
元MotoGPライダー青木宣篤氏が、WSBK勝利のために生まれたビモータの最新ホモロゲモデル「KB998 Rimini」を極限インプレ!693万円という驚愕のスペックと、「乗りやすさなんて関係ない」と言わしめる圧倒的な本気度とは?元世界最高峰ライダーならではの視点で解き明かす、目から鱗の試乗検証をお届け!
●まとめ:伊藤康司 ●写真:真弓悟史 ●外部リンク:カワサキ
乗りやすさなんて関係ない!? 保安部品付きレーシングマシン
ビモータとカワサキがワールドスーパーバイクに参戦するために「BbKRT(Bimota by Kawasaki Racing Team)」を結成し、ホモロゲーションを獲得するために製造したKB998 Rimini。レーシングマシンに灯火類を装備しただけ、といって過言でない。
Ninja ZX-10RRのエンジンをビモータならではのクロモリ鋼管とアルミ削り出しのハイブリッドフレームに搭載。サスペンションはSHOWA製のサスにマルケジーニのアルミ鍛造ホイール、ブレーキシステムはブレンボ製。電装は基本的にZX-10RRに準じ、多彩な電子デバイスを装備するが、特筆すべきは可変ウイングレット。自動制御で加速時は仰角を起こしてダウンフォースを高めてウィリーを抑制し、高速時や減速時はウィングが寝る。そして外装パーツはサブフレーム(シートカウルの保持)も含めてすべてドライカーボン製。
「いや~久しぶりに“レーサーに乗ったなぁ”って感じ。鉄フレームだからアルミのツインスパーと比べると「しなる」イメージがあったけど、決して“柔らかくて味がある”なんてモノじゃない! ひとことで言えば「硬い」んだけど、フレームの硬さって色々あって、例えばアルミの塊のような硬さとか、スポンジをギュッと絞ったような硬さとか…。そこで言うとKB998は“上の部類”に入るかな。
最近のピレリタイヤを履かせるパターンだと、スイングアームとか特に縦方向の剛性が必要だったりする。このスイングアーム、凄い削り出しだけれど、これくらいしっかりしたモノにしないとダメなんだろうな~。
あと、エンジンの重心位置、かなりセンターに持ってこようとしている感じがする。搭載位置も高いような…。ホイールベースに対する配分かもしれないけれど“真ん中”に持ってこようとする意思というか、これがビモータの狙っている所かな、って感じた。
公道で一般のライダーが乗ってどうかって? そこはもう雰囲気で「俺は凄いのに乗ってるぞ」って思えたらいいじゃない(笑)。これは乗りやすさとかを言うモノではなくて、コースや自分の走りに合わせて粛々とセットアップしていくべきバイクだね(青木宣篤)」
bimota KB998 Rimini
【ライダー:青木宣篤】1971年生まれ。ポケバイ、ミニバイクを経て1989年に史上最年少で国際A級昇格。1993年からWGP250、1997年にWGP500でルーキーオブイヤーを獲得。MotoGPにプロトンKRで参戦、スズキのMotoGP開発ライダーとしても活躍し、長年にわたって知見を蓄えてきた。
bimota KB998 Rimini 主要諸元
主要諸元■全長2085 全幅862 全高1205 軸距1454 シート高830(mm) 車重207kg(装備) ■水冷4スト並列4気筒DOHC4バルブ 998cc 200ps/1万3600rpm 11.3kg-m/1万1700rpm 6段リターン 燃料タンク容量17L ■タイヤF =120/70ZR17 R =190/55ZR17 ■価格693万円
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