
原付一種スクーターの代名詞とも言えるヤマハの「ジョグ」が、電動化という新たな歴史の扉を開いた。2025年12月に東京と大阪で地域限定の先行発売を果たし話題を呼んだ「JOG E(ジョグ イー)」が、2026年7月17日にいよいよ全国発売される。先行販売時は車両単体での販売のみだったが、今回は待望のバッテリーと充電器のセット販売も開始。実用性と先進性を兼ね備えた、次世代スタンダードEVの全貌を紹介しよう。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:ヤマハ
ホンダの心臓を宿した、ヤマハの新しい「ジョグ」
「EVスクーターに興味はあるけれど、どこのメーカーのシステムが安心できるのだろう」。そんな疑問を持つライダーにとって、この一台はひとつの信頼できる答えになるはずだ。
ジョグ イーは、ホンダの「EM1 e:」をベースに開発された。後輪に内蔵されたインホイールモーターには「HONDA」のロゴが刻印され、メーカーの垣根を超えたタッグを実感させる。最高出力2.3PS、最大トルク9.2kgf・mを発揮する交流同期電動機は、ゼロ発進から力強くスムーズな加速を実現。
ストップ&ゴーを繰り返す街中でもストレスを感じさせず、EV特有の静かで滑らかな走行フィールが、いつもの通勤や買い物を極上のリラックスタイムに変えてくれることだろう。
航続距離53km。充電の手間を省く2つの選択肢
EV最大の懸念であるバッテリー運用についても、ジョグ イーは2つの明確な回答を用意している。
動力源となる着脱式バッテリー「モバイルパワーパック イー」は、1充電あたり53km(30km/h定地走行)の航続距離を確保。今回の全国発売から用意されたセットモデル(参考価格32万3400円)なら、帰宅後にバッテリーを部屋へ持ち帰り、約6時間で満充電にできる。
一方、車両本体のみ(15万9500円)で購入し、ガチャコが提供するバッテリーシェアリングサービス(有償)を利用する手もある。これなら街中のステーションでバッテリーを交換するだけで済み、充電の待ち時間から完全に解放されるに違いない。
毎日の相棒にふさわしい、充実のユーティリティ
ベースとなったEM1 e:の基本骨格を踏襲しつつも、使い勝手とデザインはしっかりとヤマハ流に仕立てられている。
ヘッドライトはボディマウントからハンドルマウントに変更され、視線の先を的確に照らし出す。前後連動ブレーキシステムがもたらす絶大な安心感に加え、フルデジタルメーターがバッテリー残量などをクリアに表示。フロントには500mlペットボトルが収まるポケットやUSB Type-Aソケットを備え、スマホの充電にも困らない。
ボディカラーは、シアンの差し色が映える「ダークグレー」と、素材感を活かした「ライトグレー」の2色展開。伝統のジョグらしい親しみやすさと、EVのクリーンなイメージを見事に融合させたこの一台は、これからの都市移動におけるスタンダードモデルの一角を担うことだろう。
YAMAHA JOG E (2026model) COLORS
【YAMAHA JOG E】●ディグニファイドグレーメタリック(ダークグレー)
【YAMAHA JOG E】●コンクリートグレー(ライトグレー)
YAMAHA JOG E (2026model) SPECS
| 認定型式/原動機打刻型式 | ZAD-EY01/EY01M |
| 原動機種類 | 交流同期電動機 |
| 定格出力 | 0.58kW |
| 最高出力 | 1.7kW(2.3PS)/540r/min |
| 最大トルク | 90N・m(9.2kgf・m)/25r/min |
| 全長×全幅×全高 | 1795×680×1140mm |
| シート高 | 740mm |
| 車両重量 | 93kg(バッテリー装着時) |
| バッテリー | Honda Mobile Power Pack e: 1個搭載 |
| 1充電走行距離 | 53km(30km/h 定地走行テスト値) |
| 充電時間 | 約6時間(残量ゼロから満充電まで) |
| サスペンション(前/後) | テレスコピック / スイングアーム |
| タイヤ(前/後) | 90/90-12 / 100/90-10 |
| ブレーキ(前/後) | 油圧式シングルディスク / 機械式リーディングトレーリングドラム(前後連動) |
| メーカー希望小売価格 | 32万3400円(税込) ※バッテリー・充電器含む参考価格 15万9500円(税込) ※車両本体のみ |
| 発売日 | 2026年7月17日 (※2025年12月22日に東京・大阪で先行発売済み) |
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