで、街中を流すだけでも周囲の視線を釘付けにするはずだ。
フロントカウルに備わるMotoGP由来のウイングレットやM字型ダクトと相まって、そのルックスはまさに次世代のYZF-Rシリーズを象徴する圧倒的なオーラを放っている。
扱いやすくて速い。専用チューニングの3気筒エンジンと最軽量フレーム
見た目だけではない。心臓部にはMT-09などで定評のある890cc並列3気筒「CP3」エンジンを搭載。独自のECUチューニングと最適化されたギア比により、低回転域からの分厚いトルクと、高回転域までスムーズに吹け上がるパワーを両立している。
さらに驚くべきは、ヤマハのスーパースポーツモデル史上最軽量となるデルタボックスタイプのアルミフレームを採用している点だ。車両重量は195kgに抑えられ、ほぼ50対50という理想的な前後重量配分を実現。カヤバ製のフルアジャスタブルサスペンションと相まって、タイトなコーナーが続くワインディングでも、まるで手足の一部のように軽快で俊敏なハンドリングをライダーに提供してくれることだろう。
R1直系の頭脳とブレンボがもたらす、絶対的なコントロール性
「ハイパワーなスポーツバイクは魅力的だが、スロットルを開けるのが怖い」。そんな不安を払拭し、ライダーのスキルを最大限に引き出してくれるのが、フラッグシップモデル「YZF-R1」譲りの電子制御システムだ。
6軸IMUを軸としたシステムは、9段階のトラクションコントロールや3段階のスライドコントロール、リフトコントロールなどを緻密に制御する。
さらに、フロントブレーキにはブレンボ製のStylemaモノブロックキャリパーとラジアルマスターシリンダーを奢り、絶大なストッピングパワーを獲得。電子制御と最高峰のハードウェアが見事に連動することで、どんな状況でも絶対的なコントロール性と安心感をもたらしてくれるぞ。
価格は据え置き。日本への導入アナウンスが待ち遠しい
ツーリングに便利なクルーズコントロールや、スマートフォンと連携してナビゲーションを表示できる5インチTFTメーターなど、現代的な実用装備も抜かりはない。
北米での価格は1万2499ドル(日本円換算で約199万8000円)と据え置きになっている点も大きな朗報だ。ストリートでの快適性とサーキットでの戦闘力を高次元で両立させたYZF-R9。この魅力的な新色が次年度の日本仕様として導入されるのか、今後の国内発表に大いに期待したい。
Yamaha YZF-R9 (2027model US Spec) COLORS
Yamaha YZF-R9 (2027model US Spec) SPECS
| エンジン形式 | 水冷4ストロークDOHC4バルブ並列3気筒 |
| 総排気量 | 890cc |
| ボア×ストローク | 78.0×62.1mm |
| 圧縮比 | 11.5 |
| 全長×全幅×全高 | 2070×706×1181mm |
| ホイールベース | 1420mm |
| 最低地上高 | 140mm |
| シート高 | 830mm |
| 車両重量 | 195kg |
| 燃料タンク容量 | 14L |
| 変速機形式 | 常時噛合式6段リターン |
| サスペンション(前) | 43mm径 KYB製フルアジャスタブルフォーク |
| サスペンション(後) | KYB製リアショック |
| タイヤ(前/後) | 120/70ZR17 / 180/55ZR17 |
| ブレーキ(前) | 320mmダブルディスク Brembo製Stylemaモノブロックキャリパー |
| ブレーキ(後) | 油圧式ディスク |
| 電子制御・装備 | 6軸IMU / TCS / SCS / LIF / BC / クイックシフター / クルーズコントロール |
| 燃料消費率(WMTCモード値) | 20.4km/L |
| 参考価格(北米) | 1万2499ドル |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(新型スーパースポーツ)
その気になっちゃう、優しいけど本格派! スチール製フレームに688㏄水冷並列2気筒エンジンを搭載するネイキッドのMT-07をベースに、幅広いライダーが楽しく扱い切れるスーパースポーツとして開発され、日[…]
製造工程の見直しで熟成!スペック維持で登場した最新「2027年モデル」 ヤマハ発動機は、3気筒スーパースポーツフラッグシップ「YZF-R9 ABS」の最新仕様となる2027年モデルを発表した。プロダク[…]
2021年モデルで国内導入が終了した過給モンスターが帰ってきた! 2015年に登場したNinja H2は、「誰も経験したことのない走行体験を実現する」という目標のもと、川崎重工業グループのガスタービン[…]
サーキット専用「AMB 001」を経てついに解禁!公道を駆けるロードスター 英国の四輪ラグジュアリーブランドであるアストンマーティンと、伝統の二輪メーカーであるブラフシューペリアの提携が生み出した「A[…]
レース由来の超軽量鍛造ホイールと専用コックピットがもたらす旋回性能 新型パニガーレV2 MM93およびパニガーレV2 FB63は、ベースモデルとなるパニガーレV2 Sの基本設計を受け継ぎつつ、サーキッ[…]
人気記事ランキング(全体)
レーサーの設計思想を公道へ! Hondaが本気で作った2スト250 1983年、Hondaは同社初となる2ストローク250ccスポーツモデル「MVX250F」を発売した。90度V型3気筒という独創的な[…]
400cc4気筒が若者たちの憧れになった時代 日本で400ccクラスのスポーツバイクが大きな存在感を持つようになった背景には、1975年に変更された二輪免許制度がある。新たな制度では400ccを境に免[…]
独自にチューンしたF5型V8ユニットを搭載 ご存じの通り、ストックのZ8がサーキットの匂いを感じさせるスパルタンな仕立てだったのに対し、アルピナが目指したのは「どこまでも快適に、エレガントに長距離を走[…]
重慶ショーで「CB250SSコンセプト」が世界初公開!2027年春に市販 中国・重慶市で開催された「2026中国摩博会(重慶モーターサイクルショー)」。そこでホンダはニューレトロスタイルのコンセプトモ[…]
道具としての高い完成度により、警察車両として採用された 世界恐慌下の1932年に誕生したこのモデルは、本来、バイク乗り向けではなく自動車ディーラーや整備工場の「出張メンテナンス(サービス)用車両」とし[…]
最新の投稿記事(全体)
「Z1超え」を果たした世界最速の伝説。GPZ900R Ninjaが持つ永遠のロマン カワサキモータース全面協力!3Dスキャンで純正車を1/4スケール再現 本シリーズで完成するのは、現存する実車が極めて[…]
一度は希少になった「400cc×4気筒」が、いま再びアツい! いま、400ccクラスの4気筒エンジンに再び注目が集まっている。 そもそも400ccと4気筒の組み合わせは、日本のバイク史において決して新[…]
7月の欧州発表から待望の日本解禁!「SV-7GX」が10月13日発売 スズキは、2026年7月8日に欧州で公開されていた新型クロスオーバーモビリティ「SV-7GX」を、2026年10月1日に日本国内向[…]
最終戦仕様は“バガーレーサー風へ” 前戦・富士ラウンドで大幅な軽量化を行ったフロントカウルに続き、今回投入されたのがクロックワークス製のカーボンウインドシールドだ。本来は上側に反りのあるフレアタイプだ[…]
先着200名にBMW Motorrad純正Tシャツをプレゼント 今回のテーマはズバリ「走って感じる。着て楽しむ。」 期間中にディーラーで対象車両(一部を除く現行モデル全車種!)に試乗し、試乗後のアンケ[…]
- 1
- 2








































