
ホンダ・GB350S(21〜25年モデル)専用設計のデイトナ製カスタムシートが登場した。3Dスキャンを用いた専用シートベースと一体成型のスーパーウレタンを採用し、クッション性を維持したままノーマル比約25mmのローダウンを実現。太もも部分の形状最適化により足つき性を大幅に改善しつつ、長距離走行時の疲労を軽減する。純正風の「COZYシート」とレトロな「TYPE-CAFE」の2系統・計4種類を展開で、価格は各5万2800円(税込)だ。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:デイトナ
人気のネオクラシッククルーザーにさらなる安心感を
空冷2バルブのロングストローク単気筒エンジンを搭載し、シンプルかつクラシカルな佇まいで多くのライダーから支持を集めるホンダ・GB350シリーズ。2025年モデルではメーターデザインの変更や灯火類のアップデートが行われ、その魅力はさらに洗練された。
中でもスポーティーなロードスターモデルに位置づけられる「GB350S」は、金属質感を際立たせた専用カラーを設定するなど、走りの楽しさと所有感を両立している。 しかし、GB350Sのシート高は800mmに設定されており、ライダーの体格によっては足つき性に不安を覚えるケースも少なくない。
そうした課題に対し、パーツメーカーのデイトナはひとつの解答を提示。それが今回紹介するGB350S専用の「COZYシート(COMP)」および「カスタムシート TYPE-CAFE」だ。
GB350に初のツートーン、GB350Sの燃料タンクにはストライプ採用カラーも ホンダ「GB350」「GB350S」マイナーチェンジ。2023年に最新排出ガス規制に適合して以来のイヤーモデル更新だ。2[…]
3Dスキャンによる専用設計と25mmローダウンの両立
この製品の最大の特長は、ノーマル比で約25mmのシート高ダウンを実現している点にある。単にシート高を下げるだけであればウレタンを削る手法が一般的だが、それだけではクッション性が損なわれ、走行中の底突き感につながる。
そこでデイトナは3Dスキャン技術を用いて、ライダーの着座部をスリム化した専用のシートベースを新設計。シートベース自体の形状を見直すことで、ウレタンの厚みを十分に確保したままシート高を下げるという合理的なアプローチを採用しているのだ。
「スーパーウレタン」がもたらす疲労軽減とデザイン性
内部構造には、車種ごとに最適な硬度で発泡させた一体成型の「スーパーウレタン」が採用されている。この素材はシート全体で均一に体重を受け止める特性を持ち、長時間のライディングにおける疲労軽減に寄与する。
さらに特筆すべきは、ライダーの太ももが当たる部分のウレタンの角を落とす加工が施されている点だ。これにより、足を下ろした際のシート幅による足の開きが抑えられ、数値以上の足つき性の向上を実感できる設計となっている。
また、「デイトナCOZYシート」においては、ウレタン形状や表皮をあえて純正シートの雰囲気に近づけている。これにより、機能パーツ特有のあからさまな「ローダウン感」を感じさせず、GB350Sの車両デザインに自然に溶け込む工夫がなされている。
足つき性の向上に加え、よりクラシカルな装いを求めるライダーに向けた「カスタムシート TYPE-CAFE」もラインナップされている。こちらはシート後端を角ばったテール形状とすることで、レトロなカフェレーサースタイルを演出する。
COZYシートと同様の専用シートベースとスーパーウレタンを採用しており、デザインの変更と実用性(足つきの向上と疲労軽減)を見事に両立させた製品と言えるだろう。
ライダーに配慮した設計と豊富なバリエーション
いずれも実用面での配慮も行き届いており、シートベース裏側には車載工具収納用のステーが設けられ、純正の車載工具を移設可能となっている。また、車体への取り付けは純正のシート取付金具をそのまま使用するボルトオン設計だ。
なお、留意点として、完全防水仕様ではないため、雨天時の取り扱いには配慮が必要だ。加えて「TYPE-CAFE」に関しては、後部がスタイルを優先した形状となっているため、安全上の観点からタンデム走行は控えるようメーカーからアナウンスされている。
表皮パターンのバリエーションは全4種類を用意。「COZYシート」には、カスタムの定番である「ロール/ブラック」と、純正デザインを踏襲した赤ステッチ入りの「STDロール/ブラック・レッド」の2種類。「TYPE-CAFE」には、「ロール/ブラック」と「ダイヤ/ブラック」の2種類が設定されている。価格はいずれも5万2800円(税込)だ。
GB350をさらに自分好みにする有力な選択肢
ホンダGB350Sが持つ豊かなエンジンの鼓動感とスポーティーなシルエット。その魅力を引き出すためには、ライダーが安心感を持って車体をコントロールできる「足つき性」と「快適性」が重要となる。
デイトナの専用シートは、3Dスキャンを用いた専用ベースとスーパーウレタンの採用により、クッション性を犠牲にすることなく約25mmのローダウンを実現した。純正のスタイリングを崩したくないライダーから、カフェスタイルへカスタマイズしたいライダーまで、確かな技術に裏打ちされた本製品は、GB350Sオーナーにとって有力な選択肢となるはずだ。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(カスタム&パーツ)
