
次のような質問を読者さんからいただきました。「バイクの作業をするときって、手袋するんですか? 素手ですか? どんな手袋が一番いいんですか?」ハイこれ、地味に返答に困りました。だって「全部使う」んですよね。それぞれメリットもあるし、逆に危険になる場合もある。だから今回は作業の素手or手袋について、考えてみたいと思います~!
●文:ヤングマシン編集部(DIY道楽テツ)
やっぱり「素手」が好き!
いきなりですが、筆者はかなりの作業を素手で行っています。ていうか、素手が大好きです。ボルトを回すにしても、工具を持って締め付けるにしても、とにかく手先にダイレクトに伝わる感覚が一番信用できるので、本気で作業する時は特に素手を重視します。
手が汚れてしまうというデメリットはあるのですが、汚れたら洗えばいいという考えである以上に、「汚れた」と気づけるのもメリットの一つだと考えます。手にした工具が汚れてしまっているのも肌感覚で分かりますし、手が汚れたことに気づけるため、余計な場所に汚れを広げる心配もないわけです。
もっともその分、手を洗う回数が増えますし、何せ防御力はゼロなので、鋭利なもので切ってしまったり、熱いもので火傷するリスクがあるので、その点注意は必要ですけどね。「危険」がある作業をする時はもちろん手袋をします。
利便性はトップだぞ「軍手」
軍手は安くてどこでも簡単に手に入るのが魅力ですよね。意外と防御力が低くて、化学繊維のものは熱いもので溶けてしまったりするのですが、やっぱり使いやすくてマルチな性能は魅力的。
汚れがひどいものを持つ時には、間違いなく軍手を使っています。オイル汚れだったり、こびりついた泥だったり、直接触りたくないものには軍手は頼れます。また、角張ってたりエッジがあるものなど「ちょっと危ない」ものにも軍手は非常に有効で、これだけで怪我をするリスクを下げてくれます。
とはいえ、やはり過信は禁物で、特に尖ったものに関してはほとんど防御力がないので刺し傷には特に注意が必要で、刃物にもめっぽう弱いです。
また、ドリルやボール盤などの回転道具は軍手の繊維が巻き込まれる危険性があり、軍手をつけていることでかえって大怪我をする可能性があるので、その点だけは特にご注意ください。
また汚れについても、軍手は汚れをたっぷり吸収してしまうので、気が付かないうちに触るもの全てを汚していくというデメリットもあります。丈夫なものは洗って使うこともできますが、ほとんどの軍手が基本的に汚れたら交換が基本ですね~。
無骨だけど安心安全最強の「皮手袋」
筆者は長年溶接工として働いていたのですが、皮手袋は本当に頼りにしていました。新しいうちはゴワゴワしていて、ちょっと指が動かしづらくて、厚みがあるのでボルトを閉めたりなどの細かい作業はできませんが、その防御力はとにかく最強の一言です。
火傷から守ってくれます。熱いものでも掴めちゃいます。もちろん長い時間は難しいですが、バイクのマフラーぐらいだったら余裕で運べちゃう。
怪我から守ってくれます。厚みがあって丈夫なので、カッターが当たったくらいじゃ切れません。多少尖ったものでも大丈夫。ドリルの切り粉が当たってもほぼ無傷。プロテクターと言っていいほどの強さを誇ります。
ただ、厚みがあるゆえに器用さが要求される作業には不向きなので、細かい作業の時にいちいち外さないといけないことと、夏場になると地味に蒸れて汗だくになっちゃうのがデメリットですね。
ちなみに、ホームセンターやワークマンなどで意外と安く買えますが、キャンプで焚火をしたりする時にも防熱グローブとして重宝します。一双買っておいて損はないですよ~!
