![バイクのエンジン](https://young-machine.com/main/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
●文:ライドハイ編集部(根本健) ●写真:藤原らんか
排気量は“エンジンが1回に吸気できる容量”のこと
車検があるとかないとか、あるいは運転免許でもバイクのエンジンの大きさで制限など、さまざまに区分されているのは、ご存じのとおり。
そのエンジンの大きさを表すのが“排気量”で、250ccとかナナハン(750cc)などと呼んでいるが、それはいったいどこの大きさなのか?
そもそもエンジンは、ガソリンと空気の混合気を吸って圧縮し、爆発を経てそのエネルギーを回転に換え、乗っているライダーが操縦して走っている。
この燃焼させる吸気を、ピストンが密閉されたシリンダーの中で下降するとき、生じる負圧に合わせて開いた吸気バルブから吸い込む。この吸い込める1回の吸気量を、250cc等の容積で表すのだ。
それがどこの部分か? 数多くの部品で構成されているなかに、水鉄砲や空気入れの手押しポンプのような仕組みがあって、往復しているピストンの動きがクランクで回転に換えられているのを、イラストから想像してほしい。
1回に吸える容量は、ピストンの直径面積が往復する円柱の長さ容積
ひとつの気筒、つまり1組のピストンとシリンダーで、ピストンが往復する容積が、1回の吸気で吸い込み燃焼させる混合気ということになる。
わかりやすくするために、茶筒でもポテトチップスでも良いので、手に取れる円柱状の筒をイメージしてみよう……
※本記事は2022年5月5日公開記事を再編集したものです。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
ライドハイの最新記事
[A] より剛性を高め、スムーズな動きを追求るために開発された フロントのサスペンション機構、“フロントフォーク”には正立タイプと倒立タイプがある…と聞いて、何のこと? と思われた方は、まず写真を見て[…]
メッキのトラスフレームに2スト200cc単気筒。レプリカのバイクブームに迎合しないフィロソフィ 1980年代半ばはバイクブーム真っ只中。レーサーレプリカが乱舞し、毎年フルモデルチェンジが繰り返され、ユ[…]
ひとつのカム/ふたつのカム カタログや試乗記事の最後に掲載されているスペック(仕様)で、エンジン形式の最初に「DOHC」とか「OHC」と表記されているのはご存じのはず。 このDOHCは「ダブルオーバー[…]
[A] 軽いことにデメリットはありません。ただ…好みのバイクに出会えるか? 正直に言って、ボクも大きくて重いバイクの扱いには腰が引けています。乗って走り出してしまえば気になりませんが、停車時の押したり[…]
1962年にGPマシンを市販してしまうホンダ… ファンの脳裏に焼き付いて離れなかった超精密マシン ホンダは1962年、世界GP挑戦のカテゴリーを50ccにまで拡げた。 50ccという小排気量は、爆発回[…]
最新の関連記事(ビギナー/初心者)
[A] より剛性を高め、スムーズな動きを追求るために開発された フロントのサスペンション機構、“フロントフォーク”には正立タイプと倒立タイプがある…と聞いて、何のこと? と思われた方は、まず写真を見て[…]
汚れたら/臭くなったら洗うのではなく、手入れは定期的に 近年は地球温暖化の影響もあり、真夏は35度以上の猛暑日が続くことも珍しくありません。とくにライダーは日光を直接体に受け続けることになるので、こま[…]
1分でわかる記事ダイジェスト 「腐ったガソリン」とは、どんな状態のこと? 時間経過とともに燃料の品質が低下して変質したガソリン。放置すると、ドロドロを通り越してガム状の固形物へと変化。軽度の劣化であれ[…]
1分でわかる記事ダイジェスト “M”シリーズの第3弾がデビュー! M 1000 XR モビリティリゾートもてぎで開催されていたBMW Motorradのメディア試乗会にて、デビューしたばかりのM 10[…]
