
当メディアが2025年にスクープし、シリンダーヘッドのボアアップマージンからその存在を確信していた大排気量版の“GB”が、ついに現実のものとなった。2026年7月24日、ホンダ・モーターサイクル・アンド・スクーター・インディア(HMSI)は、新型ヘリテイジロードスター「CB500」を発表した。本誌の予想とほぼ同等のスペックで登場したこのビッグシングルの詳細をお届けしよう。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:ホンダ・モーターサイクル・アンド・スクーター・インディア
予想がピタリと的中! 待望の「501cc空油冷シングル」
2021年のGB350登場時から、そのシリンダーや車体設計には大排気量版を見越したマージンがあるのではないかと、当メディアのスクープ班は追い続けてきた。そして2025年6月、海外での「GB500」商標登録の事実とともに大排気量版の登場を予告していたが、その予想は見事に的中した。
グローバル展開では『500cc』のほうが有利になる地域も ホンダ「GB350」シリーズといえば、直近ではクラシカル要素を強化したGB350Cも新登場し、走りのフィーリングまで変えてくるこだわりっぷりが[…]
インドで新たに発表された「Honda CB500(※インド市場でのGBはCB名称で展開)」の心臓部に収まるのは、完全新設計となる501ccの空冷単気筒エンジン(オイルクーラー装備)だ。2025年のスクープ記事において我々は「最高出力28ps程度、最大トルク4.3kg-m程度」と予想していたが、今回発表された公式スペックは「最高出力27.76bhp、最大トルク43.3Nm」。
ほぼ本誌の計算通りの数値が叩き出された形だ。この強大なトルクが、アイドリング付近からの強烈な蹴り出しと、大排気量シングルならではの官能的な鼓動感をもたらすことは想像に難くない。
CB750にインスパイアされた、王道の「レトロスポーティ」
スタイリングは、ホンダの伝統的な「CB750」にインスパイアされた、クリーンかつ堂々たるロードスターデザインを採用している。丸型のLEDヘッドランプ、彫刻的な造形の燃料タンク、そしてワイドなハンドルバーが組み合わさり、現代のテクノロジーとクラシックな美しさが融合した「レトロスポーティ」な佇まいを完成させている。
足回りに目を向けると、フロント19インチ(100/90-19)、リア17インチ(150/70-17)のMaxxis製タイヤを装着。前後ディスクブレーキにはデュアルチャンネルABSが標準装備されており、大排気量の強大なトルクを安全にコントロールする「Honda Selectable Torque Control (HSTC)」も搭載されている。
さらに、5速ギアボックスに組み合わされたアシスト&スリッパークラッチの採用により、ハードなシフトダウン時のリアタイヤのホップを軽減しつつ、スムーズな操作感を実現している。
3つのバリエーションと充実の最新装備
今回のCB500では、「Alloy(キャストホイール)」「Spoke Tubeless(チューブレススポーク)」「Spoke Tubeless with Graphics(グラフィック付きチューブレススポーク)」の3つのバリエーションが用意される。展示車両にはクロスタイプのチューブレススポークホイールが装着されており、クラシックな見た目とパンク時の安心感(チューブレスの利点)を両立している点が心強い。
メーター周りはアナログとデジタルを組み合わせた計器クラスターを採用し、Honda RoadSyncによるスマートフォン接続機能も搭載。オールLEDの灯火類と相まって、レトロな外観の中に最新の利便性がしっかりと詰め込まれていた。
日本導入(GB500)への期待が高まる
今回発表されたCB500は、HMSIによってインド国内で製造され、同国のCBラインナップにおけるフラッグシップモデルとして展開される。価格や予約の詳細は今後数ヶ月以内に発表される予定だ。
インドで「CB500」として産声を上げたこの空油冷ビッグシングル。当メディアが2025年に報じた「GB500」の海外商標出願の動きを見れば、これが遠くない将来、日本市場へ「GB500」として導入される可能性は極めて高いと言えるだろう。日本のライダーがこの強烈なトルクと鼓動感を自らの手で味わえる日は、もうすぐそこまで来ているのかもしれない。続報に期待だ。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(新型ヘリテイジ/ネオクラシック)
2018 Models 初登場は王道の“火の玉カラー”のキャンディトーンブラウン×キャンディトーンオレンジでホイールのリム&スポークを切削仕上げ、および金×銀ラインの入ったメタリックスパークブラックの[…]
