
スポーツツアラーとアドベンチャーのいいとこ取り。そんなスズキのクロスオーバーモデル「GSX-S1000GX」が一部仕様変更を受けて2026年4月23日に発売される。最大のトピックは、高速巡航時の安定性を劇的に高める「ウイングレット」の追加だ。スズキ初となる電子制御サスペンション(SAES)との相乗効果で、長距離移動の疲労感は過去のものに。どんな路面でも思いのままに駆け抜ける、楽しい旅の相棒となる一台だ。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:スズキ
休日のツーリング、帰りの疲労感から解放されたい
休日のリフレッシュのためのツーリング。だが、帰りの高速道路に乗る頃には全身がバキバキになり、「明日の仕事、しんどいな…」とため息をついた経験はないだろうか。
荒れた路面での絶え間ない振動や、高速走行時の風圧によるふらつきは、ライダーの体力を容赦なく削っていく。そんな「疲労の蓄積」という悩みを、テクノロジーの力で根本から解決してくれるのが、スズキの新型「GSX-S1000GX」だ。
悪路をなめらかにいなす電子制御サス
道中の突然の荒れたアスファルトや未舗装路。ふだんなら身構えてしまうシチュエーションでも、このマシンなら思わずニヤリとしてしまうことだろう。
秘密は、スズキ二輪車で初採用された電子制御サスペンション「SAES」と、路面状況に応じてサスの制御量を自動で切り替える独自プログラム「SRAS」の組み合わせだ。路面の凸凹を検出して、不快な振動の発生を抑制。アップライトな乗車姿勢とも相まって、腰や腕への負担をあまり感じずに済むというわけだ。
高速道路で真価を発揮!新採用ウイングレットの威力
2026年モデルの仕様変更でもっとも注目すべきは、新たに装備された「ウイングレット」だ。近年、スーパースポーツモデルでトレンドとなっているこの空力パーツが、ツアラーにどれほどの恩恵をもたらすのか。特に効果を感じられるのは、高速道路でのクルージングだろう。
直進安定性が増す上に、スロットル操作なしで速度を維持したままシフトチェンジできるスマートクルーズコントロールも完備。長距離移動もラクラクだ。
ベテランも唸る、緻密な電子制御の包容力
「電子制御の介入は面白みを削ぐ」なんていうのは、もはや昔話。出力特性からトラクションコントロール、サスペンションの減衰力までを統合管理する「SDMS-α」は、まるで優秀な黒子のようにライダーをサポートしてくれる。
コーナーにオーバースピードで進入してしまった時でも、傾きを検知してABSを作動させるモーショントラックブレーキシステムが、意図したラインのトレースを静かにアシスト。ライディング歴を問わず、誰もがプロのテストライダーになったかのような自在なコントロール感を味わえるというわけだ。
好奇心を満たす旅をともに
スポーツバイクの鋭い走りと、アドベンチャーの快適性。相反する2つの要素を、最新の電子制御と空力テクノロジーで見事に融合させた「GSX-S1000GX」。
価格は211万2000円と決して安い買い物ではないが、このマシンがもたらす疲労知らずの体験と、どこまでも走り続けたくなるワクワク感がたまらない一台だ。ETC2.0車載器も標準装備されており、納車されたその日から果てしない旅へ出発可能。さあ、新たな相棒とともに旅に出かけよう。
SUZUKI GSX-S1000GX COLOR VARIATION
SUZUKI GSX-S1000GX SPECS
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型式 | 8BL-EK1AA |
| 全長 / 全幅 / 全高 | 2,150mm / 925mm / 1,350mm |
| 軸間距離 / 最低地上高 | 1,470mm / 155mm |
| シート高 | 830mm |
| 装備重量 | 232kg |
| 燃料消費率(定地燃費値) | 20.8km/L(60km/h) 2名乗車時 |
| 燃料消費率(WMTCモード値) | 16.2km/L(クラス3、サブクラス3-2) 1名乗車時 |
| 最小回転半径 | 3.2m |
| エンジン型式 / 弁方式 | DTB1・水冷・4サイクル・直列4気筒 / DOHC・4バルブ |
| 総排気量 | 998cm³ |
| 内径×行程 / 圧縮比 | 73.4mm×59.0mm / 12.2:1 |
| 最高出力 | 110kW〈150PS〉 / 11,000rpm |
| 最大トルク | 105N・m〈10.7kgf・m〉 / 9,250rpm |
| 燃料供給装置 | フューエルインジェクションシステム |
| 始動方式 | セルフ式 |
| 点火方式 | フルトランジスタ式 |
| 潤滑方式 | 圧送式ウェットサンプ |
| 潤滑油容量 | 3.4L |
| 燃料タンク容量 | 19L |
| 使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン(E10ガソリン対応) |
| クラッチ形式 | 湿式多板コイルスプリング |
| 変速機形式 | 常時噛合式6段リターン |
| 変速比 | 1速: 2.562 / 2速: 2.052 / 3速: 1.714 / 4速: 1.500 / 5速: 1.360 / 6速: 1.269 |
| 減速比(1次 / 2次) | 1.553 / 2.588 |
| フレーム形式 | ダイヤモンド |
| キャスター / トレール | 25.5°/ 97mm |
| ブレーキ形式(前 / 後) | 油圧式ダブルディスク(ABS) / 油圧式シングルディスク(ABS) |
