
ホンダの新時代フラッグシップとして市販開始されたCB1000F。このマシンは、伝統的なCBのフィーリングと最新のスポーツ性能を高次元で融合させている。購入を検討しているライダーのために、その魅力とカスタムの可能性を深掘りする厳選記事6本を紹介。この情報を頭に入れておけば、納車がさらに楽しみになること間違いなしだ。
●文:ヤングマシン編集部●写真/外部リンク:ホンダ
フレディ・スペンサーが絶賛! 軽さと「フォーギビング」な安定性を評価
伝説のライダー、フレディ・スペンサーがHSR九州でCB1000Fをガチ走行し、そのインプレッションを語っている。スペンサーは、CB1000Fについて「すごく良くて、気持ちよかった」と絶賛。彼がテスト時に常に意識する「感覚、アジリティ、安定性」の3点が高次元で融合していることを指摘。
とくにビッグバイクでありながら「軽さ」が強く伝わってきたことに驚きを示した。CB1000Fは、昔ながらのレトロなスタイルに現代のテクノロジーが見事にコラボレーションし、エンジン特性やフィーリングにホンダのDNAを強く感じ取れる仕上がりだという。さらに特筆すべきは安定性の進化だ。
昔のバイクが限界を超えると一気にコントロール不能になったのに対し、今のCB1000Fはリミットに達してももう少し先まで行ける余裕がある。スペンサーはこの許容範囲の広さを「フォーギビング(広い許容範囲)」と表現し、バイクとしてのアジリティが高く、限界まで楽しめるマシンだと太鼓判を押した。
フレディ・スペンサー、CB1000Fを語る ──CB1000Fのインプレッションを聞かせてください。 とにかくすごく良くて、気持ちよかったよ。僕は何年もの間、新しいバイクのテストをしてきた。HRCのテ[…]
丸山浩が徹底試乗! 伝統のドロドロ感と新時代の速さを両立した直4の真価
CBアンバサダーである丸山浩氏は公道で徹底試乗。低速域でドロドロっとした大排気量直4CBならではのフィーリングをしっかり継承していると感じたという。排気音も左右気筒のバルブタイミングをずらす設計によって、昔ながらのバラけた感じに聞こえてくるなど、ホンダのこだわりが随所に詰まっているのだ。
昔のCB乗りが求めるものが詰まっており、「空冷がいい」「キャブ車がいい」と言っているライダーでもスンナリ受け入れられる懐の深さがあるとのこと。しかし、従来の大排気量CBと決定的に違うのは、回せば速いエンジンであり、車重214kgという軽量さも相まって、スロットルをひねると驚くほど「前に出る」加速の楽しさがある点を丸山氏は指摘。
ワインディングでも味わいだけでなく速く走る気にさせてくれるポテンシャルを秘めており、従来のCBが速さを諦めていたと思えるほどに進化した真のフラッグシップといえるという。
丸山浩直伝! ホンダCB1000Fの嗜み やっぱりCBはストリート=公道のヒーローだった。 まず何が素晴らしかったかと言えば、低速域におけるトルク感とかあのドロドロっとした大排気量直4CBならではのフ[…]
パーツメーカー別カスタムコンセプト発表! 走りのアクティブ、伝統のプロト「ボルドール2」
CB1000Fのカスタムベースとしての高いポテンシャルを示す、主要パーツメーカーによるカスタマイズコンセプトが発表された。アールズギア&TSRは、マフラーの美しさと跳ね上がったテールが特徴の旧車感あふれるスタイルを提案。アクティブのコンセプト車両はスポーティーな仕上げで、パフォーマンスダンパーを装備している。
モリワキは鉄馬レースでの戦慄の走りを見せたレース車両と、ショート管を装着した漆黒のアウトローなコンセプト車両の2台を披露した。そしてプロトが手がけたのは、CB-Fのファンが熱狂する「ボルドール2」コンセプトだ。
CB750FCインテグラのアッパーカウルを加工して取り付け、外装を勝利のボルドール2カラーでオールペイント。「伝統」の面影を踏襲しながらも、現代のカスタムパーツを各所に採用することで「最新鋭」と高次元で両立させた、CB-Fレジェンドの復活を示唆する熱い仕上がりとなっている。いずれも市販化が待たれるパーツばかりだ。
2025年3月の東京モーターサイクルショー以降、何かと話題のCB1000F!! いよいよかと色んな噂が飛び交っているなか、某日、各パーツメーカーのカスタマイズコンセプトがひっそり発表されました。カスタ[…]
「鉄馬レーサー」カスタム術:ホーネット&CBRパーツ流用の真髄
