
コンパクトな車体と遊び心あふれるデザインで、原付二種クラスを牽引してきたホンダ「グロム」。2024年の外観アップデートから約2年がたった今、さらなる個性を纏った2026年モデルが6月19日に発売された。前モデルからの最大の変更点は、見る者の心を躍らせる新たなカラーリング展開と、一部モデルにおけるアンダーカウルの標準装備だ。変わらない軽快さと、深化したスポーティさ。日常の移動を特別な体験へと昇華させる新型グロムを紹介しよう。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:ホンダ
原付二種スポーツの絶対的エース、さらなる進化へ
「いつもの帰り道、少しだけ遠回りをしたくなる」。ホンダのグロムは、ライダーにそんな純粋な走る喜びを教えてくれるバイクだ。12インチの小径ホイールと103kgという圧倒的な軽さがもたらすキビキビとしたハンドリングは、渋滞が続く街中さえも自分だけのプレイグラウンドに変えてしまう。
前モデルとなる2024年式では、ヘッドライトカバーやシュラウドがよりスポーティな造形へと刷新され、「カワイイ」から「カッコイイ」への劇的なイメージチェンジを図った。そしてこのたび発表された2026年6月登場の最新モデルでは、その洗練されたスタイリングのポテンシャルを引き出す「カラーリング」に変更がなされた。
個性を解き放つ3つの新色が2026年モデルを彩る
前モデル(2024年)では、パールホライゾンホワイトとマットガンパウダーブラックメタリックという、モノトーン基調のクールな2色展開であった。対して今回の2026年モデルは、ライダーの直感に訴えかける鮮やかな3色へとラインナップを一新している。
深みと艶やかさを併せ持つ「スプレンディドブルー」、都市の夜景に溶け込む精悍な「パールシャイニングブラック」。そして、最大の注目を集めるのが、ホンダのモータースポーツの血統を色濃く受け継いだ「ゲイエティーレッド」である。
自分のファッションやライフスタイルに合わせて「愛車の色を選ぶ」という行為は、バイク購入における最高のエンターテインメントだ。今回のカラー一新は、まさにその楽しさを増幅させてくれる。
レッドの特権「アンダーカウル」がもたらす優越感
さらに、2024年モデルとの決定的な違いであり、今回の目玉と言えるのが、ゲイエティーレッドのみに採用された「アンダーカウルの標準装備」だ。
通常、アンダーカウルは純正アクセサリーとして後付け(メーカー希望小売価格1万1495円)で楽しむカスタムパーツだ。しかし、購入時からこのパーツが車体下部に装着されていることで、グロムの凝縮感あるフォルムはより一層引き締まり、納車時から低重心でアグレッシブなイメージがより引き立つカスタムルックを実現できるというわけ。この手軽さと圧倒的な所有感を鑑みれば、ゲイエティーレッドの選択は一押しといえそうだ。
変わらない美点:お財布に優しいランニングコスト
スタイリングがどれほど進化しても、グロムの本質である「使い勝手の良さ」は健在だ。123ccの空冷単気筒エンジンは、最高出力10PSを発揮し、5速マニュアルトランスミッションを操ることで、小排気量ならではの「エンジンを回し切る快感」を存分に味わうことができる。
また、燃費性能はWMTCモード値で67.8km/Lという驚異的な数値をキープしている。約6.0Lの燃料タンクを満タンにすれば、計算上は400km近くを無給油で走破できる。ガソリンスタンドを探す焦りからライダーを解放し、毎日の通勤から週末のロングツーリングまで、家計を気にすることなく存分に風を切ることができるのだ。
価格は、スプレンディドブルーとパールシャイニングブラックが42万3500円(税込)、アンダーカウルを装備するゲイエティーレッドが44万0000円(税込)に設定されている。2024年モデルの39万500円からは価格改定が行われたものの、それに見合うだけの「心を満たすデザイン」と「操る喜び」が、この小さな車体に詰め込まれている。
初めてのバイクとしても、大型乗りのセカンドバイクとしても、2026年型グロムはよい選択肢となる一台だ。
HONDA GROM(2026) COLORS
【HONDA GROM】●ゲイエティーレッド
HONDA GROM(2026) SPECS
| 全長 × 全幅 × 全高 | 1,760mm × 720mm × 1,015mm |
| シート高 | 761mm |
| 車両重量 | 103kg |
| エンジン型式 | 空冷4ストロークOHC単気筒 |
| 総排気量 | 123cc |
| 最高出力 | 7.4kW [10PS] / 7,250rpm |
| 最大トルク | 11N・m [1.1kgf・m] / 6,000rpm |
| 変速機 | 常時噛合式5段リターン |
| WMTCモード値燃費 | 67.8km/L(1名乗車時) |
| 燃料タンク容量 | 6.0L |
| タイヤサイズ(前 / 後) | 120/70-12 / 130/70-12 |
| 乗車定員 | 2名 |
| 価格(税込) | レッド:440,000円 / ブルー・ブラック:423,500円 |
