
2024年のEICMA(ミラノ国際モーターサイクルショー)で鮮烈なデビューを飾ったファンティック・モーター社の最新モデル「STEALTH(ステルス) 125」。モータリスト合同会社が総代理店として輸入を担い、この初夏から日本でもデリバリーを開始した。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:MOTORISTS
イタリア魂が込められたフルサイズ125ccネイキッド
イタリアンブランドとしての誇りを胸に、資本も製造もすべてイタリアで行うファンティックは、コストダウンのために安易なアジア生産に走らず、職人の手で丁寧に作り上げることを是とする硬派なメーカーだ。
そんな同メーカーの原付二種モデルとなる、ステルス125の心臓部には、水冷4サイクルSOHC単気筒エンジンが搭載されている。これは最新のEURO-5+環境規制に適合し、さらに可変バルブタイミング機構(VVT)を採用することで、124.66ccという排気量ながら最高出力11kwを1万250rpmで叩き出す高回転型ユニットだ。
電子制御燃料噴射式(EFI)のスロットルボディ口径は30mmで、スロットルを開けた瞬間にリニアなレスポンスが期待できるという。
トランスミッションは常時噛合式の6速、そしてライダーの強い味方となる湿式多板のバックトルクリミッター付きクラッチも標準装備。アグレッシブなライディングをサポートする、クラス以上の装備といえそうだ。
車体構成にもファンティックのこだわりが光る。メインフレームにはクロモリ鋼管製トリレスフレームにアルミ削り出しのサイドプレートを組み合わせ、サブフレームもクロモリ鋼管製だ。これにより、軽量ながらも高い剛性を確保し、ワインディングロードでの俊敏なハンドリングに貢献していることは間違いない。
スイングアームは下部補強付きのアルミ製で、路面追従性も高められている。サスペンションは前後ともにファンティックFRSを採用し、プリロード調整機構を備える本格派だ。
ブレーキシステムもしっかりとしている。フロントには320mmの大径ディスクとラジアルキャリパーを装備し、リアには230mmディスクを採用。足元を固めるタイヤには前後17インチのピレリ・ディアブロと、かなりスポーツ走行を意識した設定だ。全長1996mm、ホイールベース1355mmというサイズからすると軽量な129kgという車両重量も、扱いやすさを向上させている。
モダンなマシンにふさわしく、灯火類はフルLED化されており、夜間の視認性も確保されている。ライダーが走行情報を確認するダッシュボードには、5インチTFTディスプレイが採用され、Bluetoothユニットも搭載。スマホ連携による利便性も考慮されている。
そして安全性についても、前後ABSシステムを標準装備。さらにオプションでコーナリングABSシステムも選択可能と、最新の安全技術が惜しみなく投入されている。燃料タンク容量は12Lと必要十分だ。
気になる価格だが、希望小売価格は96万円(消費税込)。しかし、ファーストロットに限り特別価格の88万円(消費税込)で購入できるとのことなので、気になる方は要チェックだ。
FANTIC STEALTH125主要諸元
| 項目 | 仕様 |
| 車体寸法 | |
| 全長 | 1996㎜ |
| シート高 | 810㎜ |
| ホイールベース | 1355㎜ |
| エンジン | |
| 種類 | 水冷4サイクルSOHC単気筒 |
| 環境規制 | EURO-5+ 適合 |
| バルブ機構 | 可変バルブタイミング機構(VVT) |
| 最高出力 | 11kw@10,250rpm |
| 排気量 | 124.66㏄ (52×58.7㎜) |
| 燃料供給 | 電子制御燃料噴射式(EFI) |
| スロットルボディ口径 | 30㎜ |
| トランスミッション | 常時噛合式6速 |
| クラッチ | 湿式多板、バックトルクリミッター付き |
| フレーム | |
| メインフレーム | クロモリ鋼管製トリレスフレーム+アルミ削り出しサイドプレート |
| サブフレーム | クロモリ鋼管製 |
| スイングアーム | アルミ製(下部補強付) |
| タイヤ | |
| フロント | 110/70-17 ピレリ・ディアブロ |
| リア | 150/60-17 ピレリ・ディアブロ |
| ブレーキ | |
| フロント | 320㎜ディスク + ラジアルキャリパー |
| リア | 230㎜ディスク |
| サスペンション | |
| フロント | ファンティックFRS プリロード調整機構付 |
| リア | ファンティックFRS プリロード調整機構付 |
| 灯火類 | フルLED |
| ダッシュボード | 5インチTFTディスプレイ、Bluetoothユニット付き |
| 車両重量 | 129㎏ |
| 燃料タンク容量 | 12L |
| 安全装備 | 前後ABSシステム(コーナリングABSシステムはオプションで装着可能) |
| 希望小売価格 | 96万円(消費税込)(ファーストロットに限り特別価格88万円) |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(新型バイク(外国車/輸入車) | 新型ネイキッド)
