【100㎞/h程度の実用域で十分な加速性能】ヤマハXSR155を全日本ライダー岡崎静夏が試乗インプレッション

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【100㎞/h程度の実用域で十分な加速性能】ヤマハXSR155を全日本ライダー岡崎静夏が試乗インプレッション

日本ではニューモデルとなる、ヤマハXSR155が6月下旬にデビュー! 原付二種の気軽さを継承しながら、もっと遠くへという願いを叶える高速道路にも乗れる排気量帯に。豪華でもパワフルでもないけど、素のバイクとして楽しめて、しかも意外と走りがいいんです!!

●まとめ:田宮 徹 ●写真:楠堂亜希 ●BRAND POST提供:YAMAHA [Y’S GEAR]

【XSR155概要】原付二種から軽二輪に昇格!

日本では2026年6月30日に新発売されたヤマハのXSR155は、2023年12月から導入されているXSR125の兄弟車。

車体設計は155と125で基本的に共通化され、エンジンも排気量以外はほぼ同じ、双子のようなシリーズです。

ヤマハはすでに、これらと同じエンジンを搭載しているYZF-R15とYZF-R125を日本で併売しているし、同じような例はスクーターでもよくあるので、原付二種のXSR125とたった31㏄の排気量差しかない軽二輪のXSR155が新たに追加されたことは、それほど驚くことではないかもしれません。

XSR155の国内導入により、走れる道路の制限ナシにスモールXSRを楽しめるようになりました!

主要諸元■全長2005 全幅805 全高1075 軸距1325 シート高810(mm) 
車重137kg( 装備) ■ 水冷4 スト単気筒SOHC4 バルブ 155cc 19ps/10000rpm 1.4kg-m/7500rpm 6段リターン 燃料タンク容量10ℓ ■タイヤF=110/70-17 R=140/70-17 ■価格53万9000円

全日本ロードレース選手権のJ-GP3 クラスを戦う驚速女子。昨年はランキング3位で、今季第4戦筑波大会では初めて予選トップに輝いた。公道用のバイクも複数所有している。

実用域でストレスなく走れる、
単気筒だけどスムーズなエンジン

XSR155に試乗した後の率直な感想を最初にお伝えするなら、155㏄という排気量から、もっとパワーがないバイクを想像していましたが、実際にはけっこうよく走ります!

まずは車両にまたがってみると、シートは高さがあり、なおかつ前端の幅がやや広めなので、身長158㎝だと両足のつま先だけが接地する感じ。とはいえ車体が軽めなので、とくに不安は伝わってきません。

バーハンドルはフラットな形状で、感覚的には外下がり。セパレートタイプのハンドルなら普通のことですが、バータイプでこういうのは珍しいので、ちょっと不思議な感じもあります。

いわゆるスワローハンドルみたいなモノを意識しつつ、そこまで極端にならないようにデザインされているのかもしれません。

ハンドル幅はかなり広めで、私の身長だと無意識でグリップの一番内側を握りたくなる印象。これにより、車体は細身なのですが、燃料タンクが大きいバイクに乗っているような雰囲気もあります。

シートの高さがありややワイドなので、身長158㎝だと両足つま先のみ接地。ハンドルはかなり幅広かつ外下がりの印象で、大きいバイクに乗っている雰囲気があります。

エンジンは水冷単気筒。車体のデザインはレトロ調ですが、昔のシングルスポーツみたいなドコドコ感はなく、かなりスムーズなフィーリングで、一般道の速度域だけでなく高速道路でも、100㎞/h程度であればそれほど頑張っている感じはありません。

6速100㎞/hだと7000回転くらいなのですが、6速はオーバードライブとしての役割が大きく、そこから先の伸びは緩やか。急な上り坂だと失速してしまうこともあります。最高速は5速のほうが伸びるシーンも多いので、キビキビ走りたいときと燃費を稼ぎたいときで、うまく使いわけるのがオススメです。

ちなみに、XSR125の124㏄エンジンと比較すると、ボアが6㎜拡大されて排気量が31㏄増え、最高出力は15→19PS、最大トルクは1.2→1.4㎏-mに増加。

1~6速のギヤ比や一次減速比、タイヤ外径はすべて同じですが、ドリブンスプロケットを52→48丁に小さくすることで二次減速比(ファイナル)がロングに振られています。排気量アップで馬力とトルクの余裕が増えたため、加速の鋭さよりも車速の伸びを狙った仕様になっています。

