
1980年代の熱狂を現代に呼び覚ます流麗なフォルムと、最新の直4エンジンを搭載して登場したホンダの新フラッグシップ「CB1000F」。その洗練された走りに魅了されるライダーは後を絶たない。しかし、このマシンの本当の面白さを味わい尽くすには、ライダーと車体を繋ぐ「ポジション」の最適化が必要不可欠だ。今回は、CB1000Fの秘めた闘争心を呼び覚まし、あなたとマシンを完全に一体化させる「ウッドストック製バックステップキット」の真価を紹介する。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:ウッドストック
現代に蘇った伝説。CB1000Fが放つ圧倒的な包容力と野性
2025年11月に待望のデビューを果たした「CB1000F」、そして2026年1月に上級モデルとして追加された「CB1000F SE」。かつての名車CB750Fをモチーフとした美しいボディラインに、スーパースポーツ譲りの999cc直列4気筒エンジンを抱くこのマシンは、まさにホンダCBシリーズの頂点にふさわしいオーラを放っている。
最高出力124psを絞り出すエンジンは、低回転から高回転まで谷のないスムーズな特性を持ち、市街地からロングツーリングまであらゆるシーンで極上の快適性を提供してくれる。さらに、SHOWA製SFF-BPフロントフォークや6軸IMUといった最先端の装備が、リッタークラスの巨体を意のままに操る手助けをしてくれる。この「圧倒的な包容力」こそが、CB1000Fの最大の魅力だ。
スーパースポーツ譲りのエンジンと幅広いシーンに対応する車体 CB1000Fは、ホンダの代表的なプロダクトブランド「CB」のフラッグシップモデルと位置づけられている。 スーパースポーツモデルのエンジンを[…]
最高のエンジンを持て余さないための「ポジション」という課題
しかし、CB1000Fの懐が深いからこそ、走り込んでいくうちに直面する課題がある。それが「ライディングポジション」だ。万人向けにセットアップされた純正のステップ位置は、長距離を疲労なく走るのには適しているが、ワインディングで積極的に荷重をかけ、コーナーの奥深くへ車体を寝かし込んでいきたい時には、やや踏ん張りが効きにくいと感じる瞬間がある。
「もう少しステップが後ろで高ければ、下半身でしっかり車体をホールドできるのに」。そんなわずかなズレが、スポーツライディングにおける心理的なリミッターとなってしまう。マシンが持つ限界性能が高いからこそ、ライダーの身体とバイクがうまくフィットしていなければ、そのポテンシャルを本当に「使い切る」ことはできないのだ。
人馬一体の境地へ。ウッドストックが叶える「自在な操作性」
このもどかしさを解消してくれるひとつの答えが、レースシーンで培われた高い技術力を持つウッドストックから発売された「CB1000F/SE オートシフター装着車用 バックステップキット」だ。
このステップなら、ライダーの体格やライディングスタイルに合わせた緻密なセッティングが可能になる点。「50mmUp/60mmBack」「50mmUp/70mmBack」「60mmUp/30mmBack」「60mmUp/70mmBack」という4つのポジションから、もっとも自分が「しっくりくる」位置を選ぶことができる。
ステップが最適な位置に収まると、下半身でのニーグリップが自然と強固になり、腕の無駄な力が抜ける。すると、ブレーキング時の安定感が増し、コーナー脱出時にはリヤタイヤのトラクションをダイレクトに感じ取れるようになる。つまり、恐怖心や違和感が消え去り、CB1000Fを文字通り「手足のように自由に操る歓び」だけが残るのだ。
オートシフター対応の機能美と、所有欲を満たす造形
さらに特筆すべきは、CB1000F SEに標準装備されている(またはCB1000Fにオプション装着した)「クイックシフター(オートシフター)」に完全対応している点だ。
クラッチレスでギアを繋いでいくあの小気味よい加速感を一切損なうことなく、よりスポーティーなシフトフィールを楽しむことができる。また、よりアグレッシブな走りを探求するライダーのために、別売りのキット(税込1万3640円)を追加すれば逆チェンジにも対応可能となっている。
カラーリングは、足元を精悍に引き締める「オールブラック」と、メカニカルな輝きを放つ「オールシルバー」の2色が用意されている。流麗なCB1000Fの車体デザインを邪魔することなく、むしろ上質なアルミ削り出しの造形美が、大人のカスタムマシンとしての品格を押し上げてくれる。
価格は8万1400円(税込)。万が一の転倒時も、構成部品を1点から補修用として購入できる安心感は、長く付き合う上でとても心強い。
CB1000Fは、ただ眺めているだけでも美しいバイクだ。しかし、ウッドストックのバックステップを装着し、自分だけのポジションを見つけ出した瞬間、見慣れたいつものワインディングが、最高のエンターテインメント空間へと姿を変えるだろう。走りの一歩先を目指したいなら、導入を検討してみてはいかがかな。
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