HONDA VT250F 1986~1987model

250cc・4ストVツインで43馬力?! VT250Fのファイナルは緻密な進化で汎用性を拡げる!

250cc・4ストVツインで43馬力?! VT250Fのファイナルは緻密な進化で汎用性を拡げる!

●記事提供: ライドハイ編集部 ●文:根本健 ●写真:ホンダ

4気筒CBR250との棲み分けでさらに長期モデル化の一途へ!

ホンダが1982年5月にリリースしたVT250Fは、パワフルな2スト勢に対抗できる唯一の存在として瞬く間に10万台を突破するベストセラーとなった。

レッドゾーンが12,500rpmとGPマシン並みの高回転ハイメカは、35psと2ストと肩を並べるパフォーマンス。

その2年後に何と40PSと大幅にパワーアップ。しかも発生回転域はさらに高い12,500rpmで、レッドゾーンも13,500rpmと強烈な猛アピールだった。

しかしその後に250スポーツを取り巻く状況は大きく変化、250ccでも4気筒が注目を浴びるようになり、ホンダからもカムギヤトレーン搭載のCBR250Fourが登場。

そうなるとVT250Fを競合させるわけにはゆかず、ホンダはVツインをよりスタンダードなベーシック・スポーツとしての位置づけを与えた。

それがご覧のエアロフォルムで、アンダーカウルも装着して空力でゆとりある走りをイメージさせたのだ。

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