[A] スポーツ性を追求するなら1本ショック。2本ショックはルックス重視 昔ながらのネイキッド系のバイクの多くが今も2本ショックユニット仕様ですが、これはオートバイらしい伝統的なルックスを重視している[…]
最新の関連記事(メカニズム/テクノロジー)
[A] より剛性を高め、スムーズな動きを追求るために開発された フロントのサスペンション機構、“フロントフォーク”には正立タイプと倒立タイプがある…と聞いて、何のこと? と思われた方は、まず写真を見て[…]
ひとつのカム/ふたつのカム カタログや試乗記事の最後に掲載されているスペック(仕様)で、エンジン形式の最初に「DOHC」とか「OHC」と表記されているのはご存じのはず。 このDOHCは「ダブルオーバー[…]
弁方式がSOHC2バルブの2ストローク……だと?? カワサキモータースが2022年12月26日に出願し、2024年7月8日に公開となった特許には、「2ストロークエンジン」の名称が与えられていた。新規の[…]
ほどよく滑りやすく、ほどよく滑りにくい?? 最新のスポーツバイクのシートには、座面にさまざまな素材が使われている。タックロールを入れてクッション性と滑りにくさを両立していた昔ながらの座面の、お尻が沈み[…]
[A] スポーツ性を追求するなら1本ショック。2本ショックはルックス重視 昔ながらのネイキッド系のバイクの多くが今も2本ショックユニット仕様ですが、これはオートバイらしい伝統的なルックスを重視している[…]
人気記事ランキング(全体)
メーター読み145km/hが可能なYZF-R15 高速道路も走れる軽二輪クラス。排気量で余裕のあるYZF-R25が有利なのは当たり前である。ただR25とYZF-R15の比較試乗と聞いて誰もが気になるの[…]
1分でわかる記事ダイジェスト 「腐ったガソリン」とは、どんな状態のこと? 時間経過とともに燃料の品質が低下して変質したガソリン。放置すると、ドロドロを通り越してガム状の固形物へと変化。軽度の劣化であれ[…]
通勤エクスプレスには低価格も重要項目! 日常ユースに最適で、通勤/通学やちょっとした買い物、なんならツーリングも使えるのが原付二種(51~125cc)スクーター。AT小型限定普通二輪免許で運転できる気[…]
バイクに積載義務のあるものとは? 車検証や自賠責保険証等の書類 積載義務違反で重い罰則が科せられるものの代表は“書類”です。バイクには使用時に以下の書類を備え付けなくてはなりません。 車両登録書(車検[…]
アクスルシャフト位置がピタリと決まる! “お助けリフターA”はリヤタイヤ着脱の必須アイテム リンクまわりの清掃やハブダンパーのチェックなど、リヤタイヤを外せばできると分かっていても、「タイヤの着脱が面[…]
最新の投稿記事(全体)
押し引きで熱い! 座ると熱い! そんなシートの熱さをどうにかしたい… ツーリングや街乗りにかかわらず、真夏のバイクは炎天下に駐輪していた後に触るのが最初の大きな関門になる。押し引きでシートに触れば手の[…]
ポイントはリヤタイヤと床面との空間。リフト量が少ないほどスタンド操作が軽く車体も安定する ガレージやサーキットのパドックで、バイクにスタンドをかけた状態で前後左右自由に移動できるのが、ガレージREVO[…]
SHISEIDO(資生堂) クリアサンケアスティック 日焼け対策といえば、まずは日焼け止めを塗ることが何より大切です。日焼け止めと言ってもさまざまな種類がラインナップされていますが、昨今人気を集めてい[…]
サンダルでの運転はダメ…では、半袖半ズボンのようなラフな格好は? たとえば、頭の蒸れが気になったからとヘルメットを脱いでしまった場合、乗車用ヘルメット着用義務違反が適用され、違反点数1点が科されます。[…]
メーター読み145km/hが可能なYZF-R15 高速道路も走れる軽二輪クラス。排気量で余裕のあるYZF-R25が有利なのは当たり前である。ただR25とYZF-R15の比較試乗と聞いて誰もが気になるの[…]