
空冷ロングストローク単気筒を搭載するホンダ「GB350シリーズ」が最初に発売されたのは、2021年4月22日のこと。日本の空冷ファンを魅了してたヤマハSR400と入れ替わるように登場して以来、小型二輪クラスで支持を集め続けている一台について、カラーバリエーションとともにその変遷を追ってみたい。2024年モデルは、GB350、GB350Sともに2023年モデルのラインナップが続投。加えて、クラシカルさをより演出したGB350Cが2024年10月に登場した。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真:Honda
燃料タンク/サスペンションカバー/ディープフェンダーも新作!
ホンダは、2023年11月に車両の姿を公開し、後日国内で発売予定としていた新型モデル「GB350C」を2024年10月10日に発売した。開発コンセプトは「The Standard Classical Motorcycle」で、スタイリングはロー&ワイドを強調。フロントフォークにカバーを追加し、ヘッドライトカバー、分割タイプのシート、水平基調のマフラーなどを採用した。
車体色は、重厚感と高級感を表現したという「ガンメタルブラックメタリック」と親しみやすい「プコブルー」の2色採用だった。
GB350Cの“C”はクラシックを意味すると言われ、スタイリングはその名の通りGB350シリーズ中でもっともクラシカルなものになっている。2024年3月の大阪/東京モーターサイクルショーでは、エンジン本体とメインフレーム、ホイール、ブレーキコンポーネントがGB350と同じものであることが明かされた。
一方で外観デザインに関わる部分はほぼ新作とされ、スチール製の前後ディープフェンダー、サイドカバー、さらには燃料タンクまで専用設計。タンデムグリップや前後に約5cm長くなったシート、ヘッドライトケースと装飾リング、メーターのパネルデザインとメッキリング、テールランプのマウント位置関係までGB350Cのための専用品だった。
マフラーはエキゾーストパイプまでがGB350と同一で、サイレンサーをコンパクト化しながら水平近くにマウント。出力特性を維持しながら音質を変更。価格はスタンダードモデルのGB350からプラス10万7800円の66万8800円となっていた。
HONDA GB350C[2024 model]
主要諸元■全長2205 全幅790 全高1105 軸距1440 シート高800(各mm) 車重186kg(装備) ■空冷4ストローク単気筒SOHC 348cc ボアストローク70.0×90.5mm 20ps/5500rpm 3.0kg-m/3000rpm 変速機5段 燃料タンク容量15L ブレーキF/R=油圧式ディスク タイヤサイズF=100/90-19 R=130/70‐18 ●価格:66万8800円 ●色:黒、薄青 ●発売日:2024年10月10日
HONDA GB350[2024 model]
主要諸元■全長2180 全幅790 全高1105 軸距1440 シート高800(各mm) 車重179kg(装備) ■空冷4ストローク単気筒SOHC 348cc ボアストローク70.0×90.5mm 20ps/5500rpm 3.0kg-m/3000rpm 変速機5段 燃料タンク容量15L ブレーキF/R=油圧式ディスク(ABS) タイヤサイズF=100/90-19 R=130/70R17 ●価格:56万1000円 ●色:白、青、黒 ●発売日:2023年7月6日
【HONDA GB350[2024 model]】マットパールグレアホワイト
HONDA GB350S[2024 model]
主要諸元■全長2175 全幅780 全高1100 軸距1440 シート高800(各mm) 車重178kg(装備) ■空冷4ストローク単気筒SOHC 348cc ボアストローク70.0×90.5mm 20ps/5500rpm 3.0kg-m/3000rpm 変速機5段 燃料タンク容量15L ブレーキF/R=油圧式ディスク(ABS) タイヤサイズF=100/90-19 R=150/70R17 ●価格:60万5000円 ●色:青、灰、黒 ●発売日:2023年7月6日
【HONDA GB350S[2024 model]】プコブルー
参考:インドモデル H’NESS CB350
インドモデルの名称は、ハイネスCB350。国内版のGB350Cに相当するバリエーションモデル、CB350の登場は2023年11月のこと。インド市場の王者、ロイヤルエンフィールドの“ブリット”と真っ向勝負を挑む仕様となっており、これまでのモデルバリエーション同様に、『DLX』と『DLX PRO』の2グレードが設定されていた。
カスタマイズモデル2種も発表
さらにカスタマイズドモデルとして、シンプルな“ソロキャリアカスタム”と、旅向けの“コンフォートカスタム”が提案されていた。
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