
サーキット以外でもバイク生活満喫中の岡崎静夏さんが、幅広いユーザーから支持を集めているスズキ新時代スポーツGSX-8Rの魅力を峠道で検証!
●まとめ:ヤングマシン編集部(田宮徹) ●写真:楠堂亜希 ●外部リンク:スズキ
トータルバランスに優れた走れるオールラウンダー
ライダーの年齢やスキルを問わず多様な道でライディングを楽しめる「新時代のスズキスポーツバイク」として、ʼ24年型でデビューしたのがGSX-8R。遅ればせながら、価格のみ改定されたʼ25年型に初めて乗ってきました!
まず好印象だったのは、適度な車格と親しみやすいライディングポジション。ハンドルは左右セパレートタイプですが、トップブリッジの上にセットされており、車体も大きすぎないため、身長158cmの私でも前傾がキツすぎず、スポーティな設計ながらツーリングユースも許容してくれます。一方で、シートの前後長に余裕があるので、身長が高いライダーでも窮屈には感じないはずです。
身長158cmだと、両足のつま先が着く程度ですが、ハンドルが意外と高くて近いので、極端に大柄なバイクという印象がなく、扱いやすさを感じます。
今回は、ワインディングロードを中心に試乗。ライディングモードは3タイプに切り替えられるのですが、もっともパワフルでスロットルレスポンスのいいAモードでも、激しすぎることはありません。それでいて、低回転域からしっかりトルクを発揮してくれるため、引っ張ってくれるような加速感が楽しく、スロットルワークだけで前後のピッチングを作りやすいことから、公道での扱いやすさにもつながっています。Bモードはより扱いやすいし、Cモードはウェットや市街地で活きそうですが、私ならずっとAモードで走ると思います。
また、このバイクには双方向クイックシフターが標準装備されているのですが、その作動がとても優秀。カット時間が短く、車体がやや寝た状態でシフトアップしても挙動が乱れず、シフトダウンも私がクラッチを操作するよりスムーズで、走りの気持ちよさをもたらします。
前後サスペンションは、低速域でも高速域でも、しっとりとしたフィーリング。例えば、ワインディングの切り返しでタイヤの丸みをずっと感じられるような路面追従性があります。低速域でカタすぎないのに、高速域でも踏ん張るのがちょっと不思議。公道でのスポーティな走りにベストマッチしていると感じました。
また、サスペンションが確実に機能していることでブレーキも操作しやすく、テストしてみたところABS制御の信頼性にも優れるため、安全性向上やツーリングでの疲労軽減にもつながると思います。
コーナーの立ち上がりでスロットルを開けることで、接地感を増しつつギュッとさらに曲がる旋回特性。
上下ともにスムーズな作動性を誇る双方向クイックシフトシステムを標準装備。メインフレームは、高剛性かつしなやかなスチール製です。
“開けて、曲がる”の楽しさを誰にでも
そして、前後サスペンションの動きに加えて車体のバランスも優れているからだと思いますが、このバイクはコーナーの立ち上がりでスロットルを開けると、接地感を高めつつギュッと曲がります。なにより、この特性に感動させられました!
フレンドリーな車格やライディングポジションと適度な出力特性なので、市街地でも扱いやすく、ツーリングも快適ですが、最大の魅力はスポーティな雰囲気を公道でムリせず味わえる点にあると思います。
【TESTER 岡崎静夏】全日本ロードレース選手権J-GP3クラスに参戦中。第3戦筑波大会の決勝レース1では自己最高の2位!
