
バイカーにとって特別な響きを持つ場所、それが「浅間」ではないでしょうか。そんな聖地ともいえるアサマレースウェイで、2026年9月5~6日、モータリストが主催する「アサマ・スクランブラーミーティング」が開催されました。今回は、その熱気あふれるイベントの模様と、大注目のニューモデル「新型キャバレロ500スクランブラー」のプチ試乗、そしてイベントを牽引するモータリストの魅力などをお届けします。
●文/写真:石橋 寛(ヤングマシン編集部) ●外部リンク:モータリスト合同会社
日本のレースの原点、アサマレースウェイという「聖地」
イベントの舞台となったのは、群馬県長野原町に位置する「アサマレースウェイ」。ここは1950年代に「浅間火山レース」が開催された、日本のモーターサイクルスポーツにおけるまさに“聖地”。浅間山の雄大な裾野に広がる未舗装のコースは、火山灰や砂利が混ざり合う独特のダートであり、現代のスクランブラーやオフロードバイクにとっては、そのポテンシャルを味わうのにこれ以上ないシチュエーションです。
会場には、新旧問わず多くのスクランブラーファンが集結。ビンテージマシンから最新モデルまで、思い思いのスタイルで楽しむライダーたちの笑顔が印象的で、現地は朝から独特の熱気に包まれていたのでした。
モータリストが主催する浅間スクランブラーミーティングは、自称スクランブラーなら参加は自由。オープンな雰囲気で参加者もじつに楽しそうです。
会場では休憩や食事ができるテントが用意され、自走でいっても不便はありません。販売されるアイテムを見ているだけでもワクワクします。
イベントの主催はモータリスト合同会社
このイベントを主催したのが、東京に本拠を置く「モータリスト合同会社」です。同社は単に海外の魅力的なバイクやアイテムを輸入するインポーターに留まりません。ファンティック(FANTIC)やランブレッタ、SYMといった個性的でエッジの効いたブランドを扱いながら、それらのマシンを「どう楽しむか」というストーリーや遊びの提案までを一貫して提供しているのが大きな特徴です。
「乗る楽しさ、所有する喜び、そして集う仲間との時間」を何よりも大切にするモータリスト。今回のミーティングも、ただバイクを並べるだけでなく、歴史的な聖地を実際に走らせ、オーナー同士が深く繋がれる場を提供するという、同社ならではの熱いリスペクトと遊び心が形になったものといえるでしょう。
会場内にテントをはって2日間のイベントを楽しむ猛者を発見。スクランブラーで走る醍醐味を存分に味わっていらっしゃいました。
前夜祭から始まる贅沢。ヘビーユーザーも魅了するおもてなし
モータリストのイベントが多くのファンに支持される理由は、当日のプログラムだけではありません。じつはこのミーティング、前日からすでに始まっていたのです。コアなファンたちは前日からアサマレースウェイの敷地内にテントを設営し、贅沢な前泊キャンプを楽しんでいました。
浅間高原の澄んだ夜空の下、焚き火を囲みながらバイク談義に花を咲かせる時間は、まさに大人の秘密基地。そして真骨頂とも言えるのが、参加者をもてなす「美味しい食事」です。一般的なバイクイベントのケータリングとは一線を画す、カフェも運営する同社ならではのこだわりが詰まったメニューが振る舞われたのでした。
高原の涼しい空気の中で味わう食事は、参加者たちの心と胃袋を完全に掴んだこと間違いないでしょう。
アサマレースウェイのコースはヤングマシン公式チャンネルの「今井伸一朗の道場破り・番外編」でお伝えしているので、ぜひチェックしてみてください。
【ファンティック】新型キャバレロ500でレースの聖地「アサマ」を激走!元国際A級ライダー今井伸一朗の道場破り【番外編】
より洗練&刺激的に進化した新型キャバレロ500スクランブラー
今回のイベントで大きな注目を集めていたのが、モータリストが手がけるファンティックの新型「キャバレロ500スクランブラー」 。イタリアンデザインならではの洗練されたデザインはそのままに、細部がブラッシュアップされた新型。佇んでいるだけで「走りたい」と思わせるオーラを放っています。
アサマレースウェイのダートコースへ連れ出すと、新設計となった水冷単気筒エンジンの吹け上がりの良さに驚かされました。これまでのシングル独特の荒々しい鼓動感がいくらか和らぎ、代わりにどこまでも回っていくんじゃないかというスムーズさと、全域のトルク感が強烈な印象です。
また、足まわりの良さも格別で、火山灰特有の滑りやすい路面でもしっかりと地面を捉え、しなやかにアンジュレーションを吸収。ダート初心者でも「操る歓び」を体感できる、じつに楽しい1台に仕上がっていました。
エンジンが刷新されたファンティック・キャバレロ500スクランブラー。価格は129万円(税込)。
歴史を肌で感じ、自由を味わう最高のミーティング
2026年秋の浅間スクランブラーミーティングは、単なるバイクの集まりを超えて、日本の二輪史に思いを馳せつつ、バイク本来の楽しさを再確認できるイベントでした。
聖地の土を踏み、高原の風を切り、美味しい食事に舌鼓を打つ。そして、その魅力を120%引き出してくれる新型キャバレロ500スクランブラーと、この場を作り上げてくれたモータリスト。とても贅沢な1日に深く感銘を受けた取材となりました。バイク好きならば、この自由なスクランブラースタイルを体感しない選択はありませんよ!