7/1:ビモータ「TESI H2 TERA」 カワサキ「Z H2」譲りの200PSスーパーチャージドエンジンと、ビモータ伝統のハブセンターステアリングを融合させた究極のクロスオーバー。ノーズダイブを抑[…]
憧れのGPマシンをガレージに。所有欲を満たす特別なレーシング・カラー 「ハイエンドなスポーツバイクに乗るなら、誰が見ても特別な1台だとわかるオーラが欲しい」。そんなライダーの欲求を完璧に満たしてくれる[…]
タンク形状とサブフレームの刷新。2kg減が生み出す極上の一体感 「マシンのポテンシャルは高いが、タンクのホールド感にもう少し自然さが欲しい」。そんな従来モデルに対するライダーの微細な感覚に、KTMの技[…]
伝統と革新が交差する、息を呑むほど美しいシルエット 「外車はデザインが良いけれど、ポジションがキツそうで乗るのをためらってしまう」。そんな不安を抱えるライダーの前に新型モンスターを置けば、ひと目でその[…]
レトロなスタイルは好きだが、急ブレーキの不安は消したい 「クラシックなデザインのバイクに乗りたいけれど、安全装備がついていないのは不安だ」。雨の日のマンホールや、パニックブレーキでのタイヤロックにヒヤ[…]
最新の関連記事(ファンティック)
イタリア国内で生産完結することで技術力と品質を守る 今回、新型のキャバレロを生産している国はどこなのでしょうか? 「ファンティックは今、すべてのモデルをイタリアで生産しています。フルラインメーカーとし[…]
伝統のスクランブラースタイルを貫く「キャバレロ」 「スクランブラーはオフロードモデルが登場するまでの間、自由を謳歌するライダーたちのアイコンであり、特に1950-60年代のアメリカで隆盛を誇ったモデル[…]
ファンティックの考える「スクランブラー」とは!? ファンティックの代表車種「キャバレロ」はスクランブラーと呼ばれるスタイルですが、野口代表はどうお考えですか? 「スクランブラー。スクランブル=緊急発進[…]
「ファンティック」ブランドの歴史と出会い まず、ファンティックとは、どんな歴史のあるバイクブランドなのでしょうか? 「ファンティック、というブランドを古くからご存じの方の多くが、思い出すのはトライアル[…]
モーターサイクルショーに展示されていたのはこの6台 2026年の大阪モーターサイクルショーに出展したモータリスト。ブース内に所狭しと並べられていたのはファンティックモデルを中心とした下記6台だった。そ[…]
人気記事ランキング(全体)
スロットル操作でシフトダウン!? 電子制御CVT「YECVT」の衝撃 「スクーターはアクセルをひねるだけで楽だが、スポーツ走行ではどうしても物足りない」。そんなライダーの不満を過去のものにするのが、ア[…]
ワークマンプラス上板橋店で実地調査! これからの「猛暑」あるいはそれを飛び越えた「酷暑」と呼ばれる夏の時期、上着なしの薄着でいたくなるのも確か。しかしバイクに乗る以上、「転倒」というリスクには常に備え[…]
走行風を最大の冷却力に変える、新発想の次世代アンダーウエア 真夏のバイク走行において、メッシュジャケットを着ていても「涼しさを感じない」という経験を持つライダーは多い。それは汗が乾ききってしまい、気化[…]
気温45℃再現ブースで驚異の-30℃冷却能力を体感してみた ウインドコア ICE&HEATERペルチェベスト こちらはICE&HEATERペルチェベスト。身体を直接冷やす、-30℃の冷[…]
「リアル峰不二子」が魅せる、相棒との優雅な休日 トライアンフのブランドアンバサダーを務めるダレノガレ明美さん。2026年1月の就任以来、彼女のバイク愛は深まるばかりだ。今回、InstagramとXに投[…]
最新の投稿記事(全体)
安宿での睡眠不足はツーリングの大敵。音の悩みを和らげる専用設計 宿泊費を極力抑え、その分をガソリン代や現地の美味しい食事に回したい。そう考えるライダーにとって、カプセルホテルやネットカフェは非常にあり[…]
58馬力の直4エンジンが放つ、突き抜けるような高揚感 「ヨンヒャクでも胸のすくような直列4気筒エンジンの吹け上がりを、フルカウルモデルでとことん味わい尽くしたい」。そんなスポーツ志向のライダーの渇望を[…]
歴代モデルが浜松に集結する「KATANAミーティング」の魅力 「KATANAミーティング」の最大の魅力は、新旧様々な排気量のKATANAが一堂に会する圧倒的な光景にある。昨年開催された「KATANA […]
美しい仕上がりと高い保護性能。HUGCUSTOMステッカーの施工開始! 人とは違う、自分だけの個性あふれる外装に仕上げたい。けれどペイントは費用がかさみ、飽きたときに簡単には変えられない。そんな悩みを[…]
夏のツーリングを快適に変えるプロ仕様の冷却技術 猛暑のなかでのライディングは、想像以上に体力を消耗する。ジャケット内にこもる熱や、肌にまとわりつく汗のベタつきは、集中力を削ぐ大きな要因だ。快適な走行を[…]
- 1
- 2






































