
2026年6月のホンダ関連ニュースは、歴史的なブランドの意志を受け継ぐ最新スポーツモデルの深い開発秘話から、小排気量車が持つカルチャーの奥深さを再確認するトピックまで、バラエティ豊かな1ヶ月だった。原付二種クラスの絶対的エースの新型投入や、AIテクノロジーを用いた次世代ライダーの発掘プロジェクトなど、過去への敬意と未来への革新が交差したホンダ関連の注目記事を時系列に沿って振り返る。
●文:ヤングマシン編集部
開発陣も自腹購入、CB1000Fの熱量
現代のバイク作りの新たな基準となるべく誕生した新型「CB1000F」の開発秘話が公開された。歴代CBの意志を受け継ぐため、車重215キログラム切りを目標に設定。ベース車両からECUの配置などを大きく変更することで、伝統的な「F」のスタイリングと理想的な重量配分を実現している。
若年層への普及を目指して価格設定にも徹底的にこだわった。さらに特筆すべきは開発陣の熱量の高さであり、プロジェクトの責任者自身がブラックを予約するなど、作り手がこぞって自腹で購入するほど惚れ込んだ稀有なモデルであることが明かされた。
「私自身もブラックを予約しているんです」 「“CB”はクリエイティブ・ベンチマーク(Creative Benchmark)として、その時代ごとにおけるバイク作りの基準であるべき」とは若手だった頃に、今[…]
AIが暴く天才の原石、次世代MotoGPライダー発掘
ホンダ・レーシング(HRC)が日本IBMとタッグを組み、AIを活用した次世代MotoGPライダーの育成・分析基盤を構築することが発表された。これまで熟練の専門家の経験や直感に頼ってきた才能発掘の現場に、統合AI開発スタジオ「IBM watsonx.ai」などの最新テクノロジーを導入する。
膨大なレースデータから候補生一人ひとりのライディングの強みや弱みを客観的に可視化し、対話形式で高速に分析レポートを生成できる。専門家の眼力をAIの圧倒的なデータ処理能力で補完し、個性に合わせた最適な育成プログラムの構築を目指す最先端の取り組みだ。
属人的な「才能発掘」からの脱却と進化 モータースポーツの最高峰であるMotoGP。そこでは、ライダー個人の圧倒的な技能、過酷なレース環境、そして極限までチューニングされたマシンの特性が複雑に絡み合い、[…]
名CMへのアンサー、公認ノスタルジックゴーグル
1980年代の熱気を呼び覚ます、本田技研工業の公認ライセンス商品「JUMPゴーグル」がオリオンエースから7700円で発売された。最大の魅力はベルト部分の意匠で、かつて一世を風靡した名テレビCMへのアンサーとして「Yes, I have a HONDA!」のメッセージが大胆に刻印されている。
デザイン性だけでなく、強靭なポリカーボネート製のUVカットレンズや通気性に優れたフレームを採用し、滑り止め付きベルトを備えるなど実用性も申し分ない。天候に合わせて素早く交換できるクリアレンズも付属し、愛車との幅広いコーディネートを楽しめる。
80年代の熱気を呼び覚ますジェットヘルメットに最適なアイウェア 日差しや走行風、巻き上がる砂埃から目を保護するゴーグルは、快適なライディングに欠かせない装備。特に小ぶりなジェットヘルメットや、クラシッ[…]
個性放つ新型グロム発売、レッドのみカウル装備
原付二種クラスを牽引する大人気ファンバイク「グロム」の2026年モデルが6月19日に発売された。12インチホイールと103キログラムの軽量車体が生むキビキビとした走りはそのままに、鮮やかな3色へとカラーラインナップが一新された。中でもホンダのモータースポーツの血統を受け継ぐ「ゲイエティーレッド」には、本来カスタムパーツであるアンダーカウルが標準装備されており、アグレッシブなスタイルを最初から楽しめる。価格は42万3500円からで、最高出力10馬力の空冷単気筒エンジンは67.8km/Lという驚異的な燃費性能を誇り、圧倒的な使い勝手を維持している。
原付二種スポーツの絶対的エース、さらなる進化へ 個性を解き放つ3つの新色が2026年モデルを彩る 前モデル(2024年)では、パールホライゾンホワイトとマットガンパウダーブラックメタリックという、モノ[…]
最新CB1000F納車祭、スマホ連携の利便性
ホンダ公認のCBアンバサダーを務める丸山浩氏が、発売日にホンダドリーム杉並で最新のCB1000Fを一番乗りで納車したエピソードを公開した。かつてレースでお世話になった同店の会長から古いバイクで来るなと怒られた思い出を振り返りつつ、そのままモビリティリゾートもてぎへ慣らしツーリングを敢行。
豊かなエンジントルクや排気音の迫力が高く評価された。また、スマートフォン連携機能「Honda RoadSync」によるナビ表示や、インカムを通じたメールの読み上げ・音声返信機能の利便性に触れ、バイクとコミュニケーションを取る新たな喜びに感銘を受けている。
僕のCB1000Fは店の中央で待っていた 去る2025年11月14日。僕はヘルメットやグローブ、ジャケットなどライディングウェア一式を担いで電車に乗っていた…。なぜかって? そう! なぜならその日は待[…]
最高速141km/h、伝説の怪物ミニバイク蘇る
大阪のチューニングショップ「スーパーモンキー」が手掛けた伝説の怪物マシン「ST70-88 Racing」が、3年の歳月を経てフルレストアされイベントで披露された。ダックスをベースに童夢の風洞設備で設計されたアルミモノコックフレームとエアロカウルを採用。
88ccまでボアアップされたエンジンを搭載し、1978年には最高速度141.73km/hという驚異的な記録を叩き出した最速マシンだ。長年の時を経て多くのパーツが失われていたが、当時の写真を頼りにハンドメイドのマフラーなどワンオフ製作を重ね、ミニバイクの常識を覆した当時の姿を現代に完璧に蘇らせた。
伝説のチューナー「スーパーモンキー」 東大阪市に拠点を構えていたチューニングショップ「スーパーモンキー」は、ミニバイクという小さな世界において極限性能を追求した異端の存在だ。その頂点に位置するのが「ス[…]
まとめ:過去への深いリスペクトと最新技術が共鳴した6月
先月6月のホンダ関連動向を振り返ると、開発陣の異常な熱量が注がれた新型CB1000Fや、昭和の熱狂を現代に蘇らせた「ST70-88 Racing」のレストアなど、過去の名車やカルチャーへの深いリスペクトを伺わせる記事が注目を集めた。一方で、AIを駆使したHRCのレーサー発掘やスマートフォンの音声連携など、未来を見据えた最先端技術の実装も着実に進んでいる。来月7月以降はどんなニュースが出てくるか乞うご期待!
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