こちらも155と125で共通ですが、このエンジンには可変バルブタイミングシステムが採用されており、スロットル開度に応じて7000~7400回転で低中速側と高速側が切り替わるとのこと。

高速側になると、メーター内には「VVA」というインジケーターが点灯するのですが、走っていても境界線のようなものはまったく感じらず、エンジン内部で人知れず仕事をしてくれています。

もちろん155㏄なので、トルク感は薄めなのですが、クラッチをつないだまま極低回転域を使っているときに、ストンとエンストしづらい点も魅力。エンストからの立ちゴケ……というのはありがちなので、この特性は初心者の大きな助けになると思います。

市街地での普段使いから高速道路の短距離移動まで、「意外と普通に走れるエンジン」というのが正直な感想です。

小排気量帯にまで継承される
“ハンドリングのヤマハ”らしさ

 XSR155は、ハンドリングの扱いやすさもバッチリ。いい意味でフロントに重さを感じ、寝かせはじめに少しだけ舵角がついたことを感じさせるのですが、その先で前輪が切れ込みそうな感触が皆無で不安がありません。それでいて、コーナーではしっかり旋回力を発揮。さすがハンドリングのヤマハです!

フロントの重さがある割には、自分が思い描いたラインをトレースしやすく、これは市街地の交差点などでも同様。接地感のわかりやすさによるものなのか、高いところに乗っていることに起因する不安も少ないです。

前後サスはカタめですが、そのおかげもあり、ちょっとした切り返しでフロントの接地感が抜けるとか、変に車体の挙動が乱れるなんてことが極めて少なめ。小排気量帯には、ちょっぴり雑な動きのモデルも多いですが、それらとは一線を画す安定感です。

原付二種のXSR125だと、高速道路や自動車専用道路を走ることができず、これらを頻繁に使うわけではなくても、いざというときに不便。フルカウルのYZF-R15だと、マシンのルックスに頑張っている感が強すぎます。

それらの不満を、すべて解消してくれるのがXSR155。オシャレだけどコテコテに個性を発揮しているわけでもないからサラリと乗れて、幅広いファッションとも合います。価格は53万9000円。デザイン性と走行性能を考えたら、リーズナブルだと感じました。

ヤマハXSR155 カラーバリエーション&ディテール

ライトブルーイッシュグレーメタリック9

ブラックメタリック12

グリーニッシュグレーメタリック2

吸気側の可変バルブタイミングシステム(VVA)を搭載したエンジンは、125と比べてボアが6㎜拡大された仕様。

水冷単気筒エンジンは、バイパス式サーモスタットを採用した冷却システムにより、暖機運転の時間短縮も実現。

フロントブレーキは片押し2ポットキャリパーのシングルディスク式。ベーシックな仕様で穏やかな制動力。

リヤサスはリンク式モノクロス。純正アクセサリーには、シート高が約20㎜ダウンするローダウンリンクもある。

ヤマハ伝統のデルタボックスフレームはスチール製だが、スイングアームは質感にも優れるアルミ製を採用している。

随所にサークルデザインが取り入れられているのも特徴で、マフラーカバーにもさりげなく円形刻印が施される。

変速機は6速リターン式。さすがにクイックシフターは採用しないが、アシスト&スリッパークラッチを備える。

LED テールランプもシンプルなサークル形状にデザイン。レトロな雰囲気とカスタムテイストが与えられている。

燃料タンクは、XS-1 に代表される往年の名車を彷彿とさせる、ライダーの膝当たりにもこだわった形状に。

オーセンティックなルックスの確立にも貢献する、タックロールタイプでフラットな前後一体型シートを採用。

スリムな車体に対して、ハンドルバーはワイド。手前への絞りは少ない。倒立フロントフォークは調整機構ナシ。

丸型メーターは、ネガポジ反転表示でシンプルなデザインだが、ギヤ段数や時刻や燃費などをマルチ表示。


※本記事はYAMAHA [Y’S GEAR]が提供したもので、一部プロモーション要素を含みます。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。