前年モデルからの進化1:アシスト&スリッパークラッチの新搭載 「クラシックなルックスは好きだけど、長距離を走るとクラッチ操作で左手が疲れてしまう」。そんなライダーの悩みに応えるかのように、2026年モ[…]
6月の熱気そのままに、2つの鮮烈な新色が日本上陸 先月ハンター350に追加されたばかりの「グラファイト・グレイ」は、グレーとネオンイエローの対比で都会の夜に映えるステルス感を演出していた。しかし今回追[…]
台湾のカリスマが手がけた、黒と金の妖艶な世界 「誰も乗っていない、圧倒的なオーラを放つ本格カスタムバイクを手に入れたい」。そんな熱い情熱を持つライダーにとって、この限定車はまさに理想の具現化といえる一[…]
GB350シリーズの違いは『見た目だけ』じゃありません! トラディショナルなデザインに味わい深い空冷単気筒エンジンを組み合わせた『GB350』シリーズは、バイクの原点を感じさせるスタイリングと走りで、[…]
最新の関連記事(ホンダ [HONDA])
フルカウルスポーツ『CBR400R FOUR E-Clutch』が目指すものは? 待望の復活を遂げた新型400ccネイキッドCB400 SUPER FOUR E-Clutchと同時に、エンジンや基本骨[…]
滑らかシフトダウンにプロレーサーも嫉妬!? スポーツランドSUGOで開催された全日本ロードレース選手権の今季初レースを、表彰台圏内まで一歩届かず4位で終えた直後、最新モデルのCB750 HORNET […]
製作費230万超、脳がバグるCB750Four再現 第18回モンキーミーティングで1位に輝いた、CB750Fourの124ccスケールダウンカスタムが凄まじい完成度だった。製作期間4年半、費用は実車が[…]
新型『CB400 SUPER FOUR E-Clutch』のすべてが明らかに!? “すべての瞬間が、楽しさにつながる”を開発コンセプトに掲げ、扱いやすさ・安心感・上質さ・走行性能といったCBシリーズの[…]
2ストはヤマハが黄金時代を築いた スタジアムなどに大量の土砂を運び入れて特設コースを作り、椅子に座りながらレースを観戦するスーパークロス。その日本大会が初めて後楽園球場で開催された’82年、オフロード[…]
人気記事ランキング(全体)
7.0リッターV8ツインターボ×軽量カーボンボディ まずは、750馬力を絞り出すエンジンこそサリーンの真骨頂かと。フォード製の巨大な7.0リッターV8エンジンに、ギャレット製のターボをツイン装備。しか[…]
大型の重さと250の非力さに悩むあなたへ贈るスポーツツアラー 普段のツーリングで、愛車の取り回しに苦労したり、高速道路の登り坂や追い越しで「もう少しパワーがほしい」とヤキモキした経験はないだろうか。そ[…]
2026年モデルと同一価格! 物価高に立ち向かう72万6000円の価値 新車価格が上昇し続ける昨今、愛車選びに迷うライダーにとって、この価格据え置きは確かな恩恵だ。 今回の2027年モデルはカラー&グ[…]
レーサーの皮膚と心臓をそのまま移植した「HAYABUSA X-1」 1999年に新設されたS-NK(Xフォーミュラ)クラスにおいて、ヨシムラはデビューしたばかりのスズキ・ハヤブサで参戦し、同年の王座と[…]
EVビジネススクーター「ギアレヴ」発売 ヤマハを代表するビジネススクーター「ギア」のDNAを受け継ぐ原付一種EV「ギアレヴ」と「ニュース ギアレヴ」が、先月17日に発売された。ホンダ製着脱式バッテリー[…]
最新の投稿記事(全体)
軽快さや速さを強調しない従順なグランドツアラー ’71年からスズキが発売を開始した、2スト並列3気筒のGTシリーズを語るうえで、好対照の機種としてよく話題に上るのが、同じ時代に販売され、同様のエンジン[…]
7.0リッターV8ツインターボ×軽量カーボンボディ まずは、750馬力を絞り出すエンジンこそサリーンの真骨頂かと。フォード製の巨大な7.0リッターV8エンジンに、ギャレット製のターボをツイン装備。しか[…]
宣伝一流、販売三流で経営が悪化 全日本、そして海外でもモトクロスライダーとして活躍していた吉村太一が、レースを引退してライダーズスポットタイチ(以下アールエスタイチ)を創業したのは1975年のことだ。[…]
激動の物価高を乗り切る「価格据え置き」の価値 世界的なインフレによってあらゆるパーツや原材料が高騰するなか、スズキは2026年8月発売の新型でも、2025年7月18日発売の前年モデルの価格である98万[…]
フルカウルスポーツ『CBR400R FOUR E-Clutch』が目指すものは? 待望の復活を遂げた新型400ccネイキッドCB400 SUPER FOUR E-Clutchと同時に、エンジンや基本骨[…]
- 1
- 2








































