
毎日の移動を、単なる「移動」で終わらせたくない。そんな願いを持つ人にとって、スクーターは単なる道具を超えた自己表現の手段だろう。イタリアの伝説的ブランド「ランブレッタ」が発表した新型「Jシリーズ」は、そんな層に贈るひとつの解となるモデルだ。歴史ある美学と現代の技術が融合したこの一台が、日本の街角にどのような彩りをもたらすのか紐解いていこう。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:モータリスト
1964年の伝説が「Starwave」として現代に蘇る
1947年にイタリアで誕生したランブレッタは、単なる移動手段としてのスクーターを、流麗なスタイルとスポーティーな走りを兼ね備えた「文化」へと昇華させたブランドだ 。その長い歴史の中でも、1964年に登場した「J (Junior)」シリーズは特別な存在だ。
当時、比較的大柄だったランブレッタのラインアップにおいて、コンパクトで愛らしい「J」は、多くの若者や新しいライダーを魅了した。2026年、その伝説が「Starwave(スターウェイブ)」という新たな愛称を纏い、現代に復活を遂げる。
ひと目でそれとわかる、伝統の「黄金比」
新型Jシリーズの最大の魅力は、ひと目見ただけでランブレッタだと理解させる個性的な造形だろう。台形に長く伸びたサイドパネル、特徴的な六角形のヘッドライト、そして前後に長くスリムなシート。これらは1964年当時の意匠を忠実に再現しながら、細部のラインを丁寧に作り込むことで、古臭さを一切感じさせないモダンな佇まいを実現している。
特筆すべきは、ランブレッタのアイデンティティであるメタル・ボディ(モノコック構造)の継承だ。プラスチック樹脂を多用する現代のスクーターとは一線を画す、金属特有の質感と高い剛性。それに組み合わされるリーディング・アーム式のダブル・フロントショックは、路面をしなやかに捉え、オーセンティックで安定感のあるハンドリングを提供してくれる。
現代を駆け抜けるための信頼性「水冷4サイクル×LED」
スタイルはクラシカルだが、その心臓部と機能性は最新鋭だ。エンジンは最新の水冷4サイクル4バルブを採用し、排気量は125ccと200ccの2種類が用意される。
また、特徴的な六角形ヘッドライトを含め、灯火類はすべてLED。夜間の視認性を確保しつつ、消費電力を抑える実力派だ。さらに、フロントカウル内側のグローブボックスや、ペア・ライダーのためのグリップを備えた標準装備のリヤキャリアなど、日常生活での利便性も抜かりなく考慮されている。
日本市場限定、驚きの導入価格
輸入車を検討する際、最大の壁となるのが昨今の急激な円安だ。欧州での希望小売価格は€4500からとなっており、単純計算では80万円超に達してしまう。これでは「若者への入り口」というJシリーズ本来のコンセプトが揺らいでしまう。
そこで日本の総輸入代理店であるモータリスト合同会社は、ランブレッタ本社と協議し、日本限定の「特別価格」を引き出した。導入価格として設定されたのは、66万円(税込)。「ひとりでも多くのライダーに本物のランブレッタを知ってほしい」という思いを感じずにはいられない。
なお、先行予約分については、今後の為替動向に関わらずこの価格が保証される点も、大きな安心材料だろう。
街を彩る多彩なカラーバリエーション
Jシリーズは、所有する喜びをカラー選びから味あわせてくれる。ライトブルーを筆頭に、ホワイト、イエロー、ブラック、グリーン、グレーといった定番カラーに加え、遊び心あふれるホワイト/レッド、グレー/イエローの2トーンカラーも選択可能だ。
生産開始は3月後半、日本での発売は4月後半から5月を予定している。ただしすでに、全国の正規販売店で先行予約が開始されている。かつてイタリアの若者が風を切って走ったあの躍動感を、2026年の日本で。新型Jシリーズは、あなたの日常という景色を、映画のワンシーンのように鮮やかに変えてくれることだろう。
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