
最後発の意地を賭け超高回転を許容する新4気筒と本格派足まわりで構築!
1980年代に日本国内で吹き荒れた空前のレーサー・レプリカ・ブーム。
しかしカワサキだけが、その熱き戦線へ参画していなかった。
そもそも国内レースへワークス参戦していないため、レプリカのベースが存在していないこともあったが、ライバル・メーカーたちとは距離を置いたスポーツ・ツーリングや、とくに250ccでは2気筒の優位性を謳い独自のモデル投入を展開して成功を収めていたからだ。
しかし1989年、さすがにカワサキファンの期待に応えようと、国内レース参戦と共にレプリカのZXRシリーズをリリース、250ccから400cc、そして750ccクラスとラインナップ、中でもZXR250は他がビギナーを意識した仕様と違い、すべてに400や750と同一レベルという豪華バージョンで一線を画していた。
新規に開発された前傾35°のDOHC16バルブ4気筒は、48×34.5mmの249cc、45PS/15,000rpmに2.6kgm/11,500rpm。
レッドゾーンが超高回転の19,000rpm、これが常用される前提で開発されていて、動弁系を小さく軽く挟み角もIN側EX側ともに15°で気鋭のレーシングエンジンそのもの。
セミフラット負圧ピストン内蔵のダウンドラフトキャブレターは400ccクラス並みの30mm径(SP仕様は何と32mm径!)。
それでいて、驚くほど低い回転域からトルクを感じさせる力強さには唖然とさせられた。
フレームも目の字断面にリブが内蔵されたアルミのe-BOXフレーム。
そしてリヤサスのアッパーマウント部分には、20mmの車高調整ができるアジャスターが標準仕様と、レーシングマシンにしか見られないプロ設定だ。
そして250ccクラスでは初の倒立フォークと、どれをとっても超弩級。
因みにカウルのスクリーン近くで蛇腹ホースに結ばれた吸気口は、ZXR400と750でラム圧をキャブに与えるインレットだったが、ZXR250では単にシリンダーヘッドまわりを冷却するエアフローで、エアクリーナーへの吸気はアンダーカウルに設けたエアスクープからという独自の設定だった。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
ライドハイの最新記事
鈴鹿8耐でV4に勝つ750インライン4開発に単を発した操る面白さでライディングする新次元のスーパースポーツFireBlade! 1992年に登場したCBR900RR FireBladeは、それまでトッ[…]
世界をリードしたCB、CBR、VFR、RVFの歴史を積み上げた経験とこだわりのありったけを注ぎ込む! スーパーブラックバード。米空軍で超高々度を偵察飛行する目的で開発された最高速度記録3529.56k[…]
2バルブで半球形燃焼室のツイン点火プラグ! 1989年のゼファー(400)が火をつけたネイキッド・ブーム。 カワサキは1990年にゼファー750、そして1992年にはゼファー1100とビッグバイクでも[…]
不朽の名車KATANAのレプリカで、尖ってないスポーツモデルをリリース! スズキといえばKATANA……国産4メーカーが揃ってビッグバイクへチャレンジして肩を並べた1970年代を過ぎて、スズキはスペッ[…]
ネオレトロなロケットカウルへの郷愁を巧みなグラフィックで新しさへと巧みに演出! 1989年、スズキは1レーサーレプリカ全盛だった頃に感性も価値観も異なる、オトナを意識した都会的な新ネイキッド、BAND[…]
最新の関連記事(カワサキ [KAWASAKI] | 名車/旧車/絶版車)
400cc4気筒ブームの立役者、第3世代の直4を実現したカワサキの戦略 Z1/Z2系からZ650のザッパー系に続くカワサキ直4の第3弾がZ400FX。1980年代初頭に日本で巻き起こった空前のバイクブ[…]
この記事はヤングマシン2008年10月号に掲載されたものを再編集して構成しています。 レプリカ全盛期に違う視点を持つ男がいた 1986年4月、それまでイギリスへ赴任していた中島直行氏が、日本国内でのマ[…]
時代の変化に逆らえず販売期間はわずか3年 後継機種のZ1100Rを含めると、シリーズ累計生産台は約6800台。王道ではない派生機種と考えれば、これは立派な数字だろう。そんなシリーズがわずか3年で市場か[…]
