![「80年代デザインが今見ると新鮮…」42年前に登場したカワサキの名車。変態的すぎるメカニズムを採用し、今もカルト的な人気を持つ[KR250]を紹介](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2026/09/Kawasaki_KR250_1.jpg)
2025年6月刊行の『ニッポン旧車烈伝 昭和のジャパン・ビンテージ・バイク 323選』より、2ストレプリカをまとめてみた。単なるモデル紹介ではなく、当時のライダーにとってそれぞれがどんな存在だったのか、文化や時代性を含めて写真付きで振り返ろう。
●まとめ:ヤングマシン編集部
栄光のチャンピオン・レプリカだったが……
Γの登場で活気づいたレプリカ戦線に勇んでカワサキも参入する。’84年に投入されたKR250は、異彩を放つタンデムツインを搭載。シリンダーを前後に配置し、並列2気筒を縦置きとしたようなエンジンレイアウトは、’78~’81年のWGP250、’78~’82年の同350で連続タイトルを勝ち取ったKRから継承。市販バイクでの採用例は後にも先にもKRのみである。
さらに、低回転域ではロータリーバルブが作動し、高回転域では吸気ポート両側に設けられたリードバルブからも吸入すRRIS(ロータリー・リードバルブインテークシステム)もGPレーサーのKR譲り。シャーシも最新技術が凝縮されており、軽量で高剛性なアルミフレーム、フロント16インチ、車体下部に水平配置されたリンク式のモノショックなどを採用。GPZ系の流れを汲む角型スタイルも独創的だった。
しかし、初期型は低中速域の扱いにくさがよく指摘された。これを受けて’85年には排気デバイスのKVSSを追加したKR250Sが登場。シェアを拡大するには至らず、’88年にはタンデムツインから一般的な並列2気筒に変更したKR-1を打ち出したが、またも不発に終わった。カワサキは’82年でGP活動を休止しており、イメージリーダーが不在だったことも不振の要因に挙げられる。技術としては革新的だったものの、短命に終わったKR。レプリカのジャンルにおけるカワサキの逆襲は、’89年のZXRまで待たねばならない。
発表会にはWGP250でカワ サキに4 年連続メーカータイトルをもたらしたアントン・マンクと (右)とレーサーのKR250が登場。
KR250/Sの歴代モデル
【1985 KAWASAKI KR250S】
排気デバイスKVSSを搭載し、ミラーをカウルに移設した2代目。これがラストモデルに。
【1985 KAWASAKI KR250S】
【1988 KAWASAKI KR-1】
フルカウルに排気デバイスKIPS付きのパラツインを搭載。F3レース参戦を前提に開発。
【1988 KAWASAKI KR-1】
【1989 KAWASAKI KR-1S】
1 年でフルチェンジし、フレームほか大部分が新作に。同社最後の2ストレプリカとなる。
【1989 KAWASAKI KR-1S】
【1989 KAWASAKI KR-1R】
Sと同時発売されたSP仕様。φ35mm大径キャブやクロスミッションを備える
【1989 KAWASAKI KR-1R】
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