9月の熊本・鉄馬レースでデビューウィンを飾ったTeamCB & WITH MEのCB1000Fレーサーを、丸山浩が詳しく解説。このマシンはホンダ開発陣が協力しながらも、市販化後に誰もが真似できる「等身大カスタム」にこだわって制作されているのがミソだ。サスペンションはホーネットのスタンダード版純正パーツをセッティング変更して使用し、ハンドルバーもホーネットの低いものに流用。ステップまわりも純正パーツ流用で位置を調整した。
制動系では、フロントブレーキキャリパーに最強SSであるCBR1000RR-R用の純正NISSIN製パーツを使用するなど、ノーマルに近い外観を維持しつつ戦闘力を高めている。エンジンは一般的な草レースの範囲に留めながらも、モード切替機能を駆使して逆転優勝を果たした事実は、CB1000Fがレースやサーキット走行に耐えうるポテンシャルを持っている証明だ。
今後は兄弟車のホーネットやCBRのパーツを工夫次第で移植できるなど、カスタムの夢は尽きない。
新CB伝説が始まった!:CB1000F鉄馬レーサー #24 やったぜ! CB1000F コンセプトのレースデビューウィン! 私が参戦したのはアイアンスポーツクラス。空冷・水冷・油冷を問わない排気量60[…]
アクティブの攻めカスタム! ボルドールカラーとセパハンで蘇るCB-Fの血統
国内外の一流パーツを扱うアクティブが、CB1000Fのカスタム車をいち早くお目見えさせた。マニアックなカラーリングがまず目を引く。1979年欧州発売のCB900Fがモチーフの赤×青ラインの「ボルドールカラー」を採用しているのだ。
このカスタムの核心は、走りを追求したパーツ構成にある。ノーマルのバーハンドルからアルミ削り出しのセパレートハンドルに換装し、ステム軸の可変オフセット機構を導入。これにより、純正の35mmとショートな32.5mmの2パターンでオフセットを切り替え可能とし、クイックでスポーティーなハンドリングをライダーが選択できる。
さらにゲイルスピードの4ポジション可変バックステップをセットすることで、アグレッシブなライディングポジションを構築している。足まわりにはクラシカルな面持ちのゲイルスピードアルミ鍛造ホイール「Type-J」のゴールドを装着し、CB1100Rや限定車ボルドールのテイストを彷彿とさせる仕上がり。
ハイパープロのサスペンションやアルミ角パイプのスイングアーム(開発中)といった走行性能向上パーツの開発も進められており、CB-Fの血統を受け継ぐカスタムの方向性を示している。
マニア好みのボルドールカラーが映える! アクティブが手掛けるCB1000Fカスタムだが、まずはカラーリングがインパクト大! CB-Fといえば、純正カラーでも用意されるシルバーにブルーのグラフィックの、[…]
デイトナから即戦力のボルトオンパーツ群が一挙登場!
新型CB1000Fのカスタムパーツが、オートバイアフターパーツメーカーのデイトナから一斉に発売された。車両を手に入れたらすぐに欲しくなるアイテムから、マシンを引き立てるドレスアップパーツまで幅広いラインナップだ。すべてのパーツがすぐに取り付け可能なボルトオン設計であり、カスタムのハードルは低い。
長距離ツーリングには必須となる風防効果の高いスクリーンは、耐久性の高い日本製のポリカーボネイトを採用した「ブラストバリアー」(大型)と、スタイリッシュな「エアロバイザー」(ミニバイザー)の2種類を用意。
転倒時のダメージを最小限に抑えるプロテクションパーツも充実しており、フラッグシップのボリュームに負けないφ28.6の極太パイプで構成された「パイプエンジンガード」や各種「エンジンプロテクター」が揃っている。
また、積載性を高める「マルチウイングキャリア」や利便性の高い「ダイヤルヘルメットホルダー」、そしてリアビューを引き締める定番の「LEDフェンダーレスキット」など、日常からカスタムまで役立つ即戦力パーツが網羅されているぞ。
快適性とスタイルを両立するスクリーン&バイザー 長距離ツーリングの快適性を求めるライダーにとって、風防効果の高いスクリーンは必須アイテムだ。「ブラストバリアー 車種別キット(スモーク)」と「エアロバイ[…]
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ニュース&トピックス | ホンダ [HONDA])
2024年11月:V3エンジンコンセプトが世界初公開 ホンダが、約40年ぶりとなるV型3気筒エンジンを搭載した「new ICE concept」を世界初公開したのはEICMA 2024でのこと。このコ[…]
手軽な快速ファイター 1989年以降、400ccを中心にネイキッドブームが到来。250でもレプリカの直4エンジンを活用した数々のモデルが生み出された。中低速寄りに調教した心臓を専用フレームに積み、扱い[…]