SUZUKI GSX-8R 車両解説
主要諸元■全長2115 全幅770 全高1135 軸距1465 シート高810(各mm) 車重205kg(装備)■エンジン=水冷4スト並列2気筒DOHC4バルブ 775cc 最高出力80ps/8500rpm 最大トルク7.7kg-m/6800rpm 変速機6段リターン 燃料タンク容量14 L ■タイヤサイズF=120/70ZR17 R=180/55ZR17 ●色:青、銀、黒 ●価格:119万9000円
モノフォーカスタイプの六角形LED デュアルヘッドライトと、細長いLED ポジションランプを、すべて縦にレイアウト。どこかロボットを思わせる、個性的なルックスです。
【動画】「ワインディングが楽しすぎる!」「身長158cnでもOK」レーシング女子・岡崎静夏がスズキ「GSX-8R」に試乗
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(岡崎静夏[ヤングマシン] | 試乗インプレッション/テスト)
雑味のないクリアな鼓動感は同じ! デビューから約5年経っても色褪せないエンジンの心地よさ シンプルで親しみやすいロードスポーツ系として、ʼ21年春にデビューしたのがGB350シリーズ。ʼ24年秋にはG[…]
これまで以上に万人向き、さらに気軽な乗り味に! 10月上旬の全日本ロードレース選手権第6戦では、フル参戦しているJ-GP3クラスで3位を獲得。今季2度目の表彰台に立てたのですが、そのちょっと前に、かつ[…]
オンロードメインで楽しむ扱いやすいツアラーモデル いい意味で、事前の想像とは大きく異なる乗り味だったのが、油冷単気筒エンジンを搭載した軽二輪アドベンチャーのVストローム250SX。このルックスから、個[…]
低中回転域の力強さとよく動くサスペンションが楽しい! CRF250ラリーは、ダカールラリーのワークスマシンをデザインモチーフとした異色の軽二輪アドベンチャー。車体にボリュームがあり、車重も開発ベースと[…]
カワサキの侵攻で勢力図に異変!? アドベンチャーカテゴリーの世界的な人気は依然として高めに維持されているが、その一方で、主力となるリッタークラスのマシンに対して、「大きすぎる、重すぎる…」と感じている[…]
最新の関連記事(スズキ [SUZUKI] | 新型スポーツ&ツーリング)
5/15:ヤマハ「YZF-R9」 1月に登場した70周年記念カラーに続いて、クロスプレーン3気筒エンジンを搭載した新型YZF-R7の通常カラーが登場。価格は149万6000円。2026年モデルは歴代最[…]
3/5:スズキ「ジクサー150」 驚異の低燃費で知られる軽二輪ネイキッド「ジクサー150」の2026年モデルが3月5日に発売される。WMTCモード燃費50.0km/Lを誇る154cc空冷単気筒エンジン[…]
249cc・26psのスポーティな油冷単気筒エンジンを搭載 スズキは、油冷シングルのフルカウルスポーツモデル「ジクサーSF250」にニューカラーを設定し、2026年モデルとして3月5日に発売する。トリ[…]
さほど高性能でもない2台のスズキ製250ccスポーツは、なぜ意外と目立つのか? 車検がないのに高速道路に乗れるのが、125cc超~250cc以下の軽二輪モデルのメリットだ。そのため国内各メーカーもこの[…]
ツーリングも得意な“優しいスポーツバイク” スズキは、並列2気筒エンジンを搭載するフルカウルスポーツ「GSX250R」の2026年モデル発表した。主な変更点はカラー&グラフィックの更新だ。 2023年[…]
人気記事ランキング(全体)
乗っていてワクワクする相棒を求める気持ち 年齢とともに車の運転が不安になり、免許返納を考える。だが、いざ代わりの移動手段を探すと「いかにも」なデザインの乗り物ばかり。ただ近所のスーパーへ行ければいい、[…]
チェーンメンテナンスから解放される悦び。ヒョースン「GV250X Roadster」 ヒョースンから2026年6月に上陸予定の「GV250X Roadster」は、チェーンメンテナンスから解放してくれ[…]
シニアカーへの抵抗感と、移動のジレンマ 歳を重ねるにつれ、長年親しんだクルマの運転免許を返納する日は誰にでも訪れる。しかし、その後の移動手段に頭を悩ませる人は多い。電動アシスト自転車は便利だが、バラン[…]
段差を恐れない「足長」サスペンションの威力 一般的なスクーターはタイヤが小さくサスペンションのストロークも短いため、路面のギャップを拾いやすい。しかし、SR GT 200 Sportは根本から設計が異[…]
窮屈さとは無縁。余裕のフルサイズボディがもたらす優越感 125ccのバイクというと、小柄でコンパクトな車体を想像するかもしれない。しかし、SX 125は違う。全長2050mm、ホイールベース1430m[…]
最新の投稿記事(全体)
高速道路上での緊急停止時は、バイクも三角停止板の設置は義務 高速道路上での車両トラブルなどでやむを得ず停止する場合、クルマはもちろんだがバイクも三角停止板の設置が義務付けられている。これは、高速で走行[…]
漆黒と真紅が織りなす、ストリートでの圧倒的な存在感 ドゥカティの単気筒ラインアップを完成形へと導くモデルとしてこのほど登場した「Nera(ネラ)」。イタリア語で「黒」を意味するその名の通り、デザイン全[…]
【開発背景】「インカムで耳が痛い……」全ライダーの悩みをサイズ3割減で一発解消! インカムを使っていて「スピーカーが耳に当たって痛い」「ヘルメットを脱ぐときに耳がちぎれそう」という経験はないだろうか?[…]
すべてのライダーよ、初夏の駿河湾に集結せよ! 「バイク乗りは自然を愛し、地球を愛するグッドライダーであるべき」という信念のもと、これまで多くのライダーと二輪業界が一丸となって紡いできたこの活動。今回の[…]
高い防水性で長時間の走行も快適に:RY7001 コミューティング ストレッチレイン 雨の日でも快適に走りたい気持ちに応える、上下セットアップタイプのレインウェア。生地にはヤマハオリジナルの防水透湿素材[…]
- 1
- 2


















































