
トライアンフモーターサイクルズイタリアが、ベースモデルの面影を残しつつ、まったく異なるアグレッシブなストリートファイターへと変貌を遂げた特別なワンオフカスタムモデル「トライアンフ バイパー400」をオークションに出品中。その収益の全額は国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン」に寄付されるチャリティプロジェクトとなっている。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:トライアンフ
ベースはスピード400、コンセプトは伝説の継承
バイパー400は、モダンクラシックロードスターであるスピード400の技術的基盤を出発点としつつ、新しくダイナミックでアグレッシブな方向性で再構築したという。このカスタムプロジェクトを手がけたのは、ミラノのアトリエ Noisy-Styleだ。
製作にあたり、2003年以来トライアンフの数多くのモデルを手がけてきたデザイナー、ロドルフォ・フラスコーリ氏が監修として加わり、Luca Ravezzani(Noisy Boy)氏率いるチームをサポートした。フラスコーリ氏は、ストリートトリプル765やトライデント660などのモデルの生みの親としても知られており、このプロジェクトにもその感性を注ぎ込んだ。
彼らのチームはスピードトリプルの30周年を祝うことに焦点を当て、スピードトリプル955iや 1050といった歴代モデルのラインとスタイルを想起させるデザインを目指し、9か月にわたって試行錯誤したという。標準のモダンクラシックモデルが魅力的なストリートファイターへと変貌を遂げる全過程の記録は一連の動画シリーズとしてオンラインで公開されているので、要チェックだ。
「ルーレットグリーン」に宿る戦闘的なディテール
バイパー400のデザインは、まさに「公道の毒蛇(viper of the road)」と呼ぶにふさわしい仕上がりだ。
もっとも目を引くのは、2眼丸目のヘッドライトまわりだろう。まさにスピードトリプルの系譜を継ぐ象徴的なディテールだ。さらに、コンパクトで力強いシルエット、切り詰められたコンパクトなテールカウル、そして鮮烈なルーレットグリーン(Roulette Green)のカラーリングが採用されており、一際目を引く仕上がりとなっている。
この世界で唯一のカスタムバイクは、資金調達活動における国際的な実績を持つ専門ポータルサイト「Charity Stars」を通じてオンラインオークションにかけられている。オークションは2025年12月19日まで開催中だ。国際的な入札者を対象としており、開始価格は8000ユーロ(VAT込み)に設定されている。
収益の全額は、危機に瀕している子どもたちを救い、その未来を保証するために活動する国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン」へ寄付される。車両は現在、ミラノにあるトライアンフモーターサイクルズイタリア本社に保管されており、落札者の負担となるが、最寄りのトライアンフ正規販売店への輸送も手配可能だという。
コレクターズショーバイクを手に入れるだけでなく、チャリティに貢献できるという意義もある今回の取り組み。世界に一台しかない「バイパー400」を手にする機会を見逃すな。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(カスタム&パーツ)
50ccモンキーとゴリラが持つ普遍的な魅力と足回りの課題 1967年に誕生し、超小型・軽量な車体でレジャーバイクというジャンルを確立したモンキー。そして1978年、大容量9.0Lタンクとマニュアルクラ[…]
パフォーマンスマシン19インチホイールが入手可能に!<PERFORMANCE MACHINE> 設計思想から製造、過酷な耐久テストまでをすべて自社で担うことで、揺るぎない品質を誇るパフォーマンスマシン[…]
“過剰性能”というコンセプト 第18回モンキーミーティングの会場を沸かせたリトルカブベースのカスタムマシンがある。その核となるのは「過剰性能」という明確なコンセプトだ。通常の車両開発では、性能は用途に[…]
