●記事提供: ライドハイ編集部
超シンプルな構成で、937ccにもかかわらず車重166kgを達成
モンスターのデビューは1993年。それまで前傾セパレートハンドルのスーパースポーツ専業メーカーに見られていたドゥカティが、このモンスターの登場によって幅広いバイク・ファンの心を掴み、現在の多様なカテゴリーを展開するトップブランドへと押し上げた立役者でもある。
そのモンスターが2020年に次世代モデルを発表、翌2021年から日本でも販売がスタートして2年が過ぎた。
昨秋に走りの装備をアップグレードしたSPモデルが加わるなど進化を続けているが、2024年への新色ICEBERG WHITEも発表され、徐々に入荷ペースも改善されつつあるので、これを機にお奨めバイク最右翼、新型モンスターの魅力についてまとめてみよう。
何といっても圧倒的なのが、僅か166kgという軽さ。最新スーパーバイクのパニガーレで開発された、ステアリングヘッドとエンジン前方を結んだだけのアルミ製フロントフレームのみで、エンジン本体を強度メンバーとした超シンプルな構成だ。
シート部分を支えるサブフレームも、最先端のGFRP(ガラス繊維ポリマー)という軽い非金属製。素材にコストをかけ巧みな設計によって得られた166kgという軽さは、国産バイクだと400ccクラス以下の250ccクラスに匹敵する。
ほぼ単気筒エンジン幅でリーンが軽快なLツイン
そしてドゥカティに乗ったことのないライダーには想像もつかないほど、リーンなどバイクの操作が呆気ない軽さなのだ。最大の要因はLツインというエンジン形式。
90°のVバンクは、ふたつのピストンがクランクピンを共有。つまり500cc単気筒にコンロッド1本分の幅がプラスされただけの、超スリムなエンジン幅に収まる。エンジンが左右へ張り出していなければ、慣性質量が少ないので動きは軽快になる。
つまり400ccより車重も軽く、実際に走り出しても400ccにはあり得ない軽やかさで操れるのだ。
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