| タイヤサイズ(前 / 後) | 120/70ZR17M/C(58W) / 190/50ZR17M/C(73W) |
| 舵取り角左右 | 31° |
| 乗車定員 | 2名 |
| 排出ガス基準 | 平成32年(令和2年)国内排出ガス規制に対応 |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(GSX-S1000GX)
電子制御サスペンション採用のGXにウイングレット新採用でさらなるスタビリティを スズキは欧州で、2005年型GSX-R1000(通称K5)由来の4気筒エンジンを搭載するクロスオーバーツアラー「GSX-[…]
GSX-R1000由来の4気筒スポーツツアラーにアドベンチャーの自由度を融合 スズキは、2005年型GSX-R1000(通称K5)由来の4気筒エンジンを搭載するクロスオーバーツアラー「GSX-S100[…]
ワイルドさも残る洗練のクロスオーバー スズキの量産バイクで初めて電子制御サスペンションを採用したGSX-S1000GX(以下GX)は、前後17インチホイールを履いたクロスオーバー・アドベンチャー。欧州[…]
スズキは、ユーザー参加型イベント「GSX-S/R Meeting 2024」を2024年10月20日に、スズキ浜松工場内の特設会場にて初開催すると発表した。 詳細は未発表だが、スズキ製バイクを数多く生[…]
アップグレード版のGSX-S1000GXスポーツとGSX-S1000GXツーリング スズキイタリアが3つの特別仕様モーターサイクルを発表。お披露目の場となったのは、ベローナで1月19日~21日に開催さ[…]
最新の関連記事(新型アドベンチャー/クロスオーバー/オフロード)
カワサキ「ヴェルシス1100 SE」2027年モデルは2026年10月17日発売!価格は212万3000円で据え置き カワサキが誇る大型クロスオーバーモデル「ヴェルシス1100 SE」の2027年モデ[…]
ダカールラリー直系の設計思想!ファクトリービルドで誕生した本格ラリーマシン 世界で最も過酷なラリーレイドであるダカールラリーにおいて、数々の金字塔を打ち立ててきたKTM。これまで多くのプライベーターや[…]
創立105周年の節目と未来へ繋ぐマンデッロ新拠点の完成を祝福 イタリア・レッコ県マンデッロ・デル・ラーリオにおいて、現地時間の2026年9月3日、モト・グッツィの新しい歴史の扉を開く特別なアニバーサリ[…]
欧州の砂漠8000kmを走破した本物。ADX 250が体現する「リアルクロスオーバー」の骨格 SYM ADX 250は、車検のない日本の軽二輪クラス(126〜250cc)の税制・登録メリットに適合させ[…]
アッパーまでライムグリーンに染まったニューグラフィック VERSYS 650は、オンロード性能に主軸を置きつつ、多様な路面状況の変化にも対応できる走破性を備えたカワサキのミドルクラス・マルチパーパスだ[…]
人気記事ランキング(全体)
ミケロットとともに、数々の名作を世に送り出したフェラーリ そもそも、ミケロットとフェラーリの関係は1970年代まで遡ります。当時、ランチアのワークスラリーカーのチーフメカを務めていたジュリアーノ・ミケ[…]
ワイルドなクルーザーだけど快適で操縦しやすいライディングポジション カワサキのエリミネーターシリーズは、さまざまな排気量帯とエンジン形式で’80年代から展開されてきたクルーザー。現行の国内モデルは、「[…]
下町の匠が挑む新ジャンル!丸ハンドルと全天候型ボディを持つ「Blue Jay」 スーパーコンピュータの冷却配管部品やオリンピック競技用機材などを手がけてきた西川精機製作所。同社が開発した「Blue J[…]
栄光のチャンピオン・レプリカだったが…… Γの登場で活気づいたレプリカ戦線に勇んでカワサキも参入する。’84年に投入されたKR250は、異彩を放つタンデムツインを搭載。シリンダーを前後に配置し、並列2[…]
カラーも成熟のスペックも継承したカワサキ「W800」2027年モデル カワサキの伝統的ブランド「W」の長兄として、空冷バーチカルツインの造形美を現代に伝える「W800」に2027年モデルが登場した。2[…]
最新の投稿記事(全体)
F450GSが今年のヒーローモデル! BMWライダーの夏の終わりを彩る風物詩としてすっかり定着したBMW MOTORRAD DAYS JAPAN。今年は長雨と台風の影響で大荒れ…となったのは前日までの[…]
第1弾「Vision」:トップみずからガレージで油に塗れる!? CEOの激アツな素顔 第1弾の主役は、なんとBMW Motorradのトップを務めるマーカス・フラッシュCEO。オーストリアにあるプライ[…]
復刻版ではない「当時の現物」。時代を駆け抜けた純正パーツが今蘇る 旧車のレストアや日常のメンテナンスにおいて、最も入手が困難で頭を悩ませるのが、外装の印象を決定づける細かな純正パーツの確保である。市場[…]
ハウジングのCEMメッキと3分割式アペックスシール デビュー時には2/4輪界の革命機と呼ばれたロータリーエンジン。ただし開発元のNSU自身も’59年の時点ではロータリーエンジン車を量産した経験はなかっ[…]
20年以上の歴史をもつ店内はさすがの品揃え。これぞTHEバイク用品店! アパレルはもちろん、ソフトもハードパーツも盛りだくさん!! オープン当初からこの感じは、なーんにも変わりません。 THEバイク用[…]
- 1
- 2













































