
英国の誇る名車、トライアンフ・ボンネビル。そのクラシカルな美しさと豊かなトルクに魅了されるライダーは多い。しかし、海外製ゆえにサスペンションのセッティングが日本の道路事情や日本人の体格に合わず、乗り心地に不満を抱く声も。そこで注目したいのが、デイトナから発売されているボンネビルT100およびボンネビルSE用のアジャスタブルリアショックだ。細やかな調整機能で、理想の走りを実現できるカスタムパーツとなっている。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:デイトナ
憧れのボンネビル、乗り心地に妥協していないか
トライアンフを象徴するバーチカルツインエンジンの鼓動感と、色褪せないクラシカルなスタイリングを持つボンネビル。週末のツーリングから街乗りまでこなす懐の深さが魅力だが、足まわりに硬さを感じたり、路面のギャップで跳ねてしまうといった悩みを持つこともしばしば。
欧州の体格の大きなライダーや、高いアベレージスピードを想定した純正サスペンションは、日本のストップ&ゴーの多い環境や、平均的な日本人の体重では十分に機能しきれないことがあるためといえよう。そんな不満の解消に一役買ってくれるのが、デイトナのアジャスタブルリアショックだ。
日本人の体格に寄り添う専用バネレート
このリアショック最大のメリットは、日本人の体格に合わせてバネレートが設定されている点に尽きる。過度に硬すぎず、路面の凹凸をしっかりといなすしなやかさを持つ。これにより、街乗りでの乗り心地が向上し、長距離ツーリングでの疲労も軽減される。海外製サスペンションにありがちな突っ張ったフィーリングを払拭し、快適なライディングを提供する。
安定した減衰力を生む別室式ダンパーとアルミ削り出しボディ
高級サスペンションに多く見られる、窒素ガス・オイル別室式ダンパーを採用しているのも大きな特徴だ。シリンダー内はフリーピストン式となっており、ワインディングなどでハードに走り込み、ショック内の油温が上昇した際にも、安定した減衰性能を発揮し続ける。
さらに、ボディ本体は総アルミ削り出しで製作されており、高い剛性とともにスポーティーなビンテージモデルにふさわしい上質な金属の質感を与えている。
理想の乗り味を引き出す細やかな調整機構
ライダーの体重や好みの乗り方に合わせて、細かくセッティングできる調整機構を備える。プリロードは無段階での調整が可能で、荷物の積載量に合わせた姿勢変化に素早く対応する。また、伸び側の減衰力は20段(21段以上まで動くが変化しない仕様)という細かさでセッティング可能。さらに、全長338mm~353mm(±3mm)の調整幅を持つ自由長調整機能も備わっており、車体姿勢の微調整まで行える。
純正バッグサポート併用とオーバーホール対応
ツーリング派のライダーにとって嬉しいのが、トライアンフ純正オプションのサイドバッグサポートと同時装着が可能という点だ。サスペンションを交換したからといって、積載性を犠牲にする必要はない。また、内部構造はオーバーホールに対応している。定期的なメンテナンスを行うことで初期の性能を回復でき、愛車とともに長く付き合っていける設計となっている。
伝統のT100と軽快なSE、それぞれの個性を引き立てる
適合車種は、ボンネビルT100(2001~2016年)とボンネビルSE(2009~2013年)の2モデル。フロント19インチのスポークホイールを履き、トライアンフの伝統を色濃く受け継ぐT100の重厚な走りに、上質な乗り心地をプラスする。
一方の、前後17インチのキャストホイールを装備し、軽快なハンドリングが特徴のボンネビルSEに装着すれば、足元がよりしっかりと路面を捉え、スポーティーな走りに磨きがかかるぞ。
8万8000円で手に入る、走りの質と見た目のアップグレード
価格は8万8000円(税込)。シルバーの削り出しボディにブラックのスプリングを組み合わせたシックなデザインは、主張しすぎることなくボンネビルの車体に見事に調和する。乗り心地の改善だけでなく、走りの質そのものを一段階引き上げるこのアジャスタブルリアショックは、長くボンネビルを愛し続けたいオーナーにとって、検討する価値のあるパーツだ。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(カスタム&パーツ)
ボタンひとつで車体が自立!力作業を完全に不要にする電動油圧の技術 重い大型バイクやスクーターを停車・駐車する際、車体を支えながらスタンドを立てる作業は、時にライダーにとって大きな身体的負担や精神的スト[…]