なんか通っぽい見た目の「ニトリル手袋」
昔はこんな便利なものはなかった、ニトリル手袋。手の形にぴったりはまってくれるから素手に近い感覚で工具も使えるし、ボルトやねじも回せるし、直接肌につけたくない薬品を使う時にはとにかく重宝します。
また、油を扱う作業の時にも便利で、手にオイルがつくのを気にせず作業ができますし、グリスを扱う時なども非常に便利。
とても安価なので気兼ねなく交換できるのがメリットですが、その薄さゆえに強度はないので、ちょっと引っ掛けただけですぐ破れるのが玉にキズ。場合によっては手にはめる時にベリッと切ってしまうので、その時はさすがに凹みますね(笑)。
ついでに言うと、性能には関係ないのですが、見た目がプロっぽくなるのがなんか良いですよね~。「ちゃんと整備してますよ」感が出るので個人的に結構好きなアイテムです。
意外に便利だよ「ゴム手袋」
最後に紹介したいのがゴム手袋。奥様が家事で使ったりするあれですね。これが意外と便利なのですよ。
サイズが合ってないと指先がブカブカするし、逆にサイズがぴったりすぎると脱ぎ履きがちょっと面倒。また、かなり蒸れるので、いつまにか汗だくになっていたり、ちゃんと干さないとめちゃくちゃ臭くなってしまうのがデメリット。
ですが、ニトリル手袋と比べると格段に厚みがあってかなり丈夫で長持ちなのと、洗剤はもちろん薬品にも強いので、肘近くまである長さを生かして薬品の溶剤の中に入れた部品の洗浄などの「洗い作業」でとにかく重宝します。
まとめ:使い分けて整備をスムーズかつご安全に!
いかがでしたでしょうか?それぞれのメリットデメリットをまとめると以下の通り。
素手:一般作業と精密作業向け。素肌で感じられる一方で怪我しやすいので注意。
軍手:汚れる作業に最適。安いけど弱いので怪我に注意。また、回転道具には使用厳禁!
皮手袋:丈夫で重作業や熱い物を扱うときに便利。厚みがあってゴワゴワするので細かい作業には不向き。
ニトリル手袋:素手に近い感覚で薬品や油作業に最適。すぐ破れるのが弱点。
ゴム手袋:丈夫で長さがあるので部品洗浄に最適。蒸れやすく臭くなるのが難点。
それぞれメリットとデメリットははっきりしているので、1つだけに絞らずに一通り用意していた方が作業がはかどること間違いなしです! ホームセンターか作業用品店に行けば一通り揃えることができると思うので、チェックしてみてください。この記事が皆様の参考になれば幸いです。今回も最後まで読んでいただきありがとうございました~!
私のYouTubeチャンネルのほうでは、「バイクを元気にしたい!」というコンセプトのもと、3日に1本ペースでバイクいじりの動画を投稿しております。よかったら遊びにきてくださいね~!★メインチャンネルはコチラ→「DIY道楽」 ☆サブチャンネルもよろしく→「のまてつ父ちゃんの日常」
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(メンテナンス&レストア)
クッション性抜群!腰に優しい絶妙な高さ設定 作業中の負担を大幅に軽減してくれるこのシート。座面にはクッション性の高い素材を採用しており、長時間の集中作業でもお尻や腰へのダメージを最小限に抑えてくれる。[…]
奥まった場所でも楽に作業ができる 今回登場した「エクステンションクランプツール」は、カウルの奥深くに潜むボルトや、スクーターの入り組んだ外装、エンジン周辺などの狭小スペースにアプローチするための優れも[…]
ママチャリとはサビるもの こちら(↑)妻のママチャリです。赤い色をしてますが、最高速が3割増しということはなく、至って普通のありふれたママチャリです。そんな妻のママチャリを「定期チェック」するのですよ[…]
有言実行のチャンス到来 さあ有言実行! 予告していた実験をするチャンスがやって参りました。以前、バイク部品のサビを電気の力で分解するという実験をやってみましたが、同じ方法でガソリンタンクのサビを落とし[…]