原付の排気量区分は? 原付には、50ccまでの原付一種と51ccから124ccまでの原付二種があり、一般的に原付と言うと50ccまでを指すことがほとんど。今回の記事でも特に表記がないがきり原付一種を原[…]
奈良県からスタート! 北海道から九州まで全国で増加中の「カブの駅」 突然ですが、皆さん、『カブの駅』ってご存知ですか?現在、1200カ所以上登録されている『道の駅』はツーリングの集合場所や休憩スポット[…]
新型CBは直4サウンドを響かせ復活へ! ティーザー画像から判明したTFTメーターとEクラッチ搭載の可能性 ホンダが中国のSNS『微博』にて、新たなネオクラシックネイキッドのティーザー画像を公開したのは[…]
最新の関連記事(CB1000F)
丸山浩直伝! ホンダCB1000Fの嗜み やっぱりCBはストリート=公道のヒーローだった。 まず何が素晴らしかったかと言えば、低速域におけるトルク感とかあのドロドロっとした大排気量直4CBならではのフ[…]
新CB伝説が始まった!:CB1000F鉄馬レーサー #24 やったぜ! CB1000F コンセプトのレースデビューウィン! 私が参戦したのはアイアンスポーツクラス。空冷・水冷・油冷を問わない排気量60[…]
快適性とスタイルを両立するスクリーン&バイザー 長距離ツーリングの快適性を求めるライダーにとって、風防効果の高いスクリーンは必須アイテムだ。「ブラストバリアー 車種別キット(スモーク)」と「エアロバイ[…]
マニア好みのボルドールカラーが映える! アクティブが手掛けるCB1000Fカスタムだが、まずはカラーリングがインパクト大! CB-Fといえば、純正カラーでも用意されるシルバーにブルーのグラフィックの、[…]
電動車ならではのレイアウトの自由度の高さを活かした新設計の二輪駆動EVバイク「EV OUTLIER Concept」世界初公開 10月30日(木)から11月9日(金)まで東京ビッグサイトにて開催されて[…]
人気記事ランキング(全体)
「マスダンパー」って知ってる? バイクに乗っていると、エンジンや路面から細かい振動がハンドルやステップに伝わってきます。その振動を“重り”の力で抑え込むパーツが、いわゆるマスダンパー(mass dam[…]
トップス&インナー 機能性抜群な冬用パーカー JK-630:1万3000円台~ 伸縮性の高い透湿防水生地を使用したウインターパーカー。保温性に優れた中綿入りなので、暖かさをキープでき、快適なライディン[…]
「特殊ボルト」で困ったこと、ありませんか? 今回は「でかい六角穴のボルト」を特殊工具なしで外してみようというお話。 バイクを整備していると時々変なボルトに出会うことがあります。今回は古い原付オフロード[…]
主流のワンウェイタイプ作業失敗時の課題 結束バンドには、繰り返し使える「リピートタイ」も存在するが、市場では一度締め込むと外すことができない「ワンウェイ(使い捨て)」タイプが主流だ。ワンウェイタイプは[…]
繋がる、見える、タフネス。ライダーが求める基本性能を凝縮 ツーリングにスマホナビは欠かせないが、バイク乗りなら誰もが抱える共通の悩みがある。それは、走行中の激しい振動によるスマホカメラの故障や突然の雨[…]
最新の投稿記事(全体)
YZF-R7、R1譲りの電子制御を獲得し大幅進化!【海外】 新型YZF-R7が欧州と北米で発表。R1由来の6軸IMUと電子制御スロットル(YCC-T)を新たに採用し、電子制御が劇的な進化を遂げた。バン[…]
電動原付一種バイクながら電動アシスト自転車にも切り替え可能 50ccの原付一種バイクが生産を終え、これまでこのクラスを利用してきたユーザー層が新車に乗り換えるなら、上限125cc以下の新基準原付、もし[…]
輝かしい歴史を持つXT500は、なんと2002年まで生産 そもそもXT500は、1976年にヤマハが初めて作った4ストロークのビッグシングル搭載のトレールバイク。2スト全盛ともいえる時期に、空冷4サイ[…]
フレディ・スペンサーが絶賛! 軽さと「フォーギビング」な安定性を評価 伝説のライダー、フレディ・スペンサーがHSR九州でCB1000Fをガチ走行し、そのインプレッションを語っている。スペンサーは、CB[…]
KTMの進化ポイントを推測する 第17戦日本GPでマルク・マルケスがチャンピオンを獲得した。ウイニングランとセレブレーションは感動的で、場内放送で解説をしていたワタシも言葉が出なかった。何度もタイトル[…]
- 1
- 2








































