
ミドルウェイトネイキッドのベンチマークとして君臨し続けているKTMの「790 DUKE」。そのさらなる進化形となる2027年モデルが発表され、2026年6月中に国内導入されることが決定した。一見すると従来モデルからのキープコンセプトに思えるが、中身は別物と言っていい。「ライダー第一主義」を掲げ、従来モデルでライダーが感じていた細かな気がかりを徹底的に排除した、最新モデルとなっている。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:KTM
タンク形状とサブフレームの刷新。2kg減が生み出す極上の一体感
「マシンのポテンシャルは高いが、タンクのホールド感にもう少し自然さが欲しい」。そんな従来モデルに対するライダーの微細な感覚に、KTMの技術陣は真っ向から応えた。
2027年モデルではフューエルタンクの形状を再構築。膝との接触面がより自然になり、ブレーキングやコーナリング時の安定性が格段に高まるはずだ。さらに、エアボックスとサイドエアインテークを一体成形した全く新しい鋳造アルミニウム製サブフレームを採用。
これらのボディワークの見直しにより、車体全体で従来モデル比2kgの軽量化(車両重量185kg)を達成している。低重心化も進み、より鋭く、より一体感のあるコーナリングを楽しめることだろう。
自社開発の新型ブレーキが、効き始めの唐突さを解消する
従来モデルからの最も大きな変更点のひとつが、ブレーキシステムの刷新だ。「レバーを握り込んだ初期の効きが唐突で気を遣う」といった声に応え、完全自社開発となる最新の「WP BRAKING SYSTEM」を搭載した。
レバー入力にかかる力を軽減しつつ、初期入力時の急激な立ち上がりを抑えることで、極めてスムーズでリニアなレスポンスを実現している。さらに、リアブレーキペダルの位置も変更され、深いバンク角を損なうことなくコントロールしやすくなった。これにより、コーナー進入時の安心感が劇的に高まるに違いない。
ストローク延長で乗り心地アップ! さらに進化した足回り
足回りも着実な進化を遂げている。リアのWP APEXモノショックは、従来モデルよりショックアブソーバーのストロークが5mm増加し、ホイールストロークにして20mmの延長を果たした。
路面の凹凸に対する応答性が向上し、ストローク初期の動きが柔らかくなったことで、街中での乗り心地がさらに快適に。フロントのWP APEX 43mm倒立フォークも、コンプレッションとリバウンドが5段階で独立調整可能となり、ダイヤル操作ひとつで直感的にセッティングを楽しめる。
119万8000円。ミドルネイキッドの正解がここに
エンジンは最高出力105PSを発揮する実績のある799cc並列2気筒を継続採用しつつ、電子制御は5インチTFTディスプレイに集約。ライディングモードやコーナリングABSなどを直感的に操作可能だ。
メーカー希望小売価格は119万8000円。従来モデルのネガティブな要素を徹底的に潰し、「ライダー第一主義」で磨き上げられた2027年モデルのKTM 790 DUKEは、日本のワインディングで最高のパフォーマンスと所有感をライダーに提供してくれる一台だ。
KTM 790 DUKE (2027model) COLORS
KTM 790 DUKE (2027model) SPECS
| エンジン型式 | 水冷4ストロークDOHC 並列2気筒 |
| 総排気量 | 799cc |
| 最高出力 | 77kw(105PS)/9500rpm |
| 最大トルク | 87Nm/8000rpm |
| 変速機 | 6速 |
| フレーム | クロームモリブデンスチールフレーム / 鋳造アルミニウムサブフレーム |
| サスペンション(前) | WP APEX 43mmオープンカートリッジ倒立フォーク |
| サスペンション(後) | WP APEXモノチューブリアショック |
| ブレーキ(前) | 300mmフローティングディスク2枚 WP製ラジアルマウント4pキャリパー |
| ブレーキ(後) | 240mmディスク WP製1pキャリパー |
| ホイール(前/後) | 3.5×17 / 5.5×17 |
| 車両重量 | 185kg(燃料含む) |
| シート高 | 825mm |
| 燃料タンク容量 | 13.5L |
| メーカー希望小売価格 | 119万8000円(消費税10%込み) |
| 発売予定時期 | 2026年6月 |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(新型ネイキッド)
欧州で2027年モデル登場!新色をまとったCB750ホーネット ホンダが欧州市場に向け、ストリートファイター「CB750 HORNET」の2027年モデルを公開した。CB750ホーネットは、2023年[…]