「キャブボディ摩耗」こそFCRが抱える問題 FCRにはセッティング以外にも、長年使用することで発生する特有の問題があります。それがキャブボディ内部の摩耗です。 FCRのスロットルバルブは、操作抵抗を軽[…]
最新の関連記事(工具)
ベースは2009年グッドデザイン賞を受賞した伝説の名作「Y-350」 今回デイトナがタッグを組んだ東洋スチールといえば、国内シェア7割を超えるまさに金属工具箱の絶対王者。 ベースモデルに選ばれたのは、[…]
有言実行のチャンス到来 さあ有言実行! 予告していた実験をするチャンスがやって参りました。以前、バイク部品のサビを電気の力で分解するという実験をやってみましたが、同じ方法でガソリンタンクのサビを落とし[…]
今回はシートの張り替えのお話 古~いバイクのシート。表皮がすっかり劣化して、柔軟性が失われるのを通り越してバリバリのカチカチ。つまんでみると「パキッ」という音とともに割れる始末。 このシート表皮を張り[…]
サビて固着したネジやナメて外せなくなったネジを簡単に外せる デイトナから発売されている「バイク用ショックドライバーセット(品番:95392)」は、錆びついて固着したボルトや、ネジ緩み止め剤が塗布された[…]
持っていても買い足したいショートヘッド&マグネット仕様 短辺が長すぎず、サイズを一発で判別できるよう軸部に配色したL型レンチは他にもあるが、ボルト保持のために長辺側の先端にマグネットを装備して[…]
人気記事ランキング(全体)
本物のワークスマシンが、一般のオークションに出品 2023年シーズンの第6戦イタリアGP。ムジェロ・サーキットでファクトリーライダーのブラッド・ビンダーが駆るRC16は366.1km/hと、当時のMo[…]
新形状シートと彫りの深いタンクが生み出すシルエットとエルゴノミクス 欧州で発表された2027年モデルのMT-125は、ヤマハが誇るハイパーネイキッド「MTシリーズ」の次世代デザイン思想を取り入れ、装い[…]
税込418万円で2027年1月23日発売! 国内限定300台のプレミアモデル 再導入の報から注目を集めていた2027年モデルのNinja H2 CARBONだが、注目の価格はカワサキケアおよびETC2[…]
カウル一体型スポイラーで洗練されたフロントマスクと空力性能の融合 欧州で2024年モデルとしてラインアップに再投入されて以来、根強い人気を誇るCBR600RRが、2027年モデルでアップデートを受けた[…]
国土交通省の性能等確認試験に適合した免許不要の特定小型EV四輪 ELEMOsが展開する特定小型EV四輪「エレポーター」および「エレポーターPRO」が、国土交通省の定める性能等確認制度に基づき、公益財団[…]
最新の投稿記事(全体)
600Wハイパワーモーターと走行用ペダルが拓く特定小型原付の新境地 特定小型原動機付自転車(特定小型原付)の多くは電動モーターのみで走行するが、ENNE ZEROは後輪をチェーンで直接駆動する走行用ペ[…]
シングル&ツインユーザーに大好評。レジェンドマシンも登場したB.O.S.T 1984年に製作された初のOV-01から現在テイストオブツクバ・ハーキュリーズクラスに参戦するOV-46まで、オリジ[…]
1980年代の東京バイブスをポップアート風グラフィックで再現 「スーパーカブ Tokyo 80s リミテッドエディション」は、1980年代の東京のストリートカルチャーや街並みの雰囲気からインスピレーシ[…]
日常に溶け込む新しいライディングシューズ「ライド-63 キャンバス シューズ アジア」 スケートカルチャーにインスパイアされたカジュアルなスタイルを採用しながら、ライディングに必要な機能をしっかりと備[…]
シュアラスターといえば、カーシャンプーやボディワックスをはじめとした洗車・カーケア用品で、長年支持を集めてきた老舗ブランド。そのシュアラスターが展開するガソリン添加剤「LOOP(ループ)」シリーズのフ[…]
- 1
- 2













