憧れのラリースタイルを、純正マウントにポン付けで実現 「自分のマシンをラリー仕様にカスタムしてみたいが、フレームの溶接加工や複雑な配線がネックで手が出せない」。そんなハードルの高さを感じて、諦めていた[…]
信頼のデイトナ製「プレミアムゾーン™ ナンバーホルダーセット M6」とは バイクカスタムの世界で圧倒的な信頼性と実績を誇る総合パーツメーカー「デイトナ」。そのデイトナが展開するプレミアムシリーズから、[…]
最新の関連記事(トライアンフ)
「リアル峰不二子」が魅せる、相棒との優雅な休日 トライアンフのブランドアンバサダーを務めるダレノガレ明美さん。2026年1月の就任以来、彼女のバイク愛は深まるばかりだ。今回、InstagramとXに投[…]
バイクを降りた後も自然に過ごせるカジュアルなアウターが欲しい ツーリング先での街並み散策や、お気に入りのカフェでの休憩時。いかにもバイク用といったデザインのウエアでは、周りの風景から浮いてしまうと悩む[…]
チャリティとバイクの祭典「DGR Tokyo Central 2026」 「DGR(The Distinguished Gentleman’s Ride)」は、男性のメンタルヘルスと前立腺がん研究の支[…]
憧れのボンネビル、乗り心地に妥協していないか トライアンフを象徴するバーチカルツインエンジンの鼓動感と、色褪せないクラシカルなスタイリングを持つボンネビル。週末のツーリングから街乗りまでこなす懐の深さ[…]
憧れの英国スポーツ、でも毎日の渋滞や維持費が心配? カッコいいスポーツバイクに乗りたい。休日はワインディングを駆け抜け、その流麗なスタイリングをガレージで眺めたい。そんな想いの前に立ちはだかるのが、「[…]
人気記事ランキング(全体)
スロットル操作でシフトダウン!? 電子制御CVT「YECVT」の衝撃 「スクーターはアクセルをひねるだけで楽だが、スポーツ走行ではどうしても物足りない」。そんなライダーの不満を過去のものにするのが、ア[…]
ワークマンプラス上板橋店で実地調査! これからの「猛暑」あるいはそれを飛び越えた「酷暑」と呼ばれる夏の時期、上着なしの薄着でいたくなるのも確か。しかしバイクに乗る以上、「転倒」というリスクには常に備え[…]
走行風を最大の冷却力に変える、新発想の次世代アンダーウエア 真夏のバイク走行において、メッシュジャケットを着ていても「涼しさを感じない」という経験を持つライダーは多い。それは汗が乾ききってしまい、気化[…]
気温45℃再現ブースで驚異の-30℃冷却能力を体感してみた ウインドコア ICE&HEATERペルチェベスト こちらはICE&HEATERペルチェベスト。身体を直接冷やす、-30℃の冷[…]
「リアル峰不二子」が魅せる、相棒との優雅な休日 トライアンフのブランドアンバサダーを務めるダレノガレ明美さん。2026年1月の就任以来、彼女のバイク愛は深まるばかりだ。今回、InstagramとXに投[…]
最新の投稿記事(全体)
美しい仕上がりと高い保護性能。HUGCUSTOMステッカーの施工開始! 人とは違う、自分だけの個性あふれる外装に仕上げたい。けれどペイントは費用がかさみ、飽きたときに簡単には変えられない。そんな悩みを[…]
夏のツーリングを快適に変えるプロ仕様の冷却技術 猛暑のなかでのライディングは、想像以上に体力を消耗する。ジャケット内にこもる熱や、肌にまとわりつく汗のベタつきは、集中力を削ぐ大きな要因だ。快適な走行を[…]
58馬力を絞り出す新設計の直列4気筒エンジン 「もう一度、あの甲高い直4サウンドを響かせて走りたい」。そんなライダーの切なる願いに、ホンダの技術陣は新設計の399ccエンジンで完璧に応えてみせた。 最[…]
時代を超えて響く1000cc空冷Vツインの美学「XS-V1 Sakura」 ヤマハが企業理念である「感動創造」をモーターサイクルという形で具現化し、アートの世界観で乗り物の楽しさを表現したコンセプトモ[…]
ワークマンプラス上板橋店で実地調査! これからの「猛暑」あるいはそれを飛び越えた「酷暑」と呼ばれる夏の時期、上着なしの薄着でいたくなるのも確か。しかしバイクに乗る以上、「転倒」というリスクには常に備え[…]
- 1
- 2







