ワンクラス上となるスクランブラー700 (175万円/税込)。車重175kgながら、浅間の土の上を縦横無尽に走り回っていました!
スクランブラー500 ギャラリー
スクランブラー500 ギャラリー
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(試乗インプレッション/テスト)
エントリーライダーも意識した軽量スリムなシングルスポーツ インドで先行発売されたモデルに仕様変更を加え、ʼ20年4月に新発売されたのが、ネイキッドのジクサー250と基本構造を共有するフルカウルスポーツ[…]
まさかの125ccVツイン!! ホンダSHADOW125やヤマハDRAGSTAR125を覚えているだろうか。国内のラインナップには名を連ねなかったが、2000年代半ばまで海外仕様として存在し、日本の中[…]
小径ホイールを履くのに安定感が高めなのも魅力 全日本ロードレース選手権第4戦筑波大会では、雨上がりの難しい路面だった予選でトップタイムをマークし、初めてポールポジションを獲得。ところが決勝は、先頭集団[…]
ルックスから想像するのとはかなり違う公道での乗り味 同じエンジンを積むGSX-8SやGSX-8Rを未経験だったこともあり、GSX-8Tに乗ってみて最初に驚かされたのは、エンジンの上質なトルク感。低回転[…]
その気になっちゃう、優しいけど本格派! スチール製フレームに688㏄水冷並列2気筒エンジンを搭載するネイキッドのMT-07をベースに、幅広いライダーが楽しく扱い切れるスーパースポーツとして開発され、日[…]
最新の関連記事(新型アドベンチャー/クロスオーバー/オフロード)
各1000台限定の「精致国風」!クマドリ風グラフィックを纏う特別仕様スクーター ホンダは中国・重慶市で開催された「2026中国摩博会(CIMAMotor)」において、350ccスクーターカテゴリーの限[…]
スズキ「DR-Z4S / SM」2027年モデルがお値段据え置きでオランダにて登場 スズキはオランダの公式ディーラーネットワークを通じて、400ccクラスのオフロードモデル「DR-Z4S」ならびにモタ[…]
Fireblade由来の110.1kW直4と電子制御サス「Showa-EERA」の構造的整合性 CB1000GTのパワーユニットには、2017年モデルのCBR1000RR Firebladeにルーツを[…]
7月の欧州発表から待望の日本解禁!「SV-7GX」が10月13日発売 スズキは、2026年7月8日に欧州で公開されていた新型クロスオーバーモビリティ「SV-7GX」を、2026年10月1日に日本国内向[…]
カワサキ「ヴェルシス1100 SE」2027年モデルは2026年10月17日発売!価格は212万3000円で据え置き カワサキが誇る大型クロスオーバーモデル「ヴェルシス1100 SE」の2027年モデ[…]
人気記事ランキング(全体)
136PSの1098cc並列4気筒ツアラー! 「Ninja 1100SX / SE」2027年モデルが11月14日登場 カワサキは、スポーツツーリングモデルの最高峰となる「Ninja 1100SX」お[…]
システムトータル出力880馬力、プラグインハイブリッドシステムを採用 918スパイダーの開発にあたり、ポルシェが掲げたコンセプトは「ポルシェ・インテリジェント・パフォーマンス(性能と効率性の高次元での[…]
名車YZF750Rの遺伝子!新色ネオンホワイトが放つグラフィック美学 ヤマハのスポーツヘリテージラインを牽引するXSR900の欧州2027年モデルにおいて、最大のハイライトとなるのが新色「Neon W[…]
最終戦仕様は“バガーレーサー風へ” 前戦・富士ラウンドで大幅な軽量化を行ったフロントカウルに続き、今回投入されたのがクロックワークス製のカーボンウインドシールドだ。本来は上側に反りのあるフレアタイプだ[…]
免許不要で20km/h! 特定小型原付「モペロ ミニカーゴ2」が予約特価で登場 スワロー合同会社は、ペダルを一切漕がずに移動できる特定小型原動機付自転車「モペロ ミニカーゴ2」を発表した。公式オンライ[…]
最新の投稿記事(全体)
鉄、ステンレス、銅、真鍮材、ニッケルめっき、クロムめっき部のサビや劣化を防ぎ、製品の美しさと品質を長期間にわたって保つことができる。 プロの技をライダーの手へ!三和メッキ工業との特別コラボ 今回のアイ[…]
大人気「エアロフィットシートバッグGT」がPFバックル仕様で新登場 ライダーから支持を集めるタナックスの「エアロフィットシートバッグGT」が進化。「エアロフィットシートバッグGT2」として登場した。大[…]
水平対向6気筒とダブルウィッシュボーンサスがもたらす独創の走り ホンダのプレミアムツアラーとして君臨するゴールドウイングの2027年モデルが北米で発表された。日本国内で展開されるモデル同様に低重心設計[…]
Z1から11年、新基準を打ち立てた カワサキが水冷6気筒のZ1300を発売したのは’79年だったが、この頃からすでにZ1系に代わる次世代フラッグシップが模索されていた。Zに改良を加えて世代交代を進めて[…]
ZGMF-X10Aを再現!フリーダムガンダムのグラフィックワーク 新大洲ホンダの原付二種スクーターラインナップに加わった「NS125FX フリーダムガンダムコラボ限定版」は、劇中機体の配色とメカニカル[…]
- 1
- 2




















































