
タイのバイクカスタムシーンは、原付二種クラスのスクーターやMonkey125、カブシリーズがメインと思っていた方も多いハズ!そんな群雄割拠のタイバイク界隈で、中〜大型排気量の車両も密かなブームだ。そんな中でもタイカスタム界を牽引するK-SPEEDのXSR155を取材してきた。
●文/写真:高橋祐介(ヤングマシン編集部) ●外部リンク:K-SPEED
マットブラックに統一したスカチューンXSR155
タイ国内で今、一番勢いがあるといっていいカスタムブランド「K-SPEED」。ブランド代表のタナディッツ氏によって、2002年にタイ・バンコクのパーツショップからスタートした。
攻撃的なロー&ロングで重厚なデザインの車両を製作し続けている。特にホンダやBMW、ロイヤルエンフィールドなど排気量の枠を越えて多くのショーモデルを展開している。
今回は、その中でも2026年6月末から日本でも発売されたXSR155ベースのカスタムを紹介しよう。
K-SPEEDのカスタムポリシーは、「1点モノのカスタムビルダー」ではなく、ボルトオンパーツを安定供給する「ハウス・オブ・カスタムデザイン」をベースとすること。誰でも手軽にオリジナルのカスタムに挑戦できるというものだ。
余分なパーツが削ぎ落とされ、スカチューン化されただけのように見えるXSR155だが、LED化された超小型のウインカーや、ワイルド感あるライトガードやエンジンガード、さらにシングルシートなどはボルトオンで装着できる物になっている。
ショーモデルとして、本格的に手が入っている部分は、ハンドル回りのケーブルをスムージングするなど細かい部分の処理だ。カスタムのポイントとして、気になるスカチューン化したテールカウル回りも、XSR155はサブフレーム部分とメインフレームが一体化されているため、フレームの曲げ加工によってシングルシートが装着されている。
当然、エアクリーナーBOXなどは撤去されているので、インジェクター部分にはパワーフィルターが装着された仕様だ。また、ハーネスなどもタンクカバー内に集約されているので、無駄なケーブルが露出していないのもGOOD!
絶妙な曲線から作られる汎用性の高いカスタムパーツを採用
ヘッドライトはK-SPEEDで購入できる薄型タイプへ変更し、純正ステー類を撤去し、メーターはハンドルクランプ部分に移設された。フロント回りをスッキリさせてオールドスクランブラー風味を演出。
ハンドル回りはワイド化され、電装ケーブルはハンドル内に処理されている。スイッチ類もオールド感あふれるシンプルなものに変更。小型のバーエンドミラーで車体全体を低く見せることにも貢献している。
フロントフェンダーはステムマウント化し、純正ホイールに極太(F:150/70)のブロックタイヤを装着する。フロントフォークとのクリアランスはギリギリだった(笑)。
マフラーはこの車両に合わせてワンオフで制作されたものだ。XSR155用のエンジンガードをよけて、エンジン側に寄せたエキパイの効果で、サイレンサーの迫力あるアップマフラーに仕上がっている。
気になるパーツはK-SPEEDJAPANの公式ウェブサイトでも入手可能!?
このスクランブラー仕様のXSR155はサブフレーム部分の加工を除けばボルトオンパーツによるカスタムで完成している。こうした部分もユーザー側で好きなようにカスタムができるというK-SPEEDの美学を体現したものになっているのだ。すでに日本向けのウェブサイトもあるので、自分のバイクに合ったパーツがあるかチェックしてみてもいいだろう。
気さくにカスタム車両について語っていただいたタナディッツさんだが、その頭の中には次のカスタムの構想が常に思いついているという。日本文化をとても愛しているようで、カスタムシーンもリスペクトしている同氏。今後も進化していくタイ国内のカスタムマシンから目が離せない!!
代表のタナディッツさん。左右はカスタムされたGB350(左)とロイヤルエンフィールド(右)だ。2台のマシンはカスタムショーコンディションとして展示されている。
今回のXR155は、カスタムショー向けに代表のタナディッツさんによって制作されたマシンだ。タイ国内のK-SPEED店舗ではバリエーション豊かな車両が他にも多く展示されている。また、カスタムパーツの販売も、日本国内向けに通販も行っているのでウェブサイトをチェックしてみよう。
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