
いよいよ本格的なツーリングシーズンに突入する2026年4月、各メーカーから革新的な最新技術を搭載したニューモデルや、洗練されたデザインが魅力の新型車が続々と登場する。話題の「Eクラッチ」と電子制御スロットルを初めて組み合わせたホンダの大型モデルから、マイルドハイブリッド機構を備えたヤマハの原付二種、さらにはMotoGPの技術を注ぎ込んだKTMのスーパースポーツまで、ライダーの心を揺さぶるラインナップが揃った。この春の注目モデルたちを発売日順に一挙紹介しよう。
●文:ヤングマシン編集部
4/4:ドゥカティ「スクランブラー・ナイトシフト・エメラルド」
ドゥカティの人気ネオクラシックモデルに、都会の夜を彩る新色「スクランブラー・ナイトシフト・エメラルド」が追加され、4月4日に発売となる。派手さを抑えた深みのあるグリーンが、フラットシートやバーエンドミラーといったカフェレーサースタイルをより一層上品に引き立てている。
2023年に進化した第2世代の軽量な車体と、最高出力73psを発揮する熟成の803cc空冷Lツインエンジンの組み合わせは扱いやすさも抜群だ。スーツ姿でもサラリと乗りこなせるような洗練されたデザインは、日常の移動を映画のワンシーンのように変えてくれる一台で、価格は159万円に設定されている。
ネオクラの極み!“静謐なエレガンス”を纏った都会派スクランブラー ナイトシフトといえば、カフェレーサー的なフラットシートやバーエンドミラー、そしてスポークホイールが生み出す「夜のストリート」感が持ち味[…]
4/16:ホンダ「CB750ホーネット E-Clutch」
ホンダのスポーツネイキッド「CB750ホーネット」が、先進のクラッチ制御システムを搭載した「E-Clutch」仕様へと進化し、4月16日に発売される。最大のトピックは、電子制御スロットル(TBW)とEクラッチが初めて組み合わされたことだ。
これによりオートブリッパーが作動し、シフトダウン時のエンジン回転合わせをマシンが自動で行ってくれるため、よりスムーズで素早いシフトワークが可能となった。また、今回のモデルからデザイン性を高めるアンダーカウルが新たに標準装備され、カラーバリエーションも一新。価格は従来モデルから11万円アップの114万9500円となっている。
よりスムーズで素早いギヤシフトが可能に! クラッチコントロールを自動制御しながら、ライダーの手動操作がいつでも介入可能な先進のクラッチ制御システム「Honda E-Clutch」の進撃が止まらない! […]
4/23:ホンダ「XL750トランザルプ E-Clutch」
754cc並列2気筒エンジンを搭載するホンダの本格アドベンチャー「XL750トランザルプ」にも「E-Clutch」仕様が登場し、4月23日に発売される。ホーネット同様、電子制御スロットルとEクラッチの初タッグにより、スポーティーな走りから低速での街乗りまで、シームレスなシフトチェンジが可能になった。
さらに2026年モデルでは、オフロード走行でエンジン下部を保護する大型アルミ製スキッドプレートを新たに標準装備。これに伴い最低地上高は195mmに変更されている。新色マットブラックも追加され、タフな印象をより高めた仕上がりで、価格は11万円アップの143万円だ。
電スロ(TBW)とEクラッチの組み合わせはホーネットとともに初! トランザルプにもEクラッチ仕様が登場! 同時デビューのCB750ホーネットと同じく、ライダーのスロットル操作を電気信号に変換し、スロッ[…]
4/24:ヤマハ「FAZZIO」
ヤマハから、レトロポップなデザインが目を引く原付二種の新型スクーター「FAZZIO(ファツィオ)」が4月24日に発売される。最大の特徴は、発電機とスターターモーターを兼ねたSMGを活用し、発進時から3秒間だけ駆動力をアシストする「パワーアシスト機能」を搭載していることだ。
四輪のマイルドハイブリッドに相当するこの機能により、スムーズな発進加速を実現しつつ、WMTCモードで56.4km/Lという優れた燃費性能を誇る。足つきの良い765mmの低シートや、スマートフォン連携機能付きメーター、ヘルメットが収まる19.1Lのシート下トランクなど実用装備も充実し、価格は36万8500円に抑えられている。
4月中:KTM「990 RC R」
MotoGPの血統を引くKTMの新型スーパースポーツ「990 RC R」が、2026年4月中に発売される。最高出力127.84psを誇る947cc並列2気筒エンジンを搭載しながら、乾燥重量わずか184kgという驚異的な軽さを実現。MotoGPマシン「RC16」譲りの空力技術である特徴的なウィングレットを備え、強力なダウンフォースを生み出す。
これほど本格的なサーキット性能を持ちながら、長時間のライディングでも疲労を抑えるポジション調整が可能など、ストリートでの扱いやすさにも徹底的にこだわっている。8.8インチ大画面メーターや最新の電子制御も満載し、価格は219万9000円だ。
憧れのスーパースポーツ、でも「ふだん使いはキツい」と諦めていないか? スーパースポーツの鋭いスタイリングや圧倒的なパワーには惹かれるが、前傾のきついポジションや街中での扱いにくさに二の足を踏んでしまう[…]
4月後半〜5月:ランブレッタ 「Jシリーズ」
イタリアの伝説的ブランド・ランブレッタから、1964年の名車を現代に蘇らせた新型「Jシリーズ(Starwave)」が登場する。3月後半に生産を開始し、日本での発売は4月後半から5月を予定。プラスチックを多用する現代のスクーターとは一線を画す、伝統のメタルボディ(モノコック構造)を採用し、金属ならではの質感と剛性を誇る。
レトロな台形のサイドパネルや六角形ヘッドライトを備えつつ、心臓部には最新の水冷4サイクルエンジン(125cc/200cc)を搭載し、灯火類もフルLED化されている。急激な円安の中でも、日本の総輸入代理店の尽力により66万円という日本限定の特別導入価格を実現した。
1964年の伝説が「Starwave」として現代に蘇る ひと目でそれとわかる、伝統の「黄金比」 新型Jシリーズの最大の魅力は、ひと目見ただけでランブレッタだと理解させる個性的な造形だろう。台形に長く伸[…]
まとめ:電子制御の進化とデザインの洗練が光る春の新作
2026年4月の発売ラインナップは、バイクの「扱いやすさ」を劇的に向上させる先進技術の搭載が目立った。ホンダの電スロ×Eクラッチの初採用や、ヤマハのマイルドハイブリッド機構はその最たる例であり、日常のライディングをより快適で楽しいものにしてくれる。
一方で、ドゥカティやランブレッタのように、クラシカルな美学に最新の走行性能を融合させたモデルの深化も見逃せない。本格的なバイクシーズンの到来に向けて、最新技術の恩恵と所有する喜びを両立させた魅力的なモデルたちから目が離せない。
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