
アライヘルメットは、最高峰フルフェイスヘルメット『RX-7X』の製法をベースとして軽量化を図ったモデル『X-SNC』を発売する。販売開始予定は2026年7月下旬となっている。
●文:山下剛(ヤングマシン編集部) ●外部リンク:アライヘルメット
RX-7Xと同等の高剛性とさらなる軽量化を達成したニュープロダクト
『X-SNC』はアライヘルメットの新たなフルフェイスモデルで、最高峰フルフェイスヘルメット『RX-7X』の製法と思想をストリートへ進化させたものだ。帽体のPB-SNC2はRX-7Xと同一ながら、新配合素材を採用して素材設計を再構築。これにより、高剛性と軽量化の両立に成功した。
具体的な重量は非公開だが、ロングツーリングなどの長時間着用を考慮した設計思想が、X-SNCの大きな特徴だ。
その帽体形状はアライ独自の「かわす性能」をしっかりと発揮する曲率R75を維持したエッグシェイプド・フォルム(卵型)だ。長い年月をかけてアライが培ってきたノウハウが生み出した究極の安全形状だ。
さらに、流体解析によってダクト位置を精密に再設計したことで、トップダクトはディフューザーType12との比較でおよそ3倍の性能向上を達成。これはアップライトな乗車姿勢で時速80kmの走行を想定したもので、一般道から高速道路まで対応する速度域だ。
X-SNCでは排気効率を高めるためリアシャッター機構を排除し、排気抵抗を抑制することでダイレクトなエアフローを作り上げている。
つまり、軽量化とエアダクトの最適化により、走行風による頭部のブレが少なく、長時間走行における疲労度を大幅に軽減しているのだ。
なお、XシリーズとはRX-7X、アストラル-X、XD、ベクター-Xなど、フラッグシップモデルを含むオンロード向けフルフェイスヘルメットのことだ。アライはこれらの製品群を「さらにもうひとつ上の、特別なアライ」として位置づけているが、新製品X-SNCはこれらの中で最高のエアフロー効率を実現した。
これらにより、X-SNCの外観はとてもシンプルに仕上がっており、エッグシェイプド・フォルムの美しい形状も特徴のひとつとなっている。もちろん前頭部と頭頂部のエアダクトは衝撃により外れる構造となっており、「かわす性能」を最大限に生かす設計だ。
内装システムは、先発のXシリーズ同様に、抗菌・消臭・防汚効果に優れる『エコピュアー』を採用。インカムのスピーカーを内蔵させやすく、また耳周辺の空間を確保して快適な被り心地を長時間持続させる着脱式イヤーパッドを装備。内装パーツは、モルトを剥がすことで1サイズ小さくできるアジャスタブル機能も持ち合わせ、フィット感をさらに高められる。
シールドは帽体剛性と広い視野の確保を両立した『VASシステム』に対応するマックスビジョンシールドが標準装備される。また、『ピンロック120XLT』の装着が可能で、低気温時や雨天時などで優れた防曇効果を発揮する。
カラーはソリッドカラー(単色)で、グラスホワイト、フロストライトグレー(マット)、プリズムブラック、フラットブラック(マット)の4色が展開される。グラスホワイトとプリズムブラックはフレーク(ラメ)が散りばめられており、明るい日差しの下では美しく輝く。いずれも高級感のある仕上がりとなっており、アライ・Xシリーズの高性能を視覚化したようなマッチングで、所有感も存分に満たしてくれる。
とくにスクーターなどの街乗りではヘルメットも軽微なものを選びがちだが、いくら走行速度が低いといっても発進・停止の回数が多く、通行車両が多い市街地走行でのリスクは、ロングツーリングとほとんど変わらない。だからこそ、たとえ30分未満の通勤や通学であっても、しっかりとした安全装備を使うことが大切だ。
X-SNCはそうした用途にも応えられるフルフェイスヘルメットなのだ。
【Arai X-SNC】
●価格:6万9300円 ●サイズ:54、55-56、57-58、59-60、61-62(cm) ●規格:SNELL、JIS ●帽体:PB-SNC2 ●内装:ハイフィッティング・アジャスタブルFCS内装(抗菌・消臭・防汚内装/オプションにて調節可能) ●色:白、つや消し灰、黒、つや消し黒 ●2026年7月下旬発売予定
Arai X-SNC GLASS WHITE
Arai X-SNC FROST LIGHT GRAY
Arai X-SNC PRISM BLACK
Arai X-SNC FLAT BLACK
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