絶妙の「20mmダウン」が走りの楽しさと安心感を両立 「足つきで乗りたいバイクを諦めない」をテーマに掲げるEFFEXのローダウンシリーズ。今回の新作は、純正リアサスペンションのリンクプレートを交換する[…]
「チョットなのに、ちょうどいい」を越えた!? 異例の移動量に込められた開発者のリアル ミリ単位のポジション調整でバイク本来のハンドリングを崩さないのがエフェックスの流儀。従来の「イージーフィットバープ[…]
デザインだけじゃない!極上の打感と耐フェード性を生むモノ創り 「デザインが全てであり、それに見合った品質を実現する」──。シンプルかつ骨太な理念を掲げるモートーンカスタムズ。 今回登場したブレーキディ[…]
「ハイビジミラー」がライダーに選ばれる2つの理由 広角R1000鏡面で死角を低減! 純正ミラーの曲率(R1200〜1300)に対し、よりワイドな視界を確保できるR1000の曲率を採用。コンパ[…]
最新の関連記事(トライアンフ)
T40より手頃な価格設定を実現したボンネビルファミリーの新たな入門機 トライアンフがインド市場向けに投入した「ボンネビル T4」は、世界的な成功を収める400ccプラットフォームの技術基盤を活用しつつ[…]
158PSへ進化を遂げた1160cc 3気筒エンジンと可変ジオメトリーの進化 トライアンフが誇るアドベンチャーモデル、新型タイガー1200の心臓部には大幅な刷新を受けた1160cc水冷並列3気筒T-P[…]
60年の伝統を400ccへ! 398cc単気筒「TRシリーズ」と専用シャシーのパッケージング トライアンフがグローバルで6万台以上を販売した新世代400ccプラットフォーム。その展開において、60年以[…]
モートーンカスタムズの精巧パーツを見にいこう! モートーンといえば、高圧ダイカストや射出成型、超精密なCNC削り出しを駆使し、モダンクラシック系トライアンフの質感を何段階も引き上げる逸品をリリースし続[…]
2kgの軽量化と6%のパワー向上がもたらす、息をのむような「超・接近戦」のシナリオ モータースポーツを愛する者にとって、最も心が躍る瞬間は、最終ラップの最終コーナーまで誰が勝つか分からない、一瞬の隙も[…]
人気記事ランキング(全体)
キミ・ライコネンが大絶賛した、アルファロメオのモンスターマシン ジュリア GTAmが最も濃密な時間を過ごし、その牙を研いだ場所こそトピックです。イタリア北部にある「バロッコ・プルービング・グラウンド」[…]
T40より手頃な価格設定を実現したボンネビルファミリーの新たな入門機 トライアンフがインド市場向けに投入した「ボンネビル T4」は、世界的な成功を収める400ccプラットフォームの技術基盤を活用しつつ[…]
配線工事不要で取り付けも簡単! クラファンで大きな注目を集めるドラレコ バイクに乗るうえで、万が一の事故やトラブルに備えて映像を記録しておくことは重要だ。しかし、一般的な車載型のドライブレコーダーでは[…]
250/300に続き「Honda E-Clutch」が欧州500ccへ! 欧州ホンダが発表した2027年モデルの「CMX500 Rebel」。最大の注目は「Honda E-Clutch(ホンダ Eクラ[…]
勝利のために常識を超えた装備を投入した特別なCB 1980年代初頭、世界のスポーツバイク市場で存在感を高めていたホンダが、持てる技術を惜しみなく注ぎ込んで生み出したのが「CB1100R」だ。その開発思[…]
最新の投稿記事(全体)
塗るか、落とすか? 面倒なサビ取りもBAN-ZIなら簡単で感嘆!! 近所の足代わりに重宝する原付スクーターはプラスチック製のカバーに全身を覆われ、骨格部品を見る機会は少ない。だがカウルを剥ぐと内部の鉄[…]
憧れのエボを“現代基準”で楽しむコンプリートカスタム「ZDC」 ZDCシリーズ 1990年代のエボリューション・ソフテイルをベースに、エンジンや車体各部をリフレッシュし、専用設計のパーツで独自のスタイ[…]
ライダーを救う「直営ネットワーク」の強みとは 近年、リターンライダーなど幅広い層に支えられ、二輪需要は根強い。しかしその一方で、街の個人ショップは店主の高齢化や後継者不足で相次いで廃業…「バイクは買っ[…]
ボタンひとつで車体が自立!力作業を完全に不要にする電動油圧の技術 重い大型バイクやスクーターを停車・駐車する際、車体を支えながらスタンドを立てる作業は、時にライダーにとって大きな身体的負担や精神的スト[…]
通算10勝の歴史を祝す専用グラフィックとシリアルナンバーの刻印 アプリリア・レーシングの歴史において、オーストラリアのフィリップアイランド・サーキットは極めて特別な意味を持つ。超高速コーナーが連なる同[…]
- 1
- 2







































