
絶賛開催中のJapan Mobility Show2025。レーシングカメライターのことぶき佐藤がモビショーの“レーシングな部分”を探してブラッとひと周りしてきました。
●文/写真:ヤングマシン編集部(佐藤寿宏)
原田哲也さんにエア肘擦りを見つかるの巻
2年に1回のクルマ・バイク、あらゆる乗り物の祭典・Japan Mobility Show2025に行って来ました。東京ビッグサイトに到着し、まずは2輪4メーカーが固まっている東展示棟に向かうと、ホンダとカワサキのブースが入口にあり、その奥のスズキのブースに伺うと“Photo Booth”がありGSX-R1000Rにまたがらせてもらいました。コツを教えていただきながら“ヒジすり”はできましたが“肩すり”までは、かなり地面が遠かったですね。
写真をスズキのブース担当の方に撮っていただいて立ち上がると“決まってたじゃん”と原田哲也氏が声をかけてくれました。そんな私の様子を見ていたそうで一気に恥ずかしくなってしまいました。「いまはヒジすりは普通で肩すりだよね。ボクの(現役の)時代には考えられないよ」とおっしゃっておりました。
テイスト・オブ・ツクバでも原田氏にお会いして「(またがっているところを)さらけ出した?」と。世界チャンピオンに言われたからにはと、ここで掲載させていただきます。
ホンダのブースには、売れに売れているCB1000Fの隣に、9月に行われた鉄馬で宇川徹選手がライディングして優勝した“CB1000F CONCEPT MORIWAKI ENGINEERING”が展示されておりましたが、MotoGPマシンは、ホンダのみならず、今回は、どこにも展示されていなかったのは残念でした。
CB1000F モリワキ鉄馬号
ヤマハのブースに行くと、鈴鹿8耐に参戦したYAMAHA RACING TEAMのYZF-R1が、決勝を戦い終え、タイヤカスがついたままのカウルで展示されていました。左側のウィングレットも破損して取れたままでしたね。これは、レース序盤に中須賀克行が野左根航汰を抜く際に接触したときのものです。
YZF-R1(YAMAHA RACING TEAM)
インターカラーのXSR900も展示され市販間近のようですね。プロモーションムービーには、キング・ケニーが登場し、往年のファンの心をガッチリキャッチしています。
XSR900 GP
電動バイクのプロトタイプも今回3タイプ初披露されました。中でもスーパースポーツタイプの「PROTO BEV」は、近い将来、レースシーンでも見られそうですね。
PROTO BEV
カワサキブースの一角には、bimota KB998 Riminiがけっこう大きく展示されていました。今年、スーパーバイク世界選手権にデビューしアレックス・ローズが時折、目立つ走りを見せていました。全日本JSB1000クラスにも出てくれたらおもしろいのになー、っと思ってしまいました。
bimota KB998 Rimini
二輪は往年のグランプリレーサーを展示
さらに東に向かった東7には“タイムスリップ・ガレージ”と題し、80年代から90年代のクルマやバイクのコーナーになっています。4輪は、市販車からマクラーレンMP4/4まで数多く展示されていましたが、バイクは、NSR500、YZR500、KR350、RG500Γと往年のグランプリレーサーのみが並んでいました。
ミック・ドゥーハンが最初にチャンピオンを獲った1994年型Honda NSR500。
平忠彦が、全日本ロードレース選手権GP500でV2を達成した1984年型YAMAHA YZR500。
350ccクラス最後のチャンピオンを獲った1982年型KAWASAKI KR350。ライダーはアントン・マンク。
スクエア4エンジンで500ccクラスを席巻した1981年型SUZUKI RG-Γ500。ヘロン・スズキのランディ・マモラのマシン。
BMWブースは、さすがに高級感にあふれていました。中央にM1000RRと電動バイク CE 02が展示されていました。スーパーバイク世界選手権では、トプラック・ラズガットリオグルがV2を達成! 全日本JSB1000クラスでも浦本修充が優勝するなど速さを見せつけましたね。
電動バイクのCE 02は、プロトタイプかと思っていたら、値段が表示されていて、すでに市販されているんですね。恥ずかしながら初めて知りました。パドックで乗っていればおしゃれですが、庶民には、とても買えないお値段でした。
スーパーバイク世界選手権、EWC世界耐久選手権、そして全日本JSB1000でも速さを見せたM1000RR。
昨年から市販されている電動バイク BMW CE 02。お値段126万8000円~でございます。
Astemoブースには、JSB1000クラスを戦う野左根航汰のCBR1000RR-Rが展示されていました。
トヨタにはハイエースのコンセプトモデルがありましたね。もう2025年ですから、便利なトランスポーターを作ってほしいですよね。
モビショーは、基本クルマのイベントですが、このようなときこそ、2輪のレースのPRをやればいいと思います。
11月8日(土)には、国内バイク4メーカーのコラボイベントとして鈴鹿8耐パフォーマンスと題し、トークショーとピットストップチャレンジ、エンジンウォームアップセッションやライダーのサイン会&フォトセッションも行われるそうです。優勝した高橋巧を筆頭に、中須賀、津田拓也、岩戸亮介の現役ライダー、レジェンドライダーの辻本聡さんと宮城光さんも登場! 屋外パフォーマンスゾーンで11:00~/14:30~ と2度開催されるので、行かれる方は、お見逃しなく!
