
東京都江戸川区で創業60余年の歴史を持つ精密金属加工メーカーの西川精機製作所が、16歳以上であれば運転免許不要で乗れる4輪小型モビリティ「Blue Jay(ブルージェイ)」を開発した。丸ハンドルと全天候型外装ボディを備えた愛らしいスタイリングを持ち、2026年8月7日より株式投資型クラウドファンディング「CF Angels」にて資金調達を開始。その特徴的な技術とビジネスモデルを紹介しよう。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:西川精機製作所
下町の匠が挑む新ジャンル!丸ハンドルと全天候型ボディを持つ「Blue Jay」
スーパーコンピュータの冷却配管部品やオリンピック競技用機材などを手がけてきた西川精機製作所。同社が開発した「Blue Jay」は、2023年7月の法改正で新設された「特定小型原動機付自転車」区分に準拠する4輪モビリティだ。
従来の電動キックボードや2輪スクーターと異なり、本機は自動車と同等の直感的な操作が可能な「丸ハンドル」と、転倒リスクを大幅に低減する「4輪構造」を採用。さらに、雨や風を直接防ぐ専用の外装ボディを標準装備し、天候に左右されない居住空間を確保した。
16歳以上であれば運転免許不要で公道走行が可能であり、高齢者の免許返納後の移動手段や、地方都市における日常の買い物・通院の足を支える新たなコミューターとして設計されている。
【NISHIKAWA SEIKI BLUE JAY】●スタンダードカラー
風速15.1メートルの横風でもタイヤが浮かない!日本大学との風洞実験が証明した安定性
外装ボディを持つ軽量モビリティにおいて、走行時の大きな課題となるのが「横風によるあおり」だ。この課題を解決するため、西川精機製作所は日本大学理工学部航空宇宙工学科との共同研究を実施した。
大型風洞実験施設において、人間が歩行困難とされる風速15.1m/sの強い横風を真横から吹きかける実証実験を敢行。その結果、低重心設計と空力特性の追求により、タイヤが浮き上がることなく接地状態を維持する高い走行安定性を証明した。
パワートレインには、家庭用の100Vコンセントから直接充電できる電動システムを採用。さらに同社は、カセットガスのように手軽に燃料交換ができる低圧水素キャニスターを活用した「水素燃料電池(FCV)モデル」の研究開発も同時に進めているという。
自社工場を作らない地産地消モデル!全国の整備工場をフランチャイズ化
西川精機製作所は、大量生産のための巨大な自社工場を新設する手法をとらない。代わりに、全国に存在する既存の自動車整備工場や町工場をフランチャイズ(FC)ネットワークとして組織化する「モノ・コト地産地消モデル」を展開する。
西川精機製作所が設計、主要パーツの供給、およびクラウドDXシステムによる品質・顧客管理を一括して担う。実際の車両の組み立て、納車、メンテナンスは、各地の提携整備工場が担当する仕組みだ。
このネットワーク構造により、設備投資コストを抑えつつ、購入後の修理や定期点検を地元の整備工場で受けられるアフターサービス体制を全国へ迅速に構築するという。
【NISHIKAWA SEIKI BLUE JAY】●スタンダードカラー
株式投資型クラファンで仲間を募集!日本の移動課題を解決する下町イノベーション
西川精機製作所は、量産・販売体制の構築と全国のFCネットワーク拡大に向け、株式投資型クラウドファンディング「CF Angels」にてプロジェクトを開始した。募集期間は2026年8月7日(金) 12:00から2026年9月25日(金) 18:00までで、目標募集額は500万円(上限募集額5000万円)に設定されている。
投資株主への特典として、100株(10万円)以上の株主を対象に、「Blue Jay」本体購入時に利用できる5000円〜3万円分の割引券が進呈される。下町の技術力と産学連携、そしてクラウドDXを融合させて日本の移動課題に挑む「Blue Jay」。量産化に向けたプロジェクトの全貌や出資に関する詳細は、CF Angelsの公式特設ページにて公開されているので要チェックだ。
【NISHIKAWA SEIKI BLUE JAY】●スタンダードカラー
NISHIKAWA SEIKI BLUE JAY (2027model) COLORS
【NISHIKAWA SEIKI BLUE JAY】●スタンダードカラー
NISHIKAWA SEIKI BLUE JAY (2027model) SPECS
| 項目 | 諸元 |
|---|---|
| 車両区分 | 特定小型原動機付自転車(16歳以上運転免許不要) |
| 操縦機構 | 丸ハンドル(ステアリングホイール) |
| 車体構造 | 転倒リスク低減4輪構造 + 全天候型外装ボディ |
| 風洞実験データ | 風速15.1m/s横風試験にてタイヤ浮き上がりなし(日本大学理工学部航空宇宙工学科共同実験) |
| パワートレイン | 100V家庭用コンセント充電式EV(低圧水素キャニスター方式FCV開発中) |
| 生産・整備体制 | 全国自動車整備工場・町工場FCネットワーク(地産地消DXモデル) |
| クラウドファンディング | CF Angels第42号プロジェクト(2026年9月25日まで募集 / 目標500万円・上限5000万円) |
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