衝撃を逃がすモリワキの専用パッド まずはベース車両について振り返っておこう。2025年11月に発売が開始されたCB1000Fは、最高出力124psを発揮する水冷直列4気筒エンジンを搭載。低回転から高回[…]
この『バランス感』は写真じゃすべて伝わらない 突然ですが、私(北岡)はカスタムがかなり好きなほうだと自負しています。バイクに興味を持ち始めたころはストリート系カスタムが全盛期で『バイクはカスタムするこ[…]
ネオクラシックKATANA唯一の不満点 令和2年排出ガス規制への適合や、電子制御システムS.I.R.S.の搭載により、現行KATANA(8BL-EK1AA)の完成度は極めて高い。150psを発揮する水[…]
LMWの安定性に快適性をプラスするカスタムパーツ ヤマハ独自のLMW(リーニングマルチホイール)機構により、悪路や段差に対しても無類の強さを誇るトリシティ125。しかし、いかに車体が安定していようと、[…]
待望のホンダ・ネオクラシック 124psを発揮するスーパースポーツ譲りの999cc直列4気筒エンジンを搭載し、2025年に満を持して登場したホンダ「CB1000F」および上級仕様の「CB1000F S[…]
最新の関連記事(デイトナ)
紛失への備えやバックパックの車体固定に活用できる デイトナが展開するヘンリービギンズのシートバッグ用「固定ベルト 4本入り(15383)」は、車体とバッグを繋ぐための専用部品である。対応モデルは幅広く[…]
この『バランス感』は写真じゃすべて伝わらない 突然ですが、私(北岡)はカスタムがかなり好きなほうだと自負しています。バイクに興味を持ち始めたころはストリート系カスタムが全盛期で『バイクはカスタムするこ[…]
車種専用設計で実現する自然なフィッティング PCXやPCX160のようなスクータータイプは、一般的なネイキッドバイクと異なり、ハンドルバーの多くがカバーで覆われている。そのため、市販の汎用クランプバー[…]
スマホをマウントするリスクを解消 スマートフォンを直接ハンドルにマウントするスタイルは手軽だが、常に落下や振動によるダメージ、直射日光による熱暴走のリスクと隣り合わせだ。そんな現代のライダーが抱える悩[…]
マグネット誘導と専用機構で実現した片手での脱着 グローブを装着した状態でのスマートフォンの着脱は手間がかかるものだ。本製品は円盤形状のロック構造を採用しており、マグネットがスマートフォンの位置を自然に[…]
人気記事ランキング(全体)
アルピーヌがこだわり抜いたRRパッケージへ 現在のアルピーヌはルノーのスポーツ部門、ルノースポールを吸収合併した「組織」となっていますが、V6ターボをリリースした1984年当時は単純にルノーの子会社と[…]
月内予定:SHOEI「X-Fifteen MARQUEZ 9」 MotoGPで通算7度目のワールドチャンピオンに輝いたマルク・マルケス選手の最新鋭レプリカモデル「X-Fifteen MARQUEZ 9[…]
この『バランス感』は写真じゃすべて伝わらない 突然ですが、私(北岡)はカスタムがかなり好きなほうだと自負しています。バイクに興味を持ち始めたころはストリート系カスタムが全盛期で『バイクはカスタムするこ[…]
ライダーに向けた特別な仕様のInsta360 X5(限定版) 誰でも手軽に映像作品や写真をSNSなどでシェアできる時代、スマホでの撮影でも問題ないが、他とは違うユニークな映像や写真を撮影したいと考える[…]
ネオクラシックKATANA唯一の不満点 令和2年排出ガス規制への適合や、電子制御システムS.I.R.S.の搭載により、現行KATANA(8BL-EK1AA)の完成度は極めて高い。150psを発揮する水[…]
最新の投稿記事(全体)
SPIDIとは?――レースの現場で磨かれた「本物の鎧」 1977年、イタリア・ヴェローナで産声を上げたSPIDI。MotoGPやWSBKのパドックではお馴染みのブランドだが、その真髄は自社研究機関「S[…]
ノーマルで乗ってもカスタムしても楽しさを実感できるビッグシングル スターターボタンを押せばいつでもすぐにエンジンが掛かるのが当然という中で、わざわざライダー自身がキックペダルを踏んで始動する儀式が必要[…]
アコスタの初勝利、ベゼッキの独走 行ってきました、2026MotoGP開幕戦タイGP! タイは昨年半ばからカンボジアとの間で国境紛争があり、ブリラムサーキットは市民の主要避難所として使用されていた。だ[…]
まさに「大人の道具」。限定ならではの重厚なディテール ベースとなるのは、地図表示機能も備え、正当進化を遂げた「MOTO 2」。そこにアニバーサリーに相応しい贅を尽くしたのが本作だ。 ◾️ビーライン 「[…]
イン→アウト→インで繋ぐのが状況対応ライディング! 山の中のワインディングロードは、イン側を山肌や樹木で遮られる、先の見えないブラインドカーブ。この見えていない先で、道がどう曲っているかによっては曲り[…]
- 1
- 2











