| 発売日 | 2026年6月19日 |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(新型ビジネス/レジャー/ファンバイク)
気になる方は「Honda 二輪車正規取扱店」へ! 細かい部分までしっかりこだわった特別感のあるモデル「スーパーカブ50・HELLO KITTY」「スーパーカブ110・HELLO KITTY」が気になる[…]
7/1:ビモータ「TESI H2 TERA」 カワサキ「Z H2」譲りの200PSスーパーチャージドエンジンと、ビモータ伝統のハブセンターステアリングを融合させた究極のクロスオーバー。ノーズダイブを抑[…]
30kgフル積載でも余裕の登坂力。EVがもたらす極上のトルク 「荷物をたくさん積んだ状態での坂道発進は、どうしてもパワー不足を感じてしまう」。そんな配達現場のリアルな悩みを、ギアレヴはモーターの圧倒的[…]
実用できるバイクとして、なるべくコンパクトに! 49cc空冷単気筒エンジンだったかつてのMonkeyの特徴だった、愛らしいフォルムを継承する原付二種レジャーモデルとして、’18年7月に登場したのがMo[…]
気になる方は「Honda 二輪車正規取扱店」へ! 細かい部分までしっかりこだわった特別感のあるモデル「スーパーカブ50・HELLO KITTY」「スーパーカブ110・HELLO KITTY」が気になる[…]
最新の関連記事(グロム)
12インチホイールと103kgの軽さが生み出す無類のファンライド ホンダのグロムは、12インチの小径ホイールと車両重量103kgという圧倒的な軽さにより、初心者からベテランまで純粋な走る喜びを味わえる[…]
6/18:ホンダ「NX400 E-Clutch」 バイクを操る最大の醍醐味であるシフトチェンジの楽しさを残しつつ、クラッチレバー操作の疲労やエンストの恐怖からライダーを解放するホンダの革新技術「Hon[…]
125ccクラス 軽さランキングTOP10 上位陣の顔ぶれは強固だ。ヤマハやスズキのタンク容量が大きいスポーツモデルが上位を占める一方で、ホンダのグロムやモンキー125といった高燃費モデルもランクイン[…]
125ccクラス 軽さランキングTOP10 原付二種は免許取得のハードルも低く、手軽に楽しめる最高の相棒だ。とくに重要なのは「軽さ」だろう。軽ければ軽いほど、街中での取り回しは楽になるし、タイトなワイ[…]
125ccのMTバイクは16歳から取得可能な“小型限定普通二輪免許”で運転できる バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)[…]
人気記事ランキング(全体)
最大のトピックは「ペダルの廃止」。法改正の恩恵で本来の無骨なスタイルへ原点回帰! スクーターといえばいまやプラスチックのカウルで覆われているのが当たり前だが、その真逆をいったのがホンダのズーマー。外装[…]
2018 Models 初登場は王道の“火の玉カラー”のキャンディトーンブラウン×キャンディトーンオレンジでホイールのリム&スポークを切削仕上げ、および金×銀ラインの入ったメタリックスパークブラックの[…]
83馬力へと進化した、完全新設計の2ストロークVツイン まず注目したいのは、なんといっても現代の環境規制に適合しながら公道を走れる完全オリジナルの水冷2ストローク250ccVツインエンジンだ。 ヴィン[…]
アイコンの影にあった、レーシングカーゆえの苦悩 そもそも、なぜクーペ版はあの特徴的なガルウィングドアを採用しなければならなかったのか。それは、軽量かつ強固な「スペースフレーム構造」という、当時の最先端[…]
ワークマンプラス上板橋店で実地調査! 関東甲信越地方では梅雨明けを宣言。早くも40℃オーバーの「酷暑」を記録した地域も出てきている2026年の夏。そんなハードなシーズンを乗り越え、日々のライディングを[…]
最新の投稿記事(全体)
勝ち狙い体制とプレッシャーの中、寄せ集めチームで掴んだ勝利 NCXX RACING with RIDERS CLUBの監督として鈴鹿8耐に参戦し、SSTクラスで優勝を果たしました。監督をさせていただく[…]
本格イタリアン・スクランブラーをとことん味わう!! イタリア生まれ、イタリア育ち、海外の資本が入らない生粋のイタリアンブランドで、創業は1960年代だからもう50年以上の歴史のファンティック。日本に入[…]
巻きタイプの常識を打ち破る「USB PD(Power Delivery)」専用設計! これまでの巻き付け型といえば、「手軽だけどほんのり温かい程度……」というイメージを持っていた人も多いはず。だがコイ[…]
夏の急な豪雨にも備える、コンパクトなイエローフォグ 夏は大気の状態が不安定になりやすく、ツーリング中に突然、雨が激しくなることも珍しくない。近年は局地的な大雨、いわゆるゲリラ豪雨も増えており、走行中に[…]
サーキット最速の血統を受け継ぐ猛烈な加速力 街乗り用のスマートな電動バイクかと思いきや、その中身は生粋のスポーツモデルだ。E-VOは、珠海サーキットにおいて二輪ラップタイムの記録を打ち立てた業界のベン[…]
- 1
- 2












































