![「段ボール箱で販売された?!」ホンダ初のカブ=F型[’52年製造]〈走行映像あり〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2025/07/001-3.jpg?v=1758964919)
2018年7月16日、ツインリンクもてぎの南コースにてホンダコレクションホール開館20周年記念イベントが開催。20周年記念ということで市販製品特別走行が実施され、ホンダの黎明期から現在までのエポックとなるバイク34台、自動車29台が動態走行を披露した。
●文:ヤングマシン編集部 ●取材協力:本田技研工業/ホンダモーターサイクルジャパン
「カブ」の名称は小熊を意味する英語から
カブF型は自転車の後輪に取り付ける6kgの補助エンジンで、ホンダのオートバイ躍進の基盤を築いた機種。「白いタンク、赤いエンジン」の愛称で親しまれ、デザインでも人気を博したという。販売方法もユニークで、書類や取り付け金具などを含めたエンジン一式を33×33×60cmの段ボールに箱に収めて自転車店に直販するという方法で、全国にホンダ販売網を築き上げるきっかけとなった。なお、愛称「カブ」の由来は、自由奔放に走りまわる小熊を意味する英語から来ているらしい。
【HONDA CUB F 1952年5月】カブF型のエンジンは、ピストンバルブ・横断掃気式の2ストローク単気筒で、シリンダーはアルミダイキャスト製のバレルに鋳鉄製のスリーブを圧入した進歩的な設計だった。■空冷2ストローク単気筒 50cc 1.0ps/3600rpm 車重6kg(自転車を除く)
ドリームE型よりフレンドリー
ホンダで初めて「CUB」を名乗ったのが‘52年のカブF型。とはいえそれはバイクではなく、自転車に装着する50ccの補助エンジンの名称だった。ホンダの代理店が全国に20店程度しかなかった時代、約5万軒の自転車店にダイレクトメールを送り、販売を募るなどの戦略で大ヒット。全国にホンダ販売網を築く契機にもなっている。
自転車同様にペダルを漕いでスタート。この時点ではクラッチを切っておき、速度が乗ったらクラッチを繋いで押し掛け的にエンジン始動。あとはレバー式のスロットルで回転数を調整しながら走る。変速機はない。最高速度は35km/hで、これが後に原付一種の制限速度を決める基準になったとされる。正味5分以下という、短くも貴重な試乗時間で得た印象は、見た目は完全に自転車なのに、エンジンをコントロールしながら走るその世界はバイクそのもの……ということ。大きめにレバーを開ければグッと押されるように加速するなど、意外なほどの力強さも見せる(後に60ccも追加された)。左カーブでは左側ペダルを持ち上げ、バンク角を確保するなどの操作は必要だが、カブF型は65年も前の乗り物とは思えないほど普通に走るのだ。
僕はやはり‘50年代初頭の製造で、ノンストップで箱根を登りきった逸話を持つホンダドリームE型に乗ったことがあるのだが、違和感のあるライポジに、各部から発する豪快なメカノイズ、シフトやブレーキ操作に対するギクシャク感など、その走りはいつ何時も気が抜けないスリリングなものだった。当時、かなりの高級車だったハズのドリーム号だが、同世代の乗り物として比較した場合、カブF型の方が格段にフレンドリーだったと感じる。 ※テスター:マツ(ヤングマシン)
ハンドル右側のスロットルレバーを操作してパワーをコントロール。タンク容量は2Lだ。この個体の自転車部は山口自転車工場製。後に「オートペット」などのバイクも手がけ、一時は4大メーカー同等の規模を誇った。
エンジンはケースとヘッドについている2ヵ所のブラケットで搭載する。ドリブンスプロケットは、後輪を外すことなく取り付けられるように分割されており、同じように分割されたリング状の金具でスポークを挟んで取り付けるようになっている。
【動画】ホンダ初のカブ、1952年製造のカブF型が走行
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事([特集] ホンダコレクションホール20周年記念動態走行)
生産累計1億台、60周年の原点モデル 初代スーパーカブはホンダ創業の本田宗一郎氏と藤澤武夫氏が直接開発の先頭に立ったオートバイ。それに続く東南アジアのドリーム、WAVEなどを含む歴代スーパーカブシリー[…]
ドリームはホンダ初の本格バイク 1947年のA型からプロトタイプのB型(1948年)、エンジンに加え自転車フレームも初めて自社製としたC型(1949年)を経て1949年8月に登場したのがドリームD型と[…]
ホンダが初めて設計したA型エンジン 敗戦から1年後の1946年の夏、ホンダの創業者である本田宗一郎は、早くも復興を目指して旧陸軍の小型発電機用2ストエンジンを改造して自転車に取り付け、自転車補助用エン[…]
2018年7月16日と9月24日、ツインリンクもてぎの南コースでホンダコレクションホール開館20周年記念イベントが開催された。いつもの動態確認テストはレーサーなどが多かったが、今回は20周年記念という[…]
2018年7月16日と9月24日、ツインリンクもてぎの南コースでホンダコレクションホール開館20周年記念イベントが開催された。いつもの動態確認テストはレーサーなどが多かったが、今回は20周年記念という[…]