Z400FX試乗:雰囲気満点のコンパクトMK II まさに僕が中免取り立ての頃に一世を風靡したバイク。 当時は何てでっかいんだと思っていたのに、今見るとかなりコンパクト。でも、あの当時は限られた免許で[…]
ドゥカティの手法とよく似た展開で登場 レーサーレプリカ=クローズドコースでの運動性能を徹底追及したモデル。世の中にはそう考える人がいるけれど、レーサーレプリカを直訳すれば、競技車両の複製だから、必ずし[…]
最新の関連記事(名車/旧車/絶版車)
特殊シリコーン被膜で穴を埋めてサビを防ぐメッキングの可能性を追求 平滑で均一に見えるクロームメッキ被膜には無数の穴があり、そこから浸入した水分によりサビが生じるメカニズムに注目し、特殊シリコーン被膜で[…]
400cc4気筒ブームの立役者、第3世代の直4を実現したカワサキの戦略 Z1/Z2系からZ650のザッパー系に続くカワサキ直4の第3弾がZ400FX。1980年代初頭に日本で巻き起こった空前のバイクブ[…]
伝説のチューナー「スーパーモンキー」 東大阪市に拠点を構えていたチューニングショップ「スーパーモンキー」は、ミニバイクという小さな世界において極限性能を追求した異端の存在だ。その頂点に位置するのが「ス[…]
スズキSV650 ABS試乗レビュー この記事では、惜しまれつつ生産終了となったスズキのVツインミドルネイキッド、SV650について紹介する。1999年の初代SV650、2003年の2代目SV650、[…]
ヤマハポッケをレストア中 ヤマハの小さなレジャーバイク「ポッケ」のレストアが進行中です。 元の状態は、まぁ控えめに言って半分“鉄くず状態”。詳しい様子はYouTubeで見ていただくとして、とにかく最初[…]
人気記事ランキング(全体)
伝統と革新が交差する、息を呑むほど美しいシルエット 「外車はデザインが良いけれど、ポジションがキツそうで乗るのをためらってしまう」。そんな不安を抱えるライダーの前に新型モンスターを置けば、ひと目でその[…]
プライベーターに近いチームが、コルベットとともに次々と実績を積み上げた RED=レース・エンジニアリング&デベロップメントというと本格的なファクトリーを想像しがち。ですが、当初ダナ・イングリッ[…]
混合燃料用から始まったエーゼット製燃料添加剤 未燃焼ガソリンや劣化したオイル、添加剤成分の残りなどが燃焼室やピストン、バルブに付着するデポジットは、エンジンにとって面倒な存在だ。デポジットは空燃比や燃[…]
収納力と走りが進化した唯一無二のクロスオーバーNC750X ホンダのNC750Xは、経済性に優れる745cc並列2気筒エンジンを搭載し、日常の移動から長距離ツーリングまで快適にこなすオールラウンダーと[…]
電子制御で生まれ変わった400cc単気筒の傑作DR-Z4S/4SM かつて4ストロークモトクロッサーの潮流の中で誕生し、多くのファンを魅了したDR-Z400SとDR-Z400SM。厳しい排出ガス規制に[…]
最新の投稿記事(全体)
シュアラスターといえば、カーシャンプーやボディワックスをはじめとした洗車・カーケア用品でおなじみのブランド。しかし同社のラインアップには、愛車のコンディション維持や性能向上をサポートするケミカル用品も[…]
進化を止めないZ900RS。電子制御を獲得した2026年モデルの魅力 大人気のヘリテージネイキッドZ900RSは、2026年モデルでフルモデルチェンジに匹敵する大幅なアップデートを受けた。エンジンは新[…]
タンク形状とサブフレームの刷新。2kg減が生み出す極上の一体感 「マシンのポテンシャルは高いが、タンクのホールド感にもう少し自然さが欲しい」。そんな従来モデルに対するライダーの微細な感覚に、KTMの技[…]
小椋藍、チェコGPで日本人6年ぶりのPPを獲得。フィニッシュでも2位! 見えてきた「夢の頂点」への課題 小椋藍選手(SuperFile Trackhouse MotoGP Team)が大活躍したMot[…]
収納力と作業性を両立するワイドな天板。オシャレなステンレスパネルも魅力 ガレージの使い勝手を左右するカギを握っているのは収納だ。今は手持ちの工具が少なくても、ガレージでできる作業が増えれば必要な工具も[…]
- 1
- 2














