Rebel 250でリターン 沼口さんが初めてバイクの免許を取得したのは、25年前のことでした。当時乗っていたのは、先輩から譲ってもらったスクーター。アルバイト先へ通うための便利な移動手段として、2年[…]
漆黒のスタイリングへ刷新!エボニー×メタリックカーボングレーを纏う最新2027年モデル カワサキの「Z」シリーズにおいて、ジャストサイズな車体と余裕ある排気量で支持を集める「Z500」に、最新の202[…]
イタリア発ストリートファイター「ステルス500」が126万5000円で日本国内販売開始! ファンティック・モーターのフラッグシップストリートモデル「ステルス500」が、日本国内での出荷および予約ユーザ[…]
創立105周年の節目と未来へ繋ぐマンデッロ新拠点の完成を祝福 イタリア・レッコ県マンデッロ・デル・ラーリオにおいて、現地時間の2026年9月3日、モト・グッツィの新しい歴史の扉を開く特別なアニバーサリ[…]
最新の関連記事(KTM)
ダカールラリー直系の設計思想!ファクトリービルドで誕生した本格ラリーマシン 世界で最も過酷なラリーレイドであるダカールラリーにおいて、数々の金字塔を打ち立ててきたKTM。これまで多くのプライベーターや[…]
完全自社開発のWP製ブレーキシステムを新採用 「エンジンやフレームの進化に見合う、もっとコントローラブルなブレーキが欲しい」。そんなエンスージアストの要望に、KTMは応えてみせた。2026年モデルにお[…]
憧れのラリースタイルを、純正マウントにポン付けで実現 「自分のマシンをラリー仕様にカスタムしてみたいが、フレームの溶接加工や複雑な配線がネックで手が出せない」。そんなハードルの高さを感じて、諦めていた[…]
82万9000円でこの装備ならバーゲンプライス! “デューク”はKTMのネイキッドモデルのブランド名。現在はシリーズ最大排気量1350ccを誇る1390スーパーデュークRエボを筆頭に、990デュークR[…]
アドベンチャーに乗りたいけれど、シートが高くて不安だという大人へ アドベンチャーバイクの堂々たるスタイルに憧れつつも、「シートが高すぎて足つきが不安」「林道より舗装路を走る割合のほうが圧倒的に多い」と[…]
人気記事ランキング(全体)
ツーリングの「冷え」を克服!ライダーを支えるワークマンの防寒性能 秋が深まり冬の気配が近づくにつれて、バイク走行時の冷風や道の駅での休憩、キャンプツーリング時の冷え込みは増していく。特に首元や手首・足[…]
時速100マイル以上を証明するの署名入り認定書を添付 創業者ジョージ・ブラウが1919年にイングランドで立ち上げたブラウ・スーペリアは、当時としては異例の「高級注文生産」を貫いたブティック・ビルダーで[…]
二輪安全運転診断アプリの実証実験が開始 ホンダは、ライダーの安全運転を診断するスマートフォン向けアプリを開発中であり、ウーバーイーツジャパンと共同で実証実験を開始した。期間は2026年9月1日から28[…]
一度は希少になった「400cc×4気筒」が、いま再びアツい! いま、400ccクラスの4気筒エンジンに再び注目が集まっている。 そもそも400ccと4気筒の組み合わせは、日本のバイク史において決して新[…]
重慶ショーで「CB250SSコンセプト」が世界初公開!2027年春に市販 中国・重慶市で開催された「2026中国摩博会(重慶モーターサイクルショー)」。そこでホンダはニューレトロスタイルのコンセプトモ[…]
最新の投稿記事(全体)
ハーレーが仕掛ける異色の世界選手権 ハーレーダビッドソンは2024年から3年連続で、MotoGP日本グランプリに出展している。世界最高峰のロードレースに、なぜハーレーが? そもそもMotoGPのレース[…]
SV650/Xが絶版後も評価され続ける理由 スズキのミドルクラスを長年支え、2025年1月発売モデルをもって新規受注を終了した「SV650/X」だが、生産終了後もその価値は色褪せていない。1999年の[…]
大排気量V8の開発。極めて困難な挑戦に出たロータス 1990年代初頭、ロータスは激動の渦中にありました。長年エスプリを支えてきた直列4気筒エンジンは熟成の極みに達していたものの、フェラーリF355など[…]
現地で予約開始! 501cc空油冷単気筒「CB500」のメカニズム ホンダは2026年7月24日にインドで世界初公開した新型モデル「CB500」について、同年9月21日に現地価格を公表し、予約受付を開[…]
60年の伝統を400ccへ! 398cc単気筒「TRシリーズ」と専用シャシーのパッケージング トライアンフがグローバルで6万台以上を販売した新世代400ccプラットフォーム。その展開において、60年以[…]
- 1
- 2













































