CB1000FともCB1000ホーネットとも違う!

【新車】ホンダ「CB1000GT」国内登場間近?! 日本仕様の市販予定車をサプライズ公開!

【新車】ホンダ「CB1000GT」国内登場間近?! 日本仕様の市販予定車をサプライズ公開!

ホンダは、バイク系メディアの編集長のみ参加する「第32回 編集長ミーティング」を開催。そこで日本初公開の「CB1000GT」を展示した。電子制御サスペンションEERAや独自のライディングモードなどを備えるスポーツツアラーは、燃料タンクの上面に日本語のコーションラベルを貼付した“市販予定車”だ。


●文/写真:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:ホンダ

EICMAで発表された電サス&快適装備の快速ランナー

ホンダが年1回のペースで実施している『編集長ミーティング』は、バイクメディアの編集長のみが参加するもので、ホンダの開発者らと一緒にツーリングをしながら様々な情報交換をする場で、コロナ禍を挟みながら今年で32回目になる。

ヤンマシは編集者ヨが編集長代理として参加してきたわけだが、今回はEICMAで発表されたばかりの「CB1000GT」の本邦初公開に立ち会える機会を得た。車両は“市販予定車”だといい、すでに燃料タンク上面には日本語のコーションラベルを貼付。日本語の詳細なリリースも(そのものを頂戴することはできなかったが)壇上のスクリーンに映し出されるなど、正式発表近し! を思わせる内容だ。

EICMAで発表された時点では、CB1000ホーネットをベースとしながらシートフレームを専用品とし、フレームマウントのカウルや電子制御サスペンション『EERA』を搭載するなど、スポーツツアラーとしての資質を磨いた快速マシンということがわかっていた。

エンジンはCBR1000RR(SC77)系の並列4気筒を搭載し、FIや電子制御スロットルを専用に設定。双方向クイックシフターやクルーズコントロールはもちろん標準装備だ。

主要諸元■全長2135 全幅930 全高1290 軸距1465 シート高825(各mm) 車重229kg(装備)■水冷4スト並列4気筒DOHC4バルブ 1000cc 149.6ps/1100rpm 10.4kg-m/8750rpm 変速機形式6段リターン 燃料タンク容量21L■ブレーキF=Wディスク R=ディスク■タイヤF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ※諸元は欧州仕様(写真は日本仕様)

そんな基本情報に加え、現場で見て触って得た印象をお伝えしたい。

まずマシンの大きさだが、1000ccクラスの“クロスオーバー的な”スポーツツアラーの標準的なサイズ感だ。ライバルと想定するのはヤマハ「トレーサー9 GT+」やスズキ「GSX-S1000GX」だといい、ボリューム感や跨った感じもそれらに近い。外国車勢はあまり意識していないとのことで、カワサキ「ヴェルシス1100」も真っ先に名前が挙がる感じではなかった模様。

センタースタンドを立てたままでの跨りだったため足着きはチェックできなかったが、シート高がホーネットの809mmに対しGTは825mmに上がっており、一方で最低地上高はホーネット135mm/GTは136mmなので誤差程度。これによりシートとステップの間は少し離れることになり、膝の曲がりが少しゆったりした印象だ。燃料タンクは容量が21Lと大きめだが、ニーグリップ部分は絞り込まれているため膝まわりをフィットしやすい。

ステップ位置自体はやや前方に移動しており、シートの着座位置は高さのみ変わっていて前後はホーネットと同じだという。ハンドルのグリップ位置は明らかに高く手前に来ており、幅は広め。これらにより、上半身が直立に近いリラックスしたライディングポジションになっており、どんな状況も快適かつスポーティに走れるに違いない。

当日来ていたホンダの偉い人に伺ったところ、「CB1000系の中で私が個人的に選ぶならGTがベスト」と仰っていた。その方の好みからすると、キビキビした走りができてしかも疲れないツーリングマシンが好き、という方にはぴったりのチョイスに思えた。

また、キャスター角は25.0度のままトレール量をホーネットやCB1000Fの98mmから106mmとしたことを技術説明で強調しており、軽快さと安定性の好バランスが期待できそうだ。

また、ウインドスクリーンは片手で操作できるアジャスタブルタイプで、5段階の調整は簡単にできた。ホンダ的に推奨はしていないが、走行中の操作もやりやすそうだ。このほかスリムなナックルガードやグリップヒーター、メインスタンドなどを標準装備している。

ウインドスクリーンを下げた状態。

5段階のいちばん上まで上げた状態がこちら。

当日公開された簡単なスペックによれば、日本仕様CB1000GTの最高出力は149.6ps/11000rpm、最大トルクは10.4kg-m/8750rpm。このほかライディングモード『TOUR』やウイリーコントロールなどが追加されている。

あとは正式発表を待つだけだ!

Honda CB1000GT のディテール

ヘッドライト下の牙のような出材が特徴的。スポーティなイメージだ。

容量21Lの燃料タンクがボリューミーだが、ニーグリップ部分は程よく絞られてる。

テーパードハンドルバーは高めのハンドルポストでマウントされる。グリップ間の幅は広い。メーターは5インチTFTでスマートフォン接続機能も搭載。

双方向クイックシフターを標準装備。確定的な話ではないが、将来的にはEクラッチやレーダー式ACCなどの搭載も期待できそうな雰囲気が伺えた。

CB1000シリーズのスペック比較表。

CB1000FとCB1000GTのライディングポジション三角形を比較。スマホ撮影なので画質は見逃してくだせぇ……。

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