最新の関連記事(ホンダ [HONDA] | 名車/旧車/絶版車)
ナナハンは重い、でも350は物足りないというジレンマへの回答 大型バイクの圧倒的なパワーには憧れるが、取り回しに気を遣う日常はしんどい。かといって、ミドルクラスでは加速感が足りず、どこか迫力に欠ける。[…]
鈴鹿8耐でV4に勝つ750インライン4開発に単を発した操る面白さでライディングする新次元のスーパースポーツFireBlade! 1992年に登場したCBR900RR FireBladeは、それまでトッ[…]
世界をリードしたCB、CBR、VFR、RVFの歴史を積み上げた経験とこだわりのありったけを注ぎ込む! スーパーブラックバード。米空軍で超高々度を偵察飛行する目的で開発された最高速度記録3529.56k[…]
免許制度変更→ビッグバイクのハードルが大幅に下がった ’90年代末にさしかかると、ゼファー以降に登場したCBやXJRもビッグチェンジを果たした。とくにCBはバルブ休止機構のハイパーVTECを導入し、新[…]
ゼファーよりも早い登場だったが当初は人気で圧倒されていた 1990年代に日本でもっとも輝いていた400ccミドル級アメリカン(今ならクルーザーと呼ぶのが一般的かな)といえばホンダのスティード(STEE[…]
人気記事ランキング(全体)
最新バイクにはない「味」と「所有感」。なぜ今、空冷直4を語るのか 現代のバイクは確かに高性能で壊れない。水冷エンジンは夏場の渋滞でも安心だし、電子制御のおかげで雨の日だって不安はほぼなく走れる。だが、[…]
加速する市場のニーズに支持された、レーサーレプリカの時代 生産量と信頼性と高性能で長きに渡り世界市場を席巻してきたのは、紛れもなく日本の4気筒バイク達でした。 そのパイオニアであり筆頭は、1969年登[…]
憧れのレトロバイク、でも「維持費」と「トラブル」が心配…そんな悩みを一掃する新星が登場 大型バイクは重くて車検も面倒。かといって中古のレトロバイクは故障が怖いし、維持費も馬鹿にならない。そんな悩みを抱[…]
12Kカーボンの強靭なシェルに「MFJの安心」をプラス 最大のトピックは、MFJ公認を取得したことだろう。 MFJ規格とは日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)が定める、国内のモーターサイクルスポ[…]
メンテフリーで静粛。高級車さながらの「ベルトドライブ」 定期的に行うチェーンのメンテナンス。油まみれの手は作業の実感を呼んでくれるけれど、ちょっと煩わしいのも確か。ヒョースンが放つ新型「GV250X […]
最新の投稿記事(全体)
ステンレス製ボディと独自構造で排気効率を向上 CT125は125ccの空冷単気筒エンジンを搭載するホンダの人気レジャーバイクで、アウトドア志向のスタイリングと扱いやすいパッケージングで根強いファン層を[…]
最新バイクにはない「味」と「所有感」。なぜ今、空冷直4を語るのか 現代のバイクは確かに高性能で壊れない。水冷エンジンは夏場の渋滞でも安心だし、電子制御のおかげで雨の日だって不安はほぼなく走れる。だが、[…]
加速する市場のニーズに支持された、レーサーレプリカの時代 生産量と信頼性と高性能で長きに渡り世界市場を席巻してきたのは、紛れもなく日本の4気筒バイク達でした。 そのパイオニアであり筆頭は、1969年登[…]
Screenshot シュアラスターから洗車好きライダーに向けて新たな商品が発売されました。 ワックスやコーティングの塗りのばし作業効率&施工技術が格段にアップするアプリケーター「ワックスパッド」と拭[…]
虹色に輝くスチールスプロケットが個性的 フットワークパーツのプロショップであるアドバンテージのGSX1100Sカタナ用530 コンバートキット。XAM製ドリブンスプロケットは軽量で耐久性に優れたスチー[…]
- 1
- 2

![ホンダ|カブ F型|1952年|「段ボール箱で販売された?!」ホンダ初のカブ=F型[’52年製造]〈走行映像あり〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2018/08/002-5-768x441.jpg)
![ホンダ|カブ F型|1952年|「段ボール箱で販売された?!」ホンダ初のカブ=F型[’52年製造]〈走行映像あり〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2018/08/003-4-768x555.jpg)
![ホンダ|カブ F型|1952年|「段ボール箱で販売された?!」ホンダ初のカブ=F型[’52年製造]〈走行映像あり〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2018/08/004-3-768x512.jpg)



![HONDA CX650 Turbo [1983]](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2019/02/008-1.jpg)


