東京ビッグサイトで開催中のJapan Mobility Show2025。11月9日(日)までなのでお早めに!
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(レース)
2年に一度、世界各国から勝ちぬいたGSライダーが競う祭典への道 GS Trophyは2008年に始まったBMW Motorrad主催の国際的なアドベンチャーイベントだ。2年に一度、各国の国内選抜を勝ち[…]
8月後半から9月末の日本GP、10月の全日本へ怒涛のレースシーズン アッという間に10月も半ばが過ぎてしまいました。全日本ロードレース選手権を中心に取材活動をしているボクにとっては、8月23日・24日[…]
岡山国際サーキットとの相性、新しいフロントタイヤと改良されたリヤタイヤ ついにこの日がやって来た。 2025年10月5日、全日本ロードレース第6戦の岡山(岡山国際サーキット)で長島哲太がついに表彰台に[…]
2025モトクロス世界選手権チャンピオンが全日本に参戦! 株式会社カワサキモータースジャパンは、2025年11月1日(土)・2日(日)スポーツランドSUGO(宮城)で開催される第63回 MFJ-GP […]
バトル・オブ・ザ・ツインの歴史に刻まれる存在 1981年に米国、デイトナスピードウェイで第一回が開催され、その熱が日本に伝わり、1984年に日本の筑波サーキットでも火蓋が切られることとなったレース“バ[…]
最新の関連記事(モーターサイクルショー/モーターショー)
Eクラッチと電子制御スロットルが初めて連携する750シリーズ ホンダが欧州2026年モデルの5車にEクラッチを新搭載。これまでにミドル4気筒の「CBR650R」「CB650R」、250cc単気筒の「レ[…]
世界初公開! 3タイプのEVバイクが未来の二輪車シーンを牽引する!? 10月30日(木)から11月9日(日)まで東京ビッグサイトにて開催されている「ジャパンモビリティショー2025」。ヤマハのブースで[…]
革新メカERC装備の本格アドベンチャー EICMA2024、そして今春の東京モーターサイクルショーでも展示された「Concept F450GS」が、EICMA2025で正式モデル「F450GS」として[…]
風のように静かで、1000㏄並みにトルクフル! ホンダは昨年のEICMA2024で「EV Fun Concept」を出展したが、今回のEICMA2025では「WN7」を発表。基本スタイルは踏襲するもの[…]
2026モデルのモトクロッサーYZ450Fをベースに電動化 電動トライアルマシンの「TY-E」でFIMトライアル世界選手権EVクラスに参戦するなど、カーボンニュートラル達成に向けた取り組みにも積極的な[…]
人気記事ランキング(全体)
空冷エンジンのノウハウを結集【カワサキ GPz1100[ZX1100A]】 航空機技術から生まれたハーフカウルとレース譲りのユニトラックサスを装備。デジタルフューエルインジェクション効果を高めるために[…]
月内発売:SHOEI 「GT-Air 3 AGILITY」 優れた空力特性とインナーバイザーを兼ね備えたSHOEIのフルフェイスヘルメット「GT-Air3(ジーティーエア スリー)」に、新たなグラフィ[…]
背中が出にくい設計とストレッチ素材で快適性を確保 このインナーのポイントは、ハーフジップ/長めの着丈/背面ストレッチ素材」という3点だ。防風性能に特化した前面と、可動性を損なわない背面ストレッチにより[…]
「特殊ボルト」で困ったこと、ありませんか? 今回は「でかい六角穴のボルト」を特殊工具なしで外してみようというお話。 バイクを整備していると時々変なボルトに出会うことがあります。今回は古い原付オフロード[…]
点火トラブルって多いよね 昔から「良い混合気」「良い圧縮」「良い火花」の三大要素が調子の良いエンジンの条件として言われておりますが、それはそのまま調子が悪くなったバイクのチェック項目でもあります。その[…]
最新の投稿記事(全体)
関東のおすすめバイク神社一覧 ライダーのセーフティライドを支えるのは、交通ルールを遵守した適切なオートバイの乗り方と、愛車への深い理解、周囲の交通環境を確認して事故を未然に防ぐ観察眼などがあります。 […]
出力調整を極限まで最適化&他技術との連携で相乗効果 キャブやFIスロットルボディの吸気量を決めるバタフライの開閉をワイヤーで繋がったスロットルグリップで人間が直接調整していたのが旧来の方式。これに対し[…]
商品ではなく「こんなこと、できたらいいな」を描く 今回は見た瞬間にハートを鷲掴みにされてしまったモトクロス系のお気に入りバイクカタログをご覧になっていただきたい。 まずはアメリカホンダ製作によるモトク[…]
ヤマハXJ400:45馬力を快適サスペンションが支える カワサキのFXで火ぶたが切られた400cc4気筒ウォーズに、2番目に参入したのはヤマハだった。FXに遅れること約1年、1980年6月に発売された[…]
手軽な快速ファイター 1989年以降、400ccを中心にネイキッドブームが到来。250でもレプリカの直4エンジンを活用した数々のモデルが生み出された。中低速寄りに調教した心臓を専用フレームに積み、扱い[…]
- 